図書館を使った調べる学習コンクールの入賞作品が決定!

毎年ユニークな作品がたくさん見られる「図書館を使った調べる学習コンクール」、第16回の入賞作品が決定しました。

図書館を使った調べる学習コンクール」とは、その名の通り、図書館を使って調べ学習をし、内容をまとめたものを応募するコンクールです。夏休みの自由研究に似ていますね。毎年開催されており、今年は16回目。カーリルも後援しています。

コンクールの表彰式では受賞者を代表して、文部科学大臣賞を受賞した、豊島区立駒込小学校2年の川島宙(そら)さんがスピーチしてくれました。

サメくん この歯だれのかわかる?』というタイトルのこの作品、水族館で買ってもらった大好きなサメの歯が、どんな種類のサメのものかを突き止めたいと思って調べ始めたそうです。

まず最初に図書館や自宅の本で調べて、ヨシキリザメではないかと予想。その予想が合っているか確かめるため、北海道大学名誉教授の仲谷先生に手紙と写真を送ったそうです。それから油壺マリンパークの金子さんにもインタビュー。結果、ヨシキリザメではないことがわかり、がっかりしたそう。困ったのは、二人の意見が違ったこと。そこで再度仲谷先生に手紙を書き、最後はオオメジロザメだろうという結論になったそうです。

調べ学習の際には、水族館でサメの卵を触らせてもらうことができて嬉しかったということでした。また、サメについてはまだまだわからないことがたくさんある、ということがわかったのと、悲しいのは、フカヒレを取るためだけにサメを捕まえ、ヒレを切り取ったら生きたまま海に捨てられていることだそうです。

最後に、オオメジロザメはサメの中では珍しく、川でも生きられることを知ったので、次はオオメジロザメが川でも生きられる理由を研究したいということでした。

すでに次回の構想が固まっているんですね。すごい。

川島さん以外にも、興味深いタイトルの作品がたくさん。入賞作品の一部をご紹介します。

どれもユニーク! 入賞作品

”文部科学大臣賞”


○小学生の部
サメくん この歯だれのかわかる?
川島宙 豊島区立駒込小学校 2年 (東京都)

子どもだって知りたい!!だってぼくは日本人-日本酒について-
遠山晃大朗 市原市立姉崎小学校 3年 (千葉県)

今も、昔も、平氏と源氏は戦っていた!?
「チンチンかもかも」「ウメガイチ」でもり上がる「旗源平」を探る!!
齋藤愛華 白山市立千代野小学校 6年 (石川県)

○中学生の部
綱と花火の伝統芸能 小張松下流綱火
油下知広 慶應義塾普通部 3年 (神奈川県)

○高校生の部
名古屋高校図書館蔵『爾雅』の研究
~『爾雅』から見える情報検索の進化と課題~
鬼頭祐太 名古屋高等学校 2年 (愛知県)

○大人の部
鄭永慶は、なぜ可否茶館をはじめたのか?
~日本最初の喫茶店誕生物語~
大串美咲・早野 薫 長崎市立図書館 (長崎県)

その他の入賞作品一覧はこちらからご覧ください。
第16回までの全ての入賞作品を検索したい方はこちら

次回はあなたも応募してみては

図書館を使った調べる学習コンクール」には、子どもだけでなく、大人も応募することができます。入賞作品を見てみると、テーマの設定は身近な疑問から出発しているのがほとんどです。生活していて「?」がわいてきたら、ぜひ図書館で調べて、作品にまとめてみませんか?

(杉山@カーリル

<関連リンク>
図書館を使った調べる学習コンクール
図書館を使った調べる学習コンクール作品検索

『マニフェスト 本の未来』 ~出版のメカニズムはどう変革していくのか~

ある調査によると、電子書籍の利用率は約2割だそうです。
日本では、電子書籍が紙の本に取って代わるにはもう少し時間が必要そうですが、電子書籍や電子書籍を読むための端末はどんどん増えてきています。
2013年2月20日発売のマニフェスト 本の未来では、書籍のデジタルへの移行が出版のメカニズム自体を大きく変革するということ、デジタル化が完了した時に何が起こるのかが、具体的に語られています。あなたの考える本の未来と似ているところはあるでしょうか。

