図書館を使った調べる学習コンクールの入賞作品が決定!

毎年ユニークな作品がたくさん見られる「図書館を使った調べる学習コンクール」、第16回の入賞作品が決定しました。

図書館を使った調べる学習コンクール」とは、その名の通り、図書館を使って調べ学習をし、内容をまとめたものを応募するコンクールです。夏休みの自由研究に似ていますね。毎年開催されており、今年は16回目。カーリルも後援しています。

コンクールの表彰式では受賞者を代表して、文部科学大臣賞を受賞した、豊島区立駒込小学校2年の川島宙(そら)さんがスピーチしてくれました。

サメくん この歯だれのかわかる?』というタイトルのこの作品、水族館で買ってもらった大好きなサメの歯が、どんな種類のサメのものかを突き止めたいと思って調べ始めたそうです。

まず最初に図書館や自宅の本で調べて、ヨシキリザメではないかと予想。その予想が合っているか確かめるため、北海道大学名誉教授の仲谷先生に手紙と写真を送ったそうです。それから油壺マリンパークの金子さんにもインタビュー。結果、ヨシキリザメではないことがわかり、がっかりしたそう。困ったのは、二人の意見が違ったこと。そこで再度仲谷先生に手紙を書き、最後はオオメジロザメだろうという結論になったそうです。

調べ学習の際には、水族館でサメの卵を触らせてもらうことができて嬉しかったということでした。また、サメについてはまだまだわからないことがたくさんある、ということがわかったのと、悲しいのは、フカヒレを取るためだけにサメを捕まえ、ヒレを切り取ったら生きたまま海に捨てられていることだそうです。

最後に、オオメジロザメはサメの中では珍しく、川でも生きられることを知ったので、次はオオメジロザメが川でも生きられる理由を研究したいということでした。

すでに次回の構想が固まっているんですね。すごい。

川島さん以外にも、興味深いタイトルの作品がたくさん。入賞作品の一部をご紹介します。

どれもユニーク! 入賞作品

”文部科学大臣賞”


○小学生の部
サメくん この歯だれのかわかる?
川島宙 豊島区立駒込小学校 2年 (東京都)

子どもだって知りたい!!だってぼくは日本人-日本酒について-
遠山晃大朗 市原市立姉崎小学校 3年 (千葉県)

今も、昔も、平氏と源氏は戦っていた!?
「チンチンかもかも」「ウメガイチ」でもり上がる「旗源平」を探る!!
齋藤愛華 白山市立千代野小学校 6年 (石川県)

○中学生の部
綱と花火の伝統芸能 小張松下流綱火
油下知広 慶應義塾普通部 3年 (神奈川県)

○高校生の部
名古屋高校図書館蔵『爾雅』の研究
~『爾雅』から見える情報検索の進化と課題~
鬼頭祐太 名古屋高等学校 2年 (愛知県)

○大人の部
鄭永慶は、なぜ可否茶館をはじめたのか?
~日本最初の喫茶店誕生物語~
大串美咲・早野 薫 長崎市立図書館 (長崎県)

その他の入賞作品一覧はこちらからご覧ください。
第16回までの全ての入賞作品を検索したい方はこちら

次回はあなたも応募してみては

図書館を使った調べる学習コンクール」には、子どもだけでなく、大人も応募することができます。入賞作品を見てみると、テーマの設定は身近な疑問から出発しているのがほとんどです。生活していて「?」がわいてきたら、ぜひ図書館で調べて、作品にまとめてみませんか?

(杉山@カーリル

<関連リンク>
図書館を使った調べる学習コンクール
図書館を使った調べる学習コンクール作品検索

デジタル社会における図書館の役割とは? アメリカの図書館事情から考える

米国大使館レファレンス資料室は一般に公開されており、だれでも訪れることができます。米国の最新事情やアメリカ留学について知りたい方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(※ご利用方法について詳しくは公式ホームページをご覧ください)

アメリカに関する様々な刊行物も配布している

もちろんカーリルでも、同資料室の蔵書検索ができます!

