20万冊の仮想図書館「カーリルブックウォーク」を公開

Stay at home,Keep reading.

図書館や本屋さんを歩き回ることは、”知らない情報に出合う機会”を提供してくれます。これは「検索」や「SNS」には代替できない場として重要な機能のひとつです。カーリルブックウォークは、インターネット上で少しでもそんな体験を実現することを目指したウェブサービスです。1ページにまとめて表示された20万冊の表紙画像を自由に歩き回って読みたい本を見つけることができます。検索機能はありません!

https://blog.calil.jp/wp-content/uploads/2020/04/fab4c5049a1e3fe81b2c8c0944a0fc56.mp4

カーリルブックウォークにアクセス
https://calil.jp/bookwalk/

インターネット上の仮想の図書館

カーリルでは、次の基準で20万冊の本を選びました。

  • カーリルの読みたいリストに3名以上が入れていること
  • 国会図書館を含めた全国の公立図書館が3冊以上所蔵していること
  • openBDプロジェクトを通して書影が提供されていること

最初に表示されるのは、ランダムな順番になっていますが、みんなが読みたい順、図書館の所蔵数が多い順、出版社順(ISBN)などで並び替えることもできます。20万冊という数に意味はありません。平均的なブラウザ環境で快適にみられる数として設定しました。図書館だと中規模な公立図書館に相当します。

ぎふメディアコスモスの本棚 CC-BY Asturio Cantabrio

推奨環境

スマートフォンには最適化されていませんので、ぜひパソコンで体験してみてください。スマートフォンでもご覧いただけますが、快適できないかもしれません。

このサービスは、最新のブラウザで快適にご利用いただけるように設計されています。もはや、Internet Explorer 11では動きません。すべての表示画像を標準サイズで見ると、およそ5GBバイト程度のパケットを消費します。スマートフォンなどでご利用の際は、Wi-Fi環境のご利用をおすすめします。

本を入手する方法

現在、COVID-19の影響により多くの図書館は休館しています。また、多くの大規模書店や町の本屋さんが休業しています。さらにAmazonでは入荷制限により品切れとなる本が増えているとの情報もあります。このように紙の本の入手は、これまでと比べると格段に難しい状況になりました。

インターネット書店は出荷遅延などはあるものの動いています。大手書籍流通トーハンが運営する「e-hon」では、出版社と協力して購入時の利益を休業している書店に還元する取り組みが始まっています。また、小規模な本屋さんでは、ショッピングカートなどの仕組みを活用して、インターネット上で本を販売する動きもあります。このように、本を入手する方法には多様性があります。もちろん、読みたい本が電子書籍になっていれば、これを活用することもできます。この機会に近くの本屋さんのウェブサイトや、いつも読んでいる本の出版社のウェブサイトを訪れてみてください。「Bookstore AID基金」では、町の本屋さんを守る取り組みが進んでいます。

読みたい本が入手できないときは、とりあえず、カーリルの読みたいリストや、外部の読書支援サービスに登録しておきましょう。落ち着いてから、図書館で借りたり、リクエストしたり、あるいは本屋さんで購入してください。

開発者の方へ

このプロジェクトのために抽出したデータはオープンデータとして公開します。

20万冊の選書リスト ライセンス CC-0
https://nxc.calil.dev/bibs/isbn.json

大量アクセスに耐えられる書影画像の配信環境(このサービスのための一時的にものなので、今後はopenBDでもより高速なサーバー応答を実現予定です。その際には、このURLは将来的に無効になります。)
例 : https://nxc.calil.dev/120/9784000001885.jpg
画像サイズは 120,200,300,400,500を提供しています。
https://nxc.calil.dev/[画像サイズ]/[ISBN].jpg
書影の利用規約はopenBDプロジェクトに準拠します

図書館の方へ

カーリルでは、不急のプロジェクトを積極的に停止して、多くのリソースをCOVID-19からのリカバリーに充てていく方針をとっています。現在、多くのシステム開発会社を通して、検索技術の図書館への提供を行っていますが、積極的なプロモーションは停止しています。もちろん企業によって考え方はいろいろあると思います。しかし、このような状況下で公正で発展的なシステム調達が実現できるとは考えられず、無理に進めることはシステム開発会社にも不要なリスクを負わせることになります。各図書館にはリース更新などを積極的に活用し、今年度中の不急のシステム調達については停止することを強く要請します。

さいごに

ゴールデンウィークはカーリルブックウォークでブックウィークに、、あ、これで、カーリルにもゴールデンウィークが来ます!