実はこの本の17章、「作家たちのコミュニティ」の翻訳をカーリルの吉本が担当させて頂きました。発売を記念して、こちらの書籍(紙の本)を3名様にプレゼントいたします。

本の未来を語って、『本の未来』を手に入れよう。

★プレゼント★

書籍『マニフェスト 本の未来』(ボイジャー) 3名様
応募期間:2013年2月20日(水)-2013年2月28日(木)
応募方法:専用フォームよりご応募ください。 終了しました
当選発表:当選者の方にカーリルよりご連絡します。

本や図書館の未来はどうなっていくのだろうか。

プレゼントにご応募頂いた際、本や図書館の未来がどうなっていくのかの予想をお伺いしました。一部抜粋してご紹介します。あなたの考える未来像はいかがでしょうか。(2013.3.1追記)
“誰もが本を書き、誰も図書館を開くようになると思います。”
“紙の本はなくならないと思います。電子書籍とうまく棲み分けていくのでは。図書館の未来は、今の公民館の役目も背負って行くのではと思います。”
“なんのかんの言って一覧性に優れる紙の本は必ず残る。複雑な権利問題があるので、国内での電子書籍のほんとうの普及にはまだまだかかる。
単なるベストセラー貸本屋状態の公共図書館が多いが、専門性や大人・こども両方の地域住民の教育への貢献を考えていかないと、地方自治体の予算削減とともに淘汰されていくかも。”
”   大きな変化はないと思います。
・・・と、いうか。
(変わってもらいたくない。)”
“いまでもすでに始まっていますが、すべての公共図書館の資料が電子化されて、
データで簡単に貸借できるといいですね。
今の図書館は体が健康な人以外、利用しにくい仕組みです。
病気で家から出るのが困難な人、入院中の人こそ、本や資料が必要な時があります。
それから、電子資料がもっと増えるといい。”
“デジタルコンテンツの流通が爆発的に紙の本の流通を上回るでしょうね。
それが「本」と呼ばれるかどうかは分かりませんが、紙の本が担っていたものがシフトしていくのは間違いなく。
紙の本はクラシックなものとして確実に残る。
図書館は……果たして変われるでしょうか?”
“紙媒体がなくなることはないと思いますが、
販売や所有の仕方はどんどん変化していくと思います。
個人的には、
紙の書籍を購入すると、同じタイトルの電子書籍データも合わせて所有できるようになると嬉しいです。購入者のみに、DLキーを発行するような形で。
図書館には、過去・現在の膨大な書籍のデータベースをもっと充実させるような取り組みをしていただけると嬉しいですね。蔵書している、いないを問わず。目次や、ちょい読みなどのサービスがあると、読書欲をより掻き立てられます。あとはレファレンス。”
“本のモノとしての魅力が磨かれて、図書館は公園や動物園のように愉快な場所になっていくと思います。”
“本は、電子書籍と紙媒体の書籍がすみわけして共存していくと思う。そして、図書館は大きな力のある図書館は、生き残るのだろうが、小さい力のない図書館は、衰退していくと思う。”
“本は、博物館の展示品のようにしてのこる。
図書館は、存在するであろうが、縮小していく。”
“図書館ほど電子書籍と親和性の高いものもないかもしれない。
物理的な本は場所もとる。汚損の可能性も高い。
そうそう簡単には移行しないだろうが、電子書籍も少しずつ
増えていくと思う。”
“紙媒体の本は絶対に無くならないと思いますが、電子書籍も再生機が普及するとコンテンツが増えると思います。図書館で無料で借りて読めることは便利なので無くならないと思います。”
“電子書籍化が進み、紙媒体の価格が今よりも上がるのではないかと思います。
重要書物や歴史書など記録として残す必要のあるものは紙に。
情報の新しさや早さを求めるものは電子書籍に、ともっとはっきり選別される様な気もします。
電子書籍化に伴い、データのやり取りが主となる為図書館という建物が少なくなって行きそうで心配です。
もしくは、利用者が図書館へ行かなくとも図書館の本のデータはコピーガードのようなものが付いてデータを貸し出す(◯本の◯ページを◯日間など細かく)ようになり地方の図書館でも都市の図書館でもどこでも同じようなレベルでの提供が出来る様になるのかなとも思います。”
“希望を込めて。
ひとつの紙の本と電子の本(電子書籍)が両方出版される。
電子書籍はより電子メールの埋め込みなど、暗号化を伴わないより緩やかなDRMへと移行していく。
図書館は電子書籍の貸し出しを行う。一冊の本が貸し出される上限が設定されているので、誰もが借りられるわけではないが、今までより豊富な蔵書が可能になる。
有料で一定額を払うとすべての本が読み放題になるサービスを提供する企業がでてくる。
どちらにしても、より多くの本に出会える機会が増える社会が来て欲しいと願っています。”