 >> 米国大使館レファレンス資料室の情報を見る

今回は、その米国大使館レファレンス資料室主催の次世代図書館のイノベーション:デジタル社会における図書館の役割と題した講演の内容を、カーリルがちょっとだけレポートします!

講師は米国大使館・情報資料担当官の、シーラ・ウィアーさん。
ご自身も、過去に米国内の公共図書館のインターネットアクセスを促進する事業に携わったことがあるそうで、アメリカの図書館の事例を紹介しながらお話してくださいました。

当日の資料はこちら

-インターネットと図書館は対立するものではない

・なぜ図書館でインターネット技術を推進するのか?
 物理的施設とデジタル世界をつなぐ役割。インターネットと図書館は対立するものではない
・図書館員には図書館のスペースがデジタルに奪われるのではないかという恐怖感がある
・アメリカでは図書館の数はマクドナルドより多いが、評価が低いように思われる

-図書館と電子書籍・ソーシャルメディアの関わり

・アメリカでは図書館での電子書籍提供が広がっており、公共図書館だと82%が導入している
 今までとは違う新しい利用者層の取り込みにつながるものと思う
・図書館と出版社が協力して、図書館のサイトから安く電子書籍を購入できるような仕組みも導入されている
・図書館でソーシャルメディアを活用している事例も多い
・既存のサービス(flickr等)を使って、一般で再利用できる写真の公開も

-図書館がコミュニティを活性化する

・ゲームを活用して図書館の利用を促進する事例もある
・コミュニティにおける出版、印刷のサポートを行うことも
・ゲーム+出版のイベント例では、500人が協力して一晩で小説を書き上げた。5,000人もの応募があったので、倍率は10倍
・図書館は知識を得るだけではなく、創造する場所。小さなテクノロジーショップが併設されていて溶接ができたり、スタジオがある図書館も

-図書館が情報を発信するということ

・データを集めて(編集)、発信することも図書館の大切な役割
・クラウドソーシングで、地域のレストランメニュー45,000件を収集しデータを公開している図書館がある
・図書館は他の業界に影響を与え得るような存在。他の(業界の)プレイヤーとの協働でよりよいサービスを提供できるはず

-やっぱり図書館は面白い

・司書(図書館員)として、何よりも仕事を楽しんでいれば、よりよくしていくことができる
・図書館には変化があって面白い! 今の時代にも必要

・・・などなど、面白くて前向きなお話がいっぱいでした。
講演の途中で紹介された、「初めて本に触れる人」に本の使い方をレクチャーする動画は、初めてデジタルに触れる人への案内に通じるものがありそうです。

Medieval helpdesk with English subtitles(YouTube)

また、最後の質疑応答では図書館においてソーシャルメディアを利用するためにどんな手続きが必要なのか、反応などを分析して活用することも必要なのではないかという意見も交わされました。日本の図書館でも、ソーシャルメディアの利用が活発になったら面白いですね。

まだまだ内容盛りだくさんでお伝えしきれない講演の様子は、後日アーカイブが公開される予定とのことです。公開されたらぜひご覧ください。(逐次通訳付きなので、私のように英語が苦手な人でも大丈夫ですよ)

⇒動画が公開されました! ぜひご覧ください。(2012.12.17追記)

レファレンス資料室講​演会 『次世代図書館のイノ​ベーション』(YouTube)

レファレンス資料室の資料の多くは洋書です。
カーリルでも洋書が検索できますので、ぜひご活用ください。

(杉山@カーリル
<関連リンク>

「カーリルスポット」を早速体験! 東京栄養食糧専門学校を訪問しました

学校図書館や企業図書館でカーリルが使える新サービス「カーリルスポット」を早速導入頂いたと聞き、取材に伺いました!

