10月20日(火)〜22日(木)の3日間、パシフィコ横浜で開催される「図書館総合展」にカーリルが出展します。図書館総合展は、全国の図書館関係者、自治体、教育機関、図書館システムの開発者、そして図書館に関心のある方が一堂に会する、国内最大の図書館に関する展示会です。

今年のカーリルブースのテーマは「ひとやすみしませんか?」です。新しい技術やサービスが次々に登場するなかで、これまでカーリルが大切にしてきた「ゆるくつながる、かるいしくみ。」を、もう一度お伝えするブースにしたいと考えています。広い会場を歩き回って疲れたら、ちょっと立ち寄って、ひとやすみしていってください。
この記事では「いまやってることリスト #7」として、ブースでご紹介する開発中の取り組みをひと足先にまとめました。開発チームが直接ご説明しますので、気になるものがあれば、ぜひ声をかけてください。
- 会期:2026年10月20日(火)〜22日(木)10:00〜18:00
- 会場:パシフィコ横浜 ホールC・アネックスホールほか
- ブース:53
- 入場:無料(図書館関係者以外の方も歓迎です)
カーリル for AI:大幅アップデート
2025年10月に始めた「カーリル for AI」は、Claude や ChatGPT などの AI から、図書館の蔵書を直接検索できるサービスです。この10月、大幅にアップデートされました。

- ChatGPT、Claude の公式ディレクトリに掲載。それぞれのアプリ・コネクタの一覧から「カーリル」を探して、すぐに追加できます
- 検索できる図書館が10,000館以上に。公共図書館・大学図書館・専門図書館に加え、カーリル学校図書館支援プログラムに登録した学校図書館も検索できるようになりました
- API キーで連携できるように。ログイン連携なしで、自社のチャットボットや業務システム、Dify・n8n などのワークフロー基盤、Claude API・OpenAI API の MCP コネクタに組み込めます。キーごとに検索する図書館を選んでおくので、AI が図書館を探し回らずにすぐ検索できます
- 組織での導入にも。自治体や企業、大学などが職員向けに導入している AI 環境に、管理者が1つのキーを設定するだけで、職員一人ひとりのログインなしで使えます
サイバーハック体験版:攻撃を受けたときの初動を体験する
図書館総合展にあわせて、図書館向けに、サイバー攻撃を受けたときの初動対応を疑似体験できる教材「サイバーハック体験版」を公開しました。特に、図書館の情報セキュリティ責任者の方に向けた教材です。実際の事例と公的機関の資料をもとに作っています。

https://try.calil.jp/cyberhack/
furikake:書名と著者名に、ふりがなを
図書館の目録には、書名と著者名のヨミがカタカナで入っています。ただ、それは書名全体の読みで、どの漢字をどう読むかまでは持っていません。furikake は、目録のヨミを漢字のまとまりごとに切り出して対応づけ、ルビとして表示できる形にする取り組みです。

読みを推測して付けるのではなく、その書誌のヨミだけを手がかりにルビを構成します。既存の辞書やコーパスから決まらない部分だけを LLM に回し、その答えもヨミと位置が合うものだけを採用します。全国規模のサンプル書誌で評価したところ、誤ったルビが出た書名は約0.1%、漢字の約85%にルビを付けられました。
ichimi:蔵書検索を、速く・軽く
Elasticsearch などの全文検索エンジンに頼らない、軽量でスケーラブルな次世代の蔵書検索エンジンです。図書館ごとに小さな検索インデックスを作り、そのファイルを直接検索します。1万冊の学校図書館なら、インデックスは数秒で作れて、1回の検索は約1msです。
いまの蔵書検索と比べて、上位10件の検索結果の重なりは94.8〜97.4%、応答の中央値は0.2〜1.2msでした。小さな図書館ならブラウザの中だけで検索することもできます。「認知症のお年寄りとどう接したらいいか」のような文章で尋ねても本が見つかる、意味検索にも対応しています。
オープンソース化を視野に入れ、学校図書館支援プログラムの次世代の基盤として導入する予定です。
haika2:配架図を、データにする
多くの図書館は、配架図を PDF や画像で公開しています。書架を動かしたり分類の区切りを変えたりするたびに描き直しになり、OPAC の「この本はどこにあるか」とも結び付きません。haika2 は、書架の配置と本の並びをデータとして持ち、配架図や案内はそこから作る配架図エディタです。2014年に作った初代 haika の経験をふまえて、作り直しています。
全国の公共図書館・大学図書館が公開している配架図 3,676点(1,268館)を収集・分析し、曲面書架や集密書架、平行移動棚まで描けるデータモデルを作りました。ブースでは実際のエディタを触っていただけます。

冊子「いまやっていることリスト #7」をお配りします
ブースでは、カーリルの取り組みをまとめた冊子「カーリル いまやっていることリスト #7(2026 AUTUMN – 2027 SPRING)」をお配りします。この記事でご紹介した取り組みのほか、Unitrad API、書店在庫情報プロジェクト、カーリル学校図書館支援プログラム、ゆるくつながる連携の取り組み、ISO 27017 認証の取得、そしておすすめのボードゲームまで、36ページにまとめました。

図書館総合展は入場無料です。パシフィコ横浜のカーリルブースで、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。