“今後本の出版数は減ってゆくのかもしれません。だから、紙の本に関しては、今までに出版されたものを文化財として保存してゆくことが、図書館の役割の中心となっていくのではないでしょうか。”
“紙の本は残るはずです。個人的には電子書籍よりも紙の本を応援したいと思っています。デジタルデバイドが存在することを忘れてほしくないと思います。
図書館は、「成長する有機体」ですので、電子書籍にも積極的に対応していくべきだと思います。しかし、「本の倉庫」というイメージが定着しそうで嫌だなとも思います。
本が知的文化遺産として名をはせる時代がくるかもしれません。”
“電子書籍は場所をとらないという観点からも、今後も増え続けると思う。
ただし、紙書籍はやはり保存年数が長いことや読む媒体を選ばないことからもなくなることはないと思う。もしかしたら、紙資源の書籍は高級品になるかもしれない。
図書館は知識の宝庫として残しておくべき遺産だと考える。”
“紙冊子は究極的に、文字や図、写真といった情報の媒体…ゆりかごにすぎない。万人に広く情報を提供、教育を啓蒙するために、その媒体はすべからく入手、伝達しやすいものでなければならない。
実は自分は紙冊子が売れなくなると仕事がなくなる職にあるのだが、それでも人類の発展のために、紙冊子は消えるべき運命にあると思う。もちろん完全に消えるには数十年はかかるであろうし、文化財としてもっと長く残るとは予想されるが、それはもはや現在の紙冊子の主たる役割とは異なる。
図書館は、現在電子書籍と呼ばれているようなデータを貸し出しするだけの仮想空間-ネット上のサイトとなり、地域住民が集まったり勉強したりする建物は公民館などに代わって、その役目を終える。しかしそれは人類史上「発展的解消」と呼んで差し支えない。悲観的になる必要は全くないと考えている。”
“書籍は、緩やかながらも電子への移行が進んで、紙の書籍はニッチコンテンツになっていくのではないかと思います。
図書館は、「本を貸す」という本来の役割より、勉強やミーティングなどの「場」としての役割が大きくなっていくのではないかと思います。”
“現在就職活動中で、図書館や、出版関係に就職したいと考えています。
その関係で、本についてこの頃よく考えます。
本は、電子書籍化の流れが進んでいます。
図書館においては、ますます多様になるメディアに対応していく必要に迫られていると思います。
どのようにすれば的確なサービスを提供できるのか、考えていかなければならない、と思っています。”
“紙媒体の本は次第にデジタルデータに取ってかわられると思う。
ただし、本という物理的な物体が私たちの生活から消え去ることはないと考えている。コンピュータによる文書作成が必須スキルとなった現代でも、ボールペンや筆で紙に文字を書くという行為が私たちの生活の一部であり続けていることを考えても、デジタルデータが本という物理媒体を完全に駆逐することはありそうもない。むしろ、紙とデジタルをシームレスに結び付ける技術が発達していくのではないかと思う。
また、ブログやニュースなどに対する「本」という情報の単位としての概念は、これから先も長く残り続けるだろう。「本」を始めとする情報を蓄積し保存し、市民に提供する場としての図書館の重要性は今後高まっていくと思う。”
“図書館は知識の宝庫です。ですが、現在の地方図書館の在り方には疑問を感じます。私は大学の図書館と地元の図書館の両方を利用していますが、大学の図書館は小説から学術的なものまで総合的に網羅しているのは当然として、自治体のほうの図書館は、財政削減のあおりを受けて購入書籍が減っているにもかかわらず、小説の購入冊数が、たとえば一タイトルあたり十冊を超えることもあるのに、学術書となると、途端に買い渋ったり、よその提携図書館から借りてくるなどの扱いとなり、落差が激しいです。
すなわち、図書館で小説を借りられるのはいいことですが、同様に学術書も充実されなければ、知的なものや学術関係を求めている人が、自治体の図書館に行く理由をなくすことになり、そのぶん図書館利用者数が減り、結果として図書館自身が自らの首を絞めることになりかねません。
図書館の貸出冊数等の需給バランスも重視しなければならないでしょうが、一方でそちらばかり見て、まんべんなくある一時期にしか購入できない貴重な学術書もまた同様に購入されるようになること、そうしなければ、図書館に未来はないと思います。”
“電子書籍が広まれば広まるほど、人びとは同じ読書体験を共有する場を求める、印刷や紙による表現方法について希少価値が出て芸術となる。若い世代は、電子書籍と紙媒体とを難なく共有していく。
そして戦後流行った酸性紙は滅び、零細な出版社は潰れていき自然淘汰されていく中で残っていく出版社は、消費者に媚びることではなく、消費者が求める存在へと変貌していくのではないか。”