今回訪問したのは、東京栄養食糧専門学校図書・学習センター。
食のスペシャリストを育成する専門学校の図書室です。
東京栄養食糧専門学校の正門
図書室は地下一階、入って右手が書棚のある図書室、左手が閲覧室です。
閲覧室の入り口には、蔵書検索用端末が2台置かれており、ここでカーリルスポットの検索ができます。
閲覧室入口の検索用端末
カーリルスポットでお目当ての本を検索!
東京栄養食糧専門学校図書・学習センターでは、自館の他に、世田谷区立図書館東京農業大学学術情報センター東京都立図書館国立国会図書館が検索対象になっています。
自館に蔵書が無い場合や貸出中の場合は、簡単に他の図書館の蔵書状況を知ることができ、すぐに借りに行くことも可能です。
カーリルスポットで検索!
館内に蔵書がある場合には、図書室に移動します。
蔵書は約22,000冊。食や栄養に関する資料が豊富

天井に届きそうな書棚に、本がぎっしり詰まっています。

限られた空間で、いかにたくさんの本を提供できるか工夫しているとのこと。

書架の整理をする司書の岩村さん
中には退官された先生の貴重な寄贈書や、第一期生の教科書、授業のノートなども。
貴重な寄贈書
栄養や食品に関する専門書は、分類記号がとっても細かい!
分類記号は小数点以下3桁まである

東京栄養食糧専門学校図書・学習センターは、在学生だけでなく、卒業生の利用もとっても多いそう。食品学・栄養学の資料は公共の図書館では最新の資料を揃えているところが少ないため、職に就いてからも調べものをしたいときは母校に戻ってくるのだということです。

今回、カーリルスポットを導入したことで、自館と外部の図書館の蔵書を一括検索できるようになり、また書影も見ることができるようになりました。本を見つける楽しさを学生さんたちにも知ってほしいです。と、司書の岩村さんが話してくださいました。

内部と外部をつなぐカーリルスポット、たくさんの方に利用頂けたら嬉しいです。

※東京栄養食糧専門学校図書・学習センターを利用できるのは、学校関係者のみです。今回は取材のために特別に訪問・撮影の許可を頂きました。無断での訪問等はご遠慮ください。
(杉山@カーリル

<関連リンク>
カーリルが学校図書館で使える。新サービス「カーリルスポット」はじまります!|カーリルのブログ
東京栄養食糧専門学校図書・学習センター

山手線一周、図書館カードを作る旅に挑戦!

カーリルの杉山です。図書館って、誰でも気軽に無料で利用できるもの。
でも利用できることを知らない人って多いなーと、最近思ったのです。
調べてみたところ、山手線沿線の区では、都内在住者なら誰でも利用者カードを作ることができそうです。そこで、東京23区内在住のワタクシ、勇んで山手線を一周する計画を立ててみました。

題して「山手線一周、図書館カードを作る旅」!

勝手ルール

勝手に決めたルールは以下の通り。
  • 山手線が通っている区を全て回る(計11区)
  • 山手線以外の電車は使わない
  • 図書館で利用者カードを作ったら、館内を一通り見て回る(合計30分くらいで)

用意は周到に

そして準備したものはこちら。
  • カメラ…回った図書館の証拠写真を残します
  • 23区の地図…ちょっと古いしアナログですが、信頼感あり
  • 身分証(運転免許証)…カードを作る際に現住所が確認できるものが必要です
  • スケジュール表…事前にルートを決めて、かかる時間もチェック! 8時間強と見積もり

歩きやすい格好で、いざ出発です!
果たしてスケジュール通りに一周できるのでしょうか。

 *  *  *

◆9:00 中央区立京橋図書館

23区内の図書館は多くのところが9時開館。
9時前には、既に開館を待つ人たちの姿が見られました。
 

京橋図書館は、区役所と隣接しています。
後ろに見える高い建物が中央区役所。同じ敷地内なので間違える人が多いのかな。
市役所から図書館に入ろうとしたのは私です。

入り口には図書館の案内がありました。
 
建物に入って右手に、貸出・返却カウンターがあり、利用者カードはすぐに作ることができました。
図書館の中央にレファレンスデスクがあり、階段で書庫に降りられるようになっているようです。入ってみたい。。下の階には、一般の人も入れる地域資料室もありました。
朝早いこともあって、混んではいませんでしたが、小さいお子さん連れのお母さんや定年退職したくらいの年の方が多かったです。
 