COVID-19 : 学校向け蔵書検索サービスの無償提供について

学校図書館などを対象にインターネットからの蔵書検索と、申し込みを受け付ける簡易的なシステムを無償で提供します。これにより、蔵書検索システムが整備されていない場合や、早急に整備することが難しい場合でも簡易的なウェブサービスを立ち上げることができます。

サービスのイメージ

昨日(4月23日)、文部科学省が発表した事務連絡において、休館した学校図書館の取り組み事例が発表されました。この中で紹介されている「郵送等による配達貸出し」などで、カーリルが提供する業務用の横断検索APIおよび、この技術を応用して学校図書館と実験を進めていた検索サービスを活用できます。国立国会図書館やopenBD(出版社の提供する本の情報)の公開データを活用し、エクセルや業務システムで管理されている最低限の所蔵データから検索精度の高い蔵書検索サービスを実現します。また、公共図書館(公立図書館)などの蔵書もあわせて検索するなど、実施するサービスモデルに応じてカーリルが対応する全国の図書館と連携できます。

このようなサービスは、一般的には導入している図書館システムの機能を活用することが想定されますが、図書館システムを未導入の場合や、従来の図書館システムにインターネットで蔵書検索サービスを提供する機能がない場合にも活用いただけます。

休館の拡大に伴い業務用の検索サービスの需要が低下しているため、この余剰リソースを活用します。ユーザーの希望があれば5月初旬には提供が開始できる見込みです。詳しくは以下のよくある質問に掲載のPDF版資料(5/2追加)をご確認いただき、カーリルまでお問い合わせください。

なお提供期間は定めていませんが、サービス開始からすくなくとも24か月程度は安定的に提供いたします。なお、郵送サービス等にあたっては、物流負荷を考慮の上、無理のない運用を検討しましょう。

文部科学省の事務連絡から抜粋

(追記)よくある質問

お寄せいただいた質問のうち公開可能なものは随時ここに掲載します。

Q.個人情報の取り扱いはどうなりますか

原則としてカーリルがデータを蓄積する必要がありませんので、直接、図書館や学校に予約申し込みを送信する機能を提供します。(あくまで受付までで、受付後の管理については提供しません)アクセスログを含むパーソナルデータはプライバシーポリシーに基づいて厳重に取り扱います。

Q.デモ画面はありますか(5/1追加)

デモサイト(カーリル高校の蔵書検索)を用意しました。

Q.詳しい資料が欲しいのですが(5/2追加)

PDF版資料を作成しました

Q.予約連携先としてMicrosoft Formsには対応できますか。(5/12追加)
Microsoft Formsには外部連携機能が現在のところ実装されておらず、対応できません。

Q.公民館の図書室などでも使えますか(5/13追加)
対応いたします。ご相談ください。

Q.カート機能のデモ画面はありますか(5/15追加)
カート機能のデモサイトを用意しました。

Q.大学図書館でも使えますか(5/23追加)
もちろんご利用いただけます。

Q.学校再開後でも使えますか(5/23追加)
もちろんご利用いただけます。

Q.説明文などにルビをつけたい(6/24追加)
Wordファイルに入力し、Wordのルビ機能でご指定ください。

COVID-19 : 蔵書検索を停止した図書館のバックアップを提供

Stay at home,Keep reading.

(6月1日アップデート)

鴻巣市立図書館は、6月1日から蔵書検索システムの運用を再開しました。

(5月13日アップデート)

台東区立図書館は、5月12日から蔵書検索システムの運用を再開しました。

(5月12日アップデート)

秋田市立図書館は、5月12日から蔵書検索システムの運用を再開しました。

(5月8日アップデート)

大田区立図書館は、5月8日から蔵書検索システムの運用を再開しました。
豊島区立図書館は、5月8日から蔵書検索システムの運用を再開しました。

(4月23日アップデート)

鎌ヶ谷市立図書館は、4月23日から蔵書検索システムの運用を再開しました。

(4月21日アップデート)

新たに蔵書検索システムを停止した以下の図書館について「キャッシュOPAC」の運用を開始しました。町田市立図書館は4月21日から蔵書検索システムの運用を再開しました。

キャッシュOPAC 蔵書冊数 推定網羅率 出典など
秋田県秋田市 623,277 34% *(5月12日再開)
埼玉県鴻巣市 447,349 57% *(6月1日再開)

(4月16日発表)

COVID-19への対応として図書館の蔵書検索サービスを停止することには何ら合理的理由がなく、短期的な資料の入手性に関わらず、検索サービスは引き続き維持されるべきです。実際にカーリルでの検索回数は、多くの図書館が閉館したあとも4割程度の減少にとどまっています。