(杉山@カーリル
<関連リンク>

ちょっと先の「本の未来」、電子と紙で発売します(読みどころ)

『マニフェスト 本の未来』プレゼントに応募する! 締め切りました

図書館員とコミュニケーションしてみよう!カーリル図書館用語ランキング

この1月からカーリルに、新しいメンバー、酒井さんが加わりました。

エンジニア職の彼女は、今まで図書館とは無縁。カーリルで働いていると、たびたび図書館の方との打ち合わせなどもありますが、どうも彼らの会話がなかなか理解できない! とのこと。

そこで、「図書館とコミュニケーションしてみよう!」ということで、かつてカーリルメンバーが分からなかった図書館用語をピックアップして勉強会を開催することになりました。

その内容を解説とあわせてランキング形式でお届けします。

よく出てくるけどわかりにくい(?!)図書館用語ランキング


10位 日本十進分類法 (ニホンジッシンブンルイホウ)
日本で使われている図書分類法で、日本の図書館の標準的な分類法と言われる。
数字の0-9を使って分類する。公共図書館の多くは3桁もしくは4桁で表示する。

本の背表紙に3桁の変な番号が書いてあると思ったら、そういうことだったか。
(カーリル・黒田)

9位 OPAC (オパック、オーパック)
図書館のオンライン蔵書目録、蔵書検索システムのこと。
”Online Public Access Catalog”の略。

8位 司書 (シショ)
図書館の専門的職員のこと。司書資格所有者。

よく、「ショシ」と言い間違えられて直せないでいたりする…(カーリル・ふじた)



7位 曝書 (バクショ)
本を虫干しにすること。外気にさらすことで乾燥・殺菌する。
図書館によっては蔵書点検のことを曝書と呼ぶこともある。

ぱっと見、爆発しそうな。。。(カーリル・酒井)



6位 BDS (ビーディーエス)
”Book Detection System”の略。図書館の出入口にあるゲート。
貸し出し手続きをしていない資料を持ち出そうとすると警告音が鳴る。

出た!三文字略語!!(カーリル・出口)

5位 書架 (ショカ)
本を並べて置く棚。本棚。

会話の中で書架と言われると一瞬「??」となってしまいました。普段本棚と呼んでいるので。(カーリル・酒井)

4位 MARC (マーク)
MAchine Readable Cataloging”の略で、書誌情報が記載されたデータのこと。
書名、著者名、出版社名の他、出版年、あらすじ、ISBN等の色々な情報が詰まっている。
これがないと本が検索できないのです。大事。

最初何のことか分からなかった言葉。図書館の人は、略語大好き。(カーリル・吉本)

3位 ISBN (アイエスビーエヌ)
本の固有の記号のこと。”International Standard Book Number”。
一般に、本の裏表紙のバーコードのところに書いてある番号。

本にあまり関心のない人でも聞いた事のある人がいそうですね。(カーリル・酒井)

2位 相互貸借 (ソウゴタイシャク)
図書館の間で資料を貸し借りすること。
近くの図書館に所蔵されていない場合も、取り寄せしてもらえる場合があるので窓口で聞いてみよう。

カーリルを始めた頃、”そうごちんしゃく”と読んでました。(カーリル・吉本)
存在は知っていたけど、相互貸借という呼び方は知りませんでした。(カーリル・酒井)