カードを作って館内を一回りしたら、次に向けて出発です。
有楽町駅までは、徒歩13分の距離。

 
有楽町駅に到着。いよいよ山手線に乗って出発です。

今回はここから北上して、反時計回りに一周する計画を立てています。

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2駅進んで神田駅。

 
図書館までは駅からたった4分なのですが、進んでいる方向がわからなくなって早速迷いかける。
タバコ屋のおばちゃんに道を聞いたらすぐそこでした。
 

◆10:13 千代田区立神田まちかど図書館

神田まちかど図書館は、小学校と隣接しています。太鼓を練習する音が聞こえました。
図書館の一角に学校図書室があり、一般の利用者も学校図書室の本を借りることができるそうです。面白いつくりですね。

こちらも時間が早いためか、定年退職したくらいの方が多くいらっしゃいました。

利用者カードも無事に作れました。
 
カードだけ作って帰るつもりだったのですが、DVDの棚で気になるタイトルを発見。思わず借りてしまいました。全部の図書館でやっていたら荷物が大変なことになるよー。
 
図書館入口の向かい側にはお稲荷さんが祭られていました。徳川時代の初めころに伏見稲荷の御分霊として移された由緒ある神社だとか。
 
 

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神田駅から更に北上し、今度は日暮里で下車します。

駅から徒歩10分。
わかりやすい目印がなく、曲がる道を間違えそうになって人に道を聞きながら歩きます。

 
この辺りはお寺が多く、そこら中に霊園があります。お散歩してる方もちらほら。
コンビニでもお参り用の花を買うことができます。

 

◆11:00 台東区立谷中コミュニティセンター図書室

この建物の2階部分が図書室です。
写真の右手には大きな広場があり、こどもたちが走り回っていました。
 
入り口には新刊の案内が。
横長のワンフロアに本棚が並び、窓から爽やかな風が入ってきてとっても気持ち良い空間でした。
私が生まれる前に刊行された大きな画集や、下町の魅力を紹介する雑誌『谷根千』など、ゆっくり読みふけりたい本がたくさん。
 
この谷中コミュニティセンター、平成24年11月から建替え工事のため2年間休止するそうです。行ってみたい方は、お早めにどうぞ。

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次の図書館へは、電車を使わずにそのまま歩きます。徒歩20分。 
 
よみせ通りを通ります。上の地図でいうと、右に曲がった辺りから。

途中、谷中ぎんざを通り過ぎます。そっちの商店街もブラブラしたい。

延命地蔵さま。長寿を祈ろうと思いましたが、延命とは違うのかな?

 
 

◆11:54 北区立田端図書館

田端図書館前には、区のコミュニティーバスが止まります。
 


入り口には区民センターの情報コーナーがありました。
図書館は建物の2階で、エレベーターも利用できます。
コンパクトにまとまってはいるものの、雑誌の種類も多く、明るく清潔で過ごしやすそうな印象を受けました。児童書コーナーの机にはメダカの泳ぐ水槽があり、爽やか。

利用者カードは11ぴきのねこのイラスト入り。かわいい!

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次はお隣文京区へ行くのですが、大きな道路を挟んですぐの距離。ご近所の方は、2館利用できて便利ですね。

 
図書館を出て正面の細い道を進みます。

道路の向かい側に赤レンガの建物が見えて来ます。この裏側が図書館(最初迷った)。
元は都電事務所と車庫だったそうで、隣の講演には都電車両がありました。

 

◆12:20 文京区立本駒込図書館

 この時点で、予定より10分遅れ。でもまだまだ焦りません。

本駒込図書館は、広ーいワンフロア内に色んな資料がゆったりと並べられていました。
入ってすぐの特集コーナーには、文京区図書館を使った調べる学習コンクールの入賞作品が展示されていたり、児童コーナーには「こまちゃんへの手紙(*)」と回答がまとめてあったり、ゆっくり見たくなるものがたくさん。