しかし、一部の図書館は蔵書検索システム(Web-OPAC)やウェブサイトをシャットダウンしており、従来提供していた電子資料や、所蔵情報などにもアクセスすることができなくなりました。影響は今後長期化する見込みであり、地域ユーザーの利便性が低下するだけではなく調査・研究などへの影響も懸念されます。

この問題に対応するため、本日(2020年4月16日)から検索できくなっている480万冊の蔵書を対象に過去の検索データ(キャッシュ)を統合した「キャッシュOPAC」の運用を開始しました。「キャッシュOPAC」では、統計上は全蔵書のおよそ70パーセント程度を網羅していますが、除籍(廃棄)された資料も含まれている可能性があります。

キャッシュOPACのトップページ

「キャッシュOPAC」は、カーリルが提供するすべてのAPIに透過的に統合されます。これにより、これまで通り図書館の蔵書はカーリル検索結果に表示されます。また、カーリルのAPIを活用した各種ウェブサービスやアプリにおいても本日から利用できます。図書館の業務システムでカーリルのAPIを活用している場合も、従来の蔵書検索システムの代替としてキャッシュが表示されます。特別な対応は不要です。

各キャッシュOPACのトップページとデータ網羅率は以下のとおりです。各図書館のサービス再開まで運用を継続する予定です。

キャッシュOPAC 蔵書冊数 推定網羅率 出典など
東京都台東区 635,709 71% * (5月12日再開)
東京都大田区 1,916,958 65% *(5月8日再開)
東京都豊島区 803,376 75% *(5月8日再開)
東京都町田市 1,170,302 70% * (4月21日再開)
千葉県鎌ケ谷市 301,619 45% *(4月23日再開)
合計 4,827,964
カーリルでの表示例(キャッシュと表示されます)
停止している図書館ウェブサイトへのアクセス(参考)

図書館のウェブサイトは国立国会図書館が提供するインターネット資料収集保存事業(WARP)から停止前の情報にアクセスできる場合があります。

COVID-19 : 多くの図書館が閉館しています 

Stay at home,Keep reading.

現在COVID-19の影響により、全国で多くの図書館が閉館しており、自由に本を読むことが難しい状況となっています。カーリルでは影響を把握するため網羅的な調査を実施しました。


(5月26日更新) カーリルの最新の取り組みは、「COVID-19 : これまでとこれから」に掲載しています。なお、この調査は現在、saveMLAKプロジェクトに引き継がれました。


調査概要

調査日時   2020年4月8日18時~2020年4月9日18時(約24時間)
調査方法   ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象   カーリルの検索対象となっている全国の公立図書館・公民館図書室など 1409館

  • 全国地方公共団体コード(令和元年5月1日現在)を使用しました
  • 図書館法に基づく図書館のカーリル対応率は94%ですが、この調査では公民館図書室などについても調査対象としています(以下図書館と表記した場合も図書室が含まれます)
  • 調査中にも随時新しい発表があるため、情報は確認時点のものとなります
  • 休館スケジュールが中央館・分館などによって異なる場合は、中央館のスケジュールを優先しています
  • この調査では便宜上、図書館の数を設置主体の自治体(基礎自治体と都道府県)ごとに1としています
  • 多数の感染が確認されていない地域でウェブサイトに情報の記載がない場合は、通常開館と推定しました
  • 移転やシステム更新などあらかじめ予定されていた休館については、通常開館として扱いました

開館状況

休館になることを発表している図書館は650館(自治体)でした。
これは調査対象の46パーセントにあたります。緊急事態宣言の対象となる都府県ではほとんどが休館しており、それ以外の地域においても広範囲に休館していることがわかりました。また、休館していないほとんどの図書館においてもイベントが中止されています。

図書館種別ごとの集計
名前 図書館数 休館数 割合
調査対象すべて 1409
都道府県立図書館 47 19 40.4%
市町村立図書館 1362 631 46.0%
都道府県ごとの集計
都道府県 合計 休館数 休館の割合
千葉県 43 43 100%
大阪府 42 42 100%
東京都 55 55 100%
福岡県 57 57 100%
埼玉県 60 58 97%
神奈川県 33 31 94%
山形県 25 22 88%
沖縄県 24 21 88%
岐阜県 37 30 81%
兵庫県 41 32 78%
山梨県 23 17 74%
愛知県 51 33 65%
奈良県 25 16 64%
茨城県 41 25 61%
宮城県 25 14 56%
大分県 18 9 50%
熊本県 22 10 45%
山口県 18 8 44%
群馬県 24 10 42%
長野県 56 23 41%
青森県 23 9 39%
福井県 18 7 39%
京都府 23 7 30%
静岡県 34 10 29%
広島県 24 7 29%
三重県 26 7 27%
高知県 17 4 24%
佐賀県 19 4 21%
栃木県 25 5 20%
愛媛県 17 3 18%
宮崎県 20 3 15%
岡山県 27 4 15%
新潟県 27 4 15%
徳島県 19 2 11%
岩手県 30 3 10%
和歌山県 20 2 10%
富山県 16 1 6%
鹿児島県 33 2 6%
長崎県 18 1 6%
北海道 108 6 6%
秋田県 19 1 5%
石川県 19 1 5%
福島県 33 1 3%
香川県 16 0 0%
滋賀県 20 0 0%
鳥取県 20 0 0%
島根県 17 0 0%