1位 叢書 (ソウショ)
同じ種類や分野の事柄を編集・刊行した一連の書物のこと。シリーズ。

読めませんでした。。。(カーリル・出口)
同じく読めませんでした。。(カーリル・杉山)
なんか文字が虫っぽいイメージ。最初何かわかりませんでした。(カーリル・吉本)

他にもまだまだある、図書館用語

蔵書 (ゾウショ)
図書館が所有している本、資料。

所蔵 (ショゾウ)
資料を図書館が持っていること。

複本 (フクホン)
図書館に同じ本を複数所蔵すること。
人気のある本や、絵本などは結構複本があったりします。

延滞 (エンタイ)
貸し出し期限を超えて借りっぱなしになっている状態。(いつもごめんなさい。。)

書庫 (ショコ)
本をしまってある倉庫のこと。本棚がいっぱい。普通は閉架式。

配架/排架 (ハイカ)
本などの資料を、決まった順番で書架に並べること。

閉架 (ヘイカ)
書庫などに利用者が入れないところにある本棚。
利用者が自由に閲覧できる場所を「開架」(カイカ)という。
閉架にある場合は、窓口で出してもらうように依頼しましょう。

BM (ビーエム)
本を載せて走る移動図書館。”Book Mobile”の略。

書誌 (ショシ)
本の情報を記載したもの。
書名、著者名、出版社名の他、出版年、あらすじ、ISBNなど。

書影(ショエイ)
本の表紙の画像のこと。

分類番号(ブンルイバンゴウ)
図書分類法で規定されている番号のこと。
例えば『1Q84』は「913.6」(日本の小説)になる。

請求記号(セイキュウキゴウ)
図書館の本などの背表紙に貼られたシールに書いてある記号。
分類番号と著者記号(著者名の頭文字)と巻数などを合わせたもの。
例えば『1Q84』の1巻では「/ 913.6/ ムラ/ 1」だったりする。

目録(モクロク)
図書館に納められている資料の書誌を記録したもの。
どんな資料があるのか一覧できる。

別置(ベッチ)
分類記号から外れて資料を置いておくこと。
新刊書やサイズの大きい資料が別の場所に置いてあったりする。

YA(ワイエー)
ヤングアダルト。子どもと大人の中間の年代のこと。中学生~高校生くらい。
図書館ではYAコーナーの中に、YA向けの色々な本が置いてあります。
大人が読んでも面白いものもたくさんあるので、立ち寄ってみると面白いかも。

AV (エーブイ)
視聴覚資料のこと。”Audiovisual”の略。
CDやDVD等の見たり聞いたりする資料。図書館によってラインナップは様々。

DAISY(デイジー)
”Digital Accessible Information SYstem”の略で、視覚障害者や、普通の資料を読むことが困難な人のために作られているデジタル録音図書のこと。聞く本。
図書館ではCD-ROMの形で貸し出されている。

レファレンス
図書館の利用者が、調査・研究・学習のために資料を探したり質問したりすると、関連資料の紹介や、回答をしてくれるサービス。

リクエスト
図書館に所蔵されていない資料を入れてもらうように依頼すること。


☆おまけ☆

カーリル
日本最大の図書館検索サイト「カーリル」です。
2013/1/31現在、対応図書館数は6,200館超。
皆さんの図書館ライフの一助となるべく、今日もせっせと情報更新中。
よりよいサービス提供のためにも、応援よろしくお願いします!

  *   *   *

いかがでしょうか。
カーリルをご利用の方は、すでにご存じの用語も多かったかもしれませんね。
図書館用語を使いこなせば、図書館員さんとの会話も弾むかも?

もっと知りたい、という方は、ぜひ図書館用語集などをご覧ください。

(杉山@カーリル

書評を書くにはどうしたらいいの? 『文学賞メッタ斬り!』大森望さんに学ぶ

痛快文学賞ガイド『文学賞メッタ斬り!』。
芥川賞・直木賞他、話題のホラー小説大賞等、50を越える国内小説賞について、どんな傾向の賞なのかを検証し、また選考の内幕やトラブルなどにも斬り込んで文学賞を判定したのが本作。