*こまちゃん:多分本駒込図書館のゆるキャラ。子どもたちからの手紙に返事を書いたりしている模様。

 森鴎外生誕150年事業も色々あるようです。気になる。

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次の図書館へも歩いて行きます。山手線は駅同士の間隔も短いし、歩ける範囲に色々あるんですね。

ここも商店街のようなところを通って行きます。

先日焦がしてしまったフライパンの、気になるセールを横目にどんどん歩きます。既にちょっと疲れて来ました。

駒込駅に到着! 線路下のトンネルをくぐって進みます。

 

◆13:02 豊島区立駒込図書館

図書館への入り口がわからず、敷地をぐるっと回ってみたらありました。こちらも赤レンガの建物ですね。

入り口付近には自転車がいっぱい。人気の程が伺えますね。

ちょうど昼休みの時間帯ということもあってか、利用者が多く、ビジネスマン風の人が目立ちました。お昼休みに図書館にふらっと立ち寄れるなんてうらやましい!
YA(ヤングアダルト)コーナーには、中学生手書きの本のおすすめコメントの掲示があり、入り口近くには都区内の様々な行事や施設のパンフレットコーナーもありました。
ちょっと都内の様子を知りたいときに重宝しそうですね。

この時点でワタクシ、計画表にお昼休憩を入れ忘れたことに気づきました。
空腹のまま一周することも考えたのですが、日頃の運動不足が災いし、若干疲れが出てきたので昼食をとることに(公園でパンをかじる)。大幅なタイムロス発生。

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次にやってきたのは新大久保駅。韓流の町ですね。

 
駅前には韓流タウンの案内図があり、お兄さんがパンフレットを配っていました。

駅からは徒歩9分。ほぼ真っ直ぐだし、すぐに着くだろうと思っていたら、人が多くてなかなか進めない。。お昼過ぎでちょうど人通りが多い時間だったのでしょうか。

 
何やら飲食店のようなお店の前に集う人々。この辺りが一番混雑してました。
 
 

◆14:02 新宿区立大久保図書館

韓流通りの喧噪を抜けた辺りで、左に曲がるとすぐのところに大久保図書館はありました。到着時点で予定を50分程オーバー。ちょっと焦る。
 
建物は図書館と地域センターが併設されています。

場所柄、館内の案内板には日本語・韓国語・中国語を併記しているものがあり、韓国語や中国語の雑誌や書籍のコーナーが充実していました。
すごくちっちゃい手塚治虫全集がガラスケースに展示されており、時間があれば全巻読破したいところでしたが、ただでさえ時間がおしているので断念。

 
 

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続いてやってきたのは、若者の街・原宿。 
 
無謀にも、竹下通りを通るルートを選択。韓流タウンで人ごみに懲りたつもりですが、今更予定のルート変更は致しません。
 
いざ、竹下通りへ突入。でも平日で思ったほど人が多くなくて、意外とスルスル歩けました。

 

◆14:43 渋谷区立中央図書館

平成22年5月にリニューアルオープンしたそうで、新しくてきれいな建物です。
こちらは1〜4階が図書館、5階は会議室などのスペースになっています。
さすが中央図書館、広い!

入館すると、 右手の児童コーナーでちょうど「よみきかせ会」が始まるところ。
幼稚園くらいまでの子どもとお母さんたちが『はらぺこあおむし』の朗読を真剣に聞いていました。

2階に上がってすぐのところにはファッションの特設コーナーが。場所柄でしょうか。
それから、教科書コーナーもありました。小学校から高校までの教科書がずらりと並んでおり、見比べてみても面白そうです。

 
自動貸出機があるとのことだったので、一冊借りてみました。自動貸出機、初めて使ったけど、簡単! カウンターが混んでいるときにも便利ですね。
今度はこの本を読んで、すごい虫を探す旅に出てみようかしら。
 

