これもFabLib!?図書館ペーパークラフトの世界

今月末に横浜で開催される図書館総合展では、図書館でものづくりを支援するFabLibという取り組みも紹介されるようです。カーリルでも、日々ものづくりに取り組んでいるので、図書館でこういう活動が活発になると楽しいですね。

それにちなんで、今回は図書館ペーパークラフトを全部作ってみることにしました。探してみたところ、思ったよりたくさん見つかりました。

図書館自動車が多いですね。
これ以外にも、こんなのも公開されていました!

カーリルオリジナルブックトラックがあるなんて、嬉しい♪
もちろんこちらもつくります。

まずは準備

必要な道具と材料を揃えます。

白い画用紙・・・ある程度厚みと硬さのある紙がよさそう
カッター台・・・適当なのがなかったので粘土板で代用
はさみ・・・チョキチョキ
カッター・・・切込みを入れたり、直線を切ったり
アルミ定規・・・カッターを使うときのために
固形のり・・・紙がふにゃふにゃにならない
液体のり・・・粘着力ならこっちが有利そう
テープのり・・・塗るのは面倒だけど意外と便利

道具がそろったところで、画用紙をA4サイズに切って印刷します。

いざ、ペーパークラフト

実は、ペーパークラフトに取り組むのは初めてです。でも切って貼ればできそうなので、まずは簡単そうなところから始めてみることにします。

その1:白山市立図書館のびのび号

のびのび号は分離されたパーツもなく、切るのも比較的易しそうなので、ここからスタートします。黄色できりんさんの入った車体がかわいい。

さっそく切ってみます。
ちょきちょき・・・切るのに10分かかりました。先が思いやられる。

切ってみると上のような感じです。切り方が雑に見えるのはきっと気のせい。

のりしろ部分を内側に折り込みます。幅が狭いので、画用紙の厚みで折るのがちょっと手間。薄い紙なら問題ないかもしれないですね。

折るのとのりつけ、組み立てで10分、合計20分かけてできたのがこちら。結構しっかりしてます。やっぱりきりんがかわいい。

その2:大阪市立図書館自動車文庫まちかど号

次は、本体とは別のパーツがあるまちかど号に挑戦です。どうやらのぼりが立てられる様子。

まずは全部のパーツを切り出します。切るのにかかったのは、こちらも10分。ちょっと慣れてきたかな?

のぼりを立てるのに、爪楊枝が必要です。後ろに折りこもうと思って余白をとったのですが、爪楊枝をはさむのには狭すぎました。後ろに別の紙を貼り付けて補強します。

折る、塗る、貼るで20分、完成までに合計30分かかりました。折り線がなかったので、恐る恐るの組み立てでしたが、何とかなりました。本棚のふたが立体的!

その3:田辺市立図書館移動図書館べんけい号

続いては線が細くてしゅっとしているべんけい号に取り掛かります。小さいパーツが多いので、間違って切り落とさないように慎重に。

のりしろも切る部分がたくさんあるので、切り出しで15分ほどかかりました。

カクカクしているので、折りどころを間違えないように本物べんけい号の写真を見ながら折っていきます。写真は途中経過。

折る、のりを塗る、貼り付ける、の作業に25分ほどかかり、完成までの合計が約45分! のりしろが多いのと、バンパー、スピーカーという部品の貼り付けに苦戦した結果です。時間はかかりましたが、かっこよくできました。

その4:阪南市立図書館ふれあい号

図書館自動車の最後は、ふれあい号です。パーツが色々あるので、慣れてからにしようという目論見ですが・・・。

切り出しには15分かかりました。まずまずですね。それにしてもパーツが多い。立て看板用の部品をなくしそうです。

折って塗って貼り付けるのに25分かかりました。合計40分です。立て看板よりもバンパーに苦戦しました。液体のりだとうまくくっついてくれず、テープのりをちまちま貼ってたので余計に時間がかかったと思われます。

そして結局どこに使ったらいいかわからない部品が3つ残ってしまいました。見本を参照してもわからず、断念。

バンパーのつけ方もなんか違うような・・・?

番外編その1:図書館返却ポスト

時間外や休館日に本を返却するためのポストのペーパークラフトは、maruyonさんの作品です。こちらにも挑戦します。それにしても設計図すごい。

切っている間は、どこをどう組み立てたらポストの形になるのかさっぱりわかりません。空間把握って難しいですね。

切り出しは10分でできました。返却口のパーツが曲者の予感。
とりあえず折り目をつけてみても、まだ形になる感じがしないのです。なんかえらい複雑なことになってます。

なんとこちら、のりを使わず、切れ目にでっぱりを差し込むことで組み上げるのでした! が、うまく合わせられずどんどん紙がぼろぼろになっていきます。誰か助けて。
(※裏側に文字が見えるのは、一回印刷を失敗して刷り直したんですが、内緒です)

ポストが一番苦戦しました。なんて複雑な構造なんでしょう。組み立てに25分かかったので、合計35分でした。あれ、意外と時間かかってませんね。

正面投入口は本来別パーツで奥行きを出すはずなのですが、組み立て終わってから別パーツを思い出すという失態により、実現されませんでした。説明読んでから始めないとこういうことになります。