その著者のひとり、大森望さんが、大学生による文学賞「大学読書人大賞」のために、講演会を開催すると聞き、カーリルもお邪魔してきました。

演題は「推薦文の書き方&大学読書人大賞メッタ斬り!」。
大学読書人大賞の選考方法は、大学生が書いた推薦文を元に文学賞を決めるというもの。その推薦文をメッタ斬りしようというのです。どんな辛口の評価が飛び出すのかドキドキしますね。
以下、講演内容を抜粋してお送りします。

◆推薦文(=書評)の書き方について
・書評の書き方にこれといった決まりはない。
  ・媒体や立場、文字数や記名するかどうかによって異なる。
  ・自分で選んだ本なのか、予め決められた本なのか。
  ・例えばアイドルが書くのであれば、そのアイドルの読書事情や個人的なエピソードを読者は求めている

◆これまでの大学読書人大賞の推薦文を斬る!

◇2008年度大賞『幼年期の終わり
推薦文:虚構の中に未来への姿勢が垣間見える(法政大学物書き同盟)
・古典新訳文庫なので、まずは翻訳者について触れるべきであろう。
・過去の訳についても触れておくとよい。(タイトルが異なることも特徴)
・あらすじを書かない言い訳はしなくてもよいのでは。全体が面白ければあらすじは無しでOK。
・本文を抽出しているが、この部分だけだと、SFのはずが歴史小説に見えてバランスが悪い。

◇2009年度大賞『好き好き大好き超愛してる。
推薦文:「祈り」の文学を感受せよ(立教大学文芸思想研究会)
・最初の段落はなくてもよいのでは。書くなら自分の実感がわかるような個人的な体験の方が良い。
・ヒートアップして熱いのはわかるが、理由が書かれていない。「読まれるべき」とは書かない方が良い。押しつけがましくない書き方が必要だろう。
・1600字もあるので、起承転結を意識してメリハリをつけるべき。ずっと熱いと読むのに疲れてしまう。

◇2010年度大賞『夜は短し歩けよ乙女
推薦文:独特恋愛ファンタジー(慶應義塾大学三田文学塾生会)
・「杏仁豆腐の味にも似た人生の妙味」をあなたはご存知だろうか。で始まるのは良い。が、すぐ後の文でその答えが出てしまうのはもったいない
・最初にこの小説の内容をある程度書いておいた方がいい。中身がわからないと、言っていることがどう関係するのかがわからない。
・文体について言及するなら、魅力を伝えるためにも3行-4行程度作中の文の引用をするべき。

◇2011年度大賞『天地明察
推薦文:暦を作った男、渋川春海とその息吹(関西大学現代文学研究部)
・『一行の男』という表現はとても気が利いている。本を手に取らせるきっかけとして大変良い。
・ただ、本の内容については紹介というよりは、感想文っぽい。まずは何が書かれていたかに言及してからの方がよいだろう。
・「~のだ。」文は押しつけがましいので、取ってしまってもよい。共感を誘う書き方を考えた方がいい。

◇2012年度大賞『ハーモニー
推薦文:伊藤計劃という「視点」(中央大学文学会)
・著者の伊藤さんは亡くなっているので、それに触れるのもアリだとは思うが、最初に書いてしまうと敬遠する人がいるのでは。
・「SFを小馬鹿にしていたが、この小説で変わった」というエピソードを紹介するのは良いが、もう少し具体的にどのようにということを書いてもいい。
・小説のテーマより、初めて読む人に向けてはあらすじを書くべき。紹介するという視点が足りない。

◇全体として
・全体的に堅い。大上段に振りかぶっているものが多い。もっと肩の力を抜いてもいいのでは。
・読む人のことを考えて書くべき。
・その本を読んだことがない友人、知人にも推薦文を読んでもらい、言いたいことが伝わるかを確かめた方がよい。
・引用が下手。勘所となる部分をうまく引用して、小説の魅力を伝えたいところ。

・・・厳しいご指摘多数ですね!
大学生の皆さん、ぜひこちらも参考に推薦文に取り組んでみてください。
私もブログを書く際に気を付けたいと思います。

さて、この大学読書人大賞、選考はこのような形で行われます。

現在、一次投票が終わり、候補の24作品が出そろったところです。
  >>候補作はこちら

次のステップは、今回の講演会を参考に、推薦文を書くこと。
2次投票からの参加ももちろん大歓迎とのことですので、全国の大学文芸サークルの皆さん、ぜひ大賞選考に参加しませんか?
参加のお問い合わせは、大学読書人大賞事務局まで。