 1階にある喫茶室には、飲料の自販機と、手作りお菓子の販売コーナーがあります。
休憩している時間はなかったので、買って帰りました。調べものなどで長時間滞在したいときに、飲食できる場所があるのは助かりますね。

 

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原宿駅から3駅進み、目黒駅にやって来ました。ところで目黒駅って品川区にあるらしいですね。なんだか騙された気分。

目的地は駅から徒歩12分。川沿いを歩くのは気持ち良さそうです。

権之助坂の途中にある和食屋さんらしきところ。水槽でふぐが泳いでいます。

目黒川。春は川沿いにずっと植えられている桜がとってもきれいなんだそうです。

 

◆15:53 目黒区立目黒区民センター図書館

川沿いの道から区民センターの敷地に入る場所がわからずうろうろし、結局大回りして到着(知らぬ間に通り過ぎていた模様)。予定から1時間遅れです。方向音痴万歳!

こちらの図書館、フロアが変わったつくりですね。

中央にカウンターがあり周囲が書架なのですが、書架は中2階や半地下みたいになっていて、ちょっと迷路っぽいです。小さい子どもだったら探検したくなる感じ。本用のエレベーターがありました。

目黒区の利用者カードにはさんまくんがいます。以前お邪魔した八雲中央図書館では、テーブルもさんまの形になっていました。

 
 

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次に訪れたのは大崎駅。
残るはあと2館、日も傾いて来て少しずつ涼しくなってきました。
 
南口の方は開発が進んでいて、大きなオフィスビルが並び、通路が整備されています。ビジネスマンがいっぱい。

せっかくなので、整備された通路を通ってみようと思ったら、またしても迷う。
道行く人が親切だったのに救われました。

 

◆16:41 品川区立大崎図書館

大崎図書館は坂の上にありました。
階段を上る手前にブックポストがあるのが嬉しい。

1階は入って左手に児童コーナー、真っ直ぐ進めば一般書があります。奥に行く程天井が高くなっていて、開放感があって気持ちがいいです。
 
2階は”ビジネス支援図書館”。
見たこともないような業界紙や会報などが壁一面にぎっしり詰まっています。インターネットのデータベースも色々使えるようです。

保存期限が過ぎた書籍を配布していたので、携帯用はんだごてを持ち歩くほど溶接作業が好きな@ryuuji_yへのお土産に、一冊頂きました。

 
 

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そしてついに、最後の駅にやって参りました! 田町!
 
図書館までは駅から徒歩4分と近いですね。

駅から続く歩道を使えば、大通りで信号待ちをする必要はありません。

 

◆17:23 港区立三田図書館

三田図書館、多くの利用者でにぎわっていました。ちょうど仕事が終わる時間帯だからか、特にサラリーマン風の方が多かったように思います。
2階に裁判の判例集を集めた棚があり、どれだけ多くの裁判が行われているのかとびっくり。3階は自習室とラウンジ。ラウンジでは飲食できるようです。

4階は郷土資料館になっていて、クジラの骨にさわれるとか。開いてたら見てみたかった!
こちらは図書館の入り口にあったガソリン計量機。パッと見は電灯っぽいですよね。旧赤坂区役所でつかわれていたものだとか。

ラスト、港区立図書館の利用者カード!

 
 *  *  *
 

まとめ!

こうして、18時頃ようやく山手線一周図書館利用者カードを作る旅は終わりました。
所要時間約9時間。長かった!
 
カードを並べてみると壮観です。
 

私が回った以外にも、沿線にはたくさんの図書館があります。順番や館を変えて、チャレンジしてみても面白いかもしれません。(紹介した図書館の中には、都内在住でなくても利用者カードが作れるところもたくさんあります! こちらでチェックしてみてください。

今回は紹介しませんでしたが、山手線の内側には国立国会図書館や東京都立中央図書館もあります。誰でも利用可能ですので、未体験の方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

それから、都立多摩図書館では10月14日(日)に、編集者で書評家でもある松田哲夫氏の講演会「書籍の明日(あした)、雑誌の明日(あした)」が行われるそうです。ご興味のある方、どうぞご参加ください。