休館期間中の対応

休館中であっても資料へのアクセスを確保するため「予約受取」などの取り組みが広がっています。図書館によって運用はさまざまですが、事前に電話やインターネットなどで予約した資料について臨時窓口などで受け渡すなどの方法がとられています。休館している図書館のうち「予約受取」を実施している図書館は181館でした。ただし、緊急事態宣言の対象地域では、順次「予約受取」も停止する動きもあります。

休館中のアクセス性を担保する方法として「郵送貸出」「郵送複写」などの従来からの取り組みを継続するものや「宅配」に取り組む図書館が出ています。

休館中もレファレンス(調査依頼や相談など)についてはメールや電話などで継続することを明記していた図書館は61館ありました。

開館継続の場合の対応

北海道などの一部地域では、休館していた図書館が4月以降に再開されています。これらの図書館も含めて、開館している図書館(759館)においても開館を継続するために様々な運用の変更をしています。代表的な事例として「閲覧席の利用を制限」している図書館は166館ありました。

感染防止のために長期間の滞在を防止したり、接触を防ぐという観点から「新聞・図書の閲覧制限」を行っている図書館は36館ありました。また「インターネット端末の利用制限」は35館、住所氏名などの「入館記録」をもとめる図書館は9館ありました。

そのほかに事前予約制の入館(山梨県笛吹市)や県外・市外からの来館の自粛を求めるなど様々な対応がとられています。

「貸出冊数制限の緩和」を実施する図書館は19館ありました。

蔵書検索サービスへの影響

各図書館が提供する蔵書検索サービス(Web-OPAC)は通常通り運用されており、引き続き資料の検索性については担保されています。ただし、長期間の休館のため、多くの図書館が予約の停止などのシステム上の運用変更を行っています。

残念ながら一部の図書館は図書館システムやウェブサイトをシャットダウンしました。このような対応をとっている図書館は以下の通りです。

また、図書館は開館しているものの機器納入の遅れにより蔵書検索サービスを再開できない図書館(島根県川本町)が出ています。

調査データの公開

調査データをCC-0で公開します。このデータは誤りを含む場合がありますが、アップデートされません。
Googleスプレッドシート

COVID-19 : イベントへの参加方針について

このリリースは主に図書館関係者向けの内容です。カーリルの提供するサービスそのものには影響はありません


2019年の1年間、カーリルは広告費、図書館に関する展示会・イベント・研修・学会への協賛金や、カーリルメンバーの参加費・交通費・宿泊費として、約300万円を支出しました。これには図書館総合展のような大規模な展示会や小規模な研究会などが含まれます。現在、COVID-19の影響により多くのイベントが中止または延期となっており、この予算がほとんど執行できなくなっています。現在の状況はしばらく継続することが予測されるため、以下の方針を決定しました。

学会・展示会などへの出展停止(継続)

図書館総合展を含むすべてのオフラインイベントへの参加を2020年12月末まで中止します。なお図書館総合展に関連する予算を含め、参加を予定していたイベントに関する予算はすべて留保しています。イベントの開催状況にかかわらず、それぞれの主催者と協力して、予算の範囲内でイベントの継続的な維持のために必要となる費用を支出します。

オンライン開催イベントへの支援

これまで施設の運営費や行政の負担により運営されていたイベントが、オンライン開催に移行することにより予算対象外になってしまうなどのハードルが想定されます。これらのハードルを可能な限り取り除くことを目的として、オンラインイベント開催時の技術的支援および、機器、ネットワーク回線、講師謝金などの経費を積極的に支援します。

現時点では、どのようなニーズがあるかについては十分把握できておりませんので、興味がある方はカーリルまでお知らせください。またより詳しい対応方針が決定次第、このページで公表します。


COVID-19対策に関するご協力のお願い(2020年2月16日発表)のとおり、ウェブミーティングへの協力を引き続きよろしくお願いします。