今回の大賞がどの作品になるか、楽しみですね♪

(杉山@カーリル

<関連リンク>
大学読書人大賞 公式サイト
大学読書人大賞 公式Twitter
大学読書人大賞2013候補作
大森望さん公式Twitter
大森望さん『文学賞メッタ斬り!』の図書館蔵書を検索

デジタル社会における図書館の役割とは? アメリカの図書館事情から考える

米国大使館レファレンス資料室は一般に公開されており、だれでも訪れることができます。米国の最新事情やアメリカ留学について知りたい方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(※ご利用方法について詳しくは公式ホームページをご覧ください)

アメリカに関する様々な刊行物も配布している

もちろんカーリルでも、同資料室の蔵書検索ができます!

 >> 米国大使館レファレンス資料室の情報を見る

今回は、その米国大使館レファレンス資料室主催の次世代図書館のイノベーション:デジタル社会における図書館の役割と題した講演の内容を、カーリルがちょっとだけレポートします!

講師は米国大使館・情報資料担当官の、シーラ・ウィアーさん。
ご自身も、過去に米国内の公共図書館のインターネットアクセスを促進する事業に携わったことがあるそうで、アメリカの図書館の事例を紹介しながらお話してくださいました。

当日の資料はこちら

-インターネットと図書館は対立するものではない

・なぜ図書館でインターネット技術を推進するのか?
 物理的施設とデジタル世界をつなぐ役割。インターネットと図書館は対立するものではない
・図書館員には図書館のスペースがデジタルに奪われるのではないかという恐怖感がある
・アメリカでは図書館の数はマクドナルドより多いが、評価が低いように思われる

-図書館と電子書籍・ソーシャルメディアの関わり

・アメリカでは図書館での電子書籍提供が広がっており、公共図書館だと82%が導入している
 今までとは違う新しい利用者層の取り込みにつながるものと思う
・図書館と出版社が協力して、図書館のサイトから安く電子書籍を購入できるような仕組みも導入されている
・図書館でソーシャルメディアを活用している事例も多い
・既存のサービス(flickr等)を使って、一般で再利用できる写真の公開も

-図書館がコミュニティを活性化する

・ゲームを活用して図書館の利用を促進する事例もある
・コミュニティにおける出版、印刷のサポートを行うことも
・ゲーム+出版のイベント例では、500人が協力して一晩で小説を書き上げた。5,000人もの応募があったので、倍率は10倍
・図書館は知識を得るだけではなく、創造する場所。小さなテクノロジーショップが併設されていて溶接ができたり、スタジオがある図書館も

-図書館が情報を発信するということ

・データを集めて(編集)、発信することも図書館の大切な役割
・クラウドソーシングで、地域のレストランメニュー45,000件を収集しデータを公開している図書館がある
・図書館は他の業界に影響を与え得るような存在。他の(業界の)プレイヤーとの協働でよりよいサービスを提供できるはず

-やっぱり図書館は面白い

・司書(図書館員)として、何よりも仕事を楽しんでいれば、よりよくしていくことができる
・図書館には変化があって面白い! 今の時代にも必要

・・・などなど、面白くて前向きなお話がいっぱいでした。
講演の途中で紹介された、「初めて本に触れる人」に本の使い方をレクチャーする動画は、初めてデジタルに触れる人への案内に通じるものがありそうです。

Medieval helpdesk with English subtitles(YouTube)

また、最後の質疑応答では図書館においてソーシャルメディアを利用するためにどんな手続きが必要なのか、反応などを分析して活用することも必要なのではないかという意見も交わされました。日本の図書館でも、ソーシャルメディアの利用が活発になったら面白いですね。

まだまだ内容盛りだくさんでお伝えしきれない講演の様子は、後日アーカイブが公開される予定とのことです。公開されたらぜひご覧ください。(逐次通訳付きなので、私のように英語が苦手な人でも大丈夫ですよ)

⇒動画が公開されました! ぜひご覧ください。(2012.12.17追記)

レファレンス資料室講​演会 『次世代図書館のイノ​ベーション』(YouTube)

レファレンス資料室の資料の多くは洋書です。
カーリルでも洋書が検索できますので、ぜひご活用ください。

(杉山@カーリル
<関連リンク>