(杉山@カーリル

 

(2012/10/4追記)
荒川区も山手線が通っているというご指摘を頂きました。おっしゃる通りです。大変失礼しました。。そしてもちろん、誰でも図書館カードを作れます!
荒川区立図書館も組み込むのであれば、日暮里駅下車後、外側へ向かって荒川区立日暮里図書館でカードを作って、そのまま日暮里駅を横切って台東区立谷中コミュニティセンター図書室に行く日程を組むかな。計画にプラス46分。4つの図書館を歩いて回ることになりそうです。

<関連リンク>
東京都の図書館一覧
山手線沿線図書館めぐりの旅スケジュール表
あなたがカードを作れる図書館をチェック!|東京図書館制覇!

高校選びは図書室が決め手! 学校図書館スタンプラリーが開催中

好きな本がたくさん置いてあってリラックスできる図書室がある高校、行ってみたいと思いませんか?

8月20日(月)~23日(木)まで、東京都内の13の高校で、中学生と保護者を対象とした「東京 高校・学校図書館スタンプラリーが行われています。
図書館を見ると学校がわかる!? をテーマに、図書館見学やブックトーク等のイベントを開催中。

早速カーリルで、スタンプラリーの様子を取材してきました。

お邪魔したのは東京都立広尾高等学校です。

図書室の入り口には、スタンプラリー期間中のイベント案内が。
広尾高校では、図書室の開放だけではなく、毎日ブックトークやPOP作り体験等を行っています。
(イベントの一覧は、公式サイトをご覧ください

初日の20日は、田沼恵美子さん(奥多摩町立氷川中学校司書)によるブックトークを聴く会が行われました。

赤ずきんの人形を使って自己紹介する田沼さん。
実はこの人形、おばあさんに変身し、最後はオオカミになっちゃうんです!

熱心にトークを聴く参加者たち。

ブックトークで紹介された本はこちら。
最初のこわーいストーリーテリングから、どんどん話題が広がって、最後は空想の動物の紹介に至ります。田沼さんの語り口が絶妙で、物語に引き込まれてしまいました。
紹介された本はこちら。

この中でも特に『ふしぎの国のアリス』は、高校英語を勉強すれば原作を読めるので、ぜひ原作の軽快な文章を味わってほしいとのことでした。
紹介された本を手に取って読んでいる人たちも。

ブックトークの後、参加者はそれぞれ自由に図書室内を見学していました。
お気に入りの本を見つけて読みふける人、どんな本が置いてあるのか詳細に見て回る人など様々。

広尾高校は進学校なので、大学受験資料も充実しています。

スタンプラリーに参加する中学生のために、中学生が主人公の本の特集コーナーも用意されていました。(⇒中学生が主人公の本をまとめて検索

野球関連本の棚には、生徒が作ったボードも。

スタンプラリーに参加中の中学生は、「本が好きなので高校の図書室を見てみたくて参加しました。高校見学の一環という意味もあります。もしかしたら図書室が高校選びの決め手になるかもしれません。期間中にもう一校回る予定です。」と話してくれました。
高校生活3年間を過ごす上で、本好きにとって図書室の雰囲気は大切ですよね。
このスタンプラリー、2年前に行われた「高等学校図書館フェスタin大阪」を参考に企画したそう。
たくさんの中学生に、各高校の図書館を見学してほしい。高校の雰囲気を感じてもらい、受験の役に立ててほしいと、準備委員会代表の丸岡さんがおっしゃっていました。
東京 高校・学校図書館スタンプラリーは8月23日(木)まで。
2校以上回ると、特製しおりと「中学生におすすめの本」の冊子がもらえます。
開催校とイベント詳細は公式サイトをご覧ください
受験校に迷っている中学生のみなさん、ぜひ参加して高校図書館を体験してみませんか?
カーリルでも全国図書館スタンプラリーを開催中です。こちらにもぜひご参加ください。
<参考リンク>
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