番外編その2:カーリルオリジナルブックトラック

昨年キハラさんとのコラボにより製作したカーリルのオリジナルブックトラック、こちらのペーパークラフトも同じくmaruyonさんの作品です。ありがとうございます! 手前味噌ですがかわいいです。

丸いパーツを切るのは苦手です。
切るのに15分かかりました。カッターを使って真ん中に切れ目を入れるのが緊張しました。

折ったりのりづけしたりパーツを差し込んだりで10分くらい、合計25分で完成です。返却ポストのあとだからか、ものすごく簡単にできた気がしていましたが、それなりに時間かかりました。しかし切り方が悪いようで、いまいちキレイに出来上がりませんでした。切り方大事。

(2013.10.25追記)
ペーパークラフト作者のmaruyonさんが、改良版をつくってくださったそうです。ありがとうございます! これもかわいい。(下の写真はブログからお借りしました)

完成したのを並べてみる

つくった自動車たちを並べてみました。なかなかいい眺めです。

正面から見るとこんな感じ。

6作品つくると、製作時間合計が約3時間半でした。はさみが使える小さいお子さんにもできるので、一緒に作ってみるのもいいかもしれません。皆さんは何分できるでしょうか?

作ってみた! や、他にも図書館自動車のペーパークラフトあるよ! という情報がありましたら、ぜひ教えてください。

(杉山@カーリル

<関連リンク>
阪南市立図書館ふれあい号 ペーパークラフト
田辺市立図書館移動図書館べんけい号 ペーパークラフト
白山市立図書館のびのび号 ペーパークラフト
大阪市立図書館自動車文庫まちかど号 ペーパークラフト
図書館返却ポスト ペーパークラフト
カーリルオリジナルブックトラック ペーパークラフト

【PR】カーリルも図書館総合展に出展します

 期間:2013年10月29日(火)~31日(木)
 会場:パシフィコ横浜
 入場料:無料
 図書館に興味のある方なら、どなたでもご参加頂けます。
 当日はカーリルのオリジナルマグカップも販売予定。先行予約受付中です!

カーリルのオリジナルマグカップの制作が進行中

【速報】 2013年10月25日(金)

カーリルのオリジナルマグカップが完成しました!

来月、横浜のパシフィコ横浜で開催される、図書館業界最大の展示会「図書館総合展」に向けて、カーリルでは新しいオリジナルグッズの制作が進行しています。

今回は議論を重ねた結果、カーリルのオリジナルマグカップになりました。
ご好評頂いたカーリルバッグに引き続き、フンケの言葉がのったマグカップです。
このマグカップは、もうすぐカーリルの本社とおなじ岐阜県内で生産開始予定。
製造メーカーさんにもいろいろ助けてもらって、まずはモックアップが完成しました。

 *  *  *

このカーリルのオリジナルマグカップの先行予約の受付を開始します。
図書館総合展の会場で受け取りいただく場合、特別価格の1,000円で販売いたします。
また、当日のご来場が難しい場合は、ウェブ上での販売も予定しています。
予約申し込みいただいた方は、優先的にご案内させていただきます。
なお、ウェブ販売開始の時期は未定です。

 >> 図書館総合展での受け取り予約はこちら
 >> ウェブショップでのご購入(宅配便で配送)はこちら

■第15回図書館総合展■
 期間:2013年10月29日(火)~31日(木)
 会場:パシフィコ横浜
 入場料:無料
 図書館に興味のある方なら、どなたでもご参加頂けます。

ご希望の方に、カーリルから無料招待券をお送りします。
こちらからお申し込みください。
招待券のお申込受付は終了しました。当日は招待券なしでも無料でご入場頂けます。ぜひお越しください。

昨年の図書館総合展カーリルブースの様子

<関連リンク>

図書館のこんな仕事が面白い★大学図書館で聞いてみた

図書館で働いたことはありますか?
普段通っている図書館の”なかのひと”はどんなことを考えているのでしょうか。今回は、キャリアパワーと東洋大学白山図書館の協力で、「図書館のこんな仕事が面白い」をピックアップします。
(※この記事は株式会社キャリアパワーによるPR記事です)

4月に改装オープンした東洋大学白山図書館

お伺いしたのは、この春に改装して新しくなった東洋大学附属図書館。白山キャンパスの中央にそびえる16階建ての建物「図書館・研究棟」、地下2階から地上2階までが白山図書館です。図書館の中には、学生たちがより学習や研究しやすいよう、新たにPC室、グループ学習室、セミナールーム等が設けられました。

取材は夏季休暇中の早い時間だったため、学生の姿はあまり見られませんでしたが、グループ学習室は普段は予約でいっぱいで、学生たちの声でとても賑やかなんだとか。

机や椅子を自由に動かしてレイアウトできるラーニングフォレストは予約不要で使えるので、友人との共同作業の際にもぴったりです。

春からこちらの図書館で働き始めた4人のスタッフに、図書館の仕事の楽しさを伺いました。

楽しいのは、新着図書を出す仕事


白澤さん:1階の受付では、本を扱う業務は多くありません。毎日たくさんの方と顔を合わせる仕事です。本学の学生は、学生証を持っていれば入館できるのですが、コンソーシアム提携校や相互利用協定を結んでいる機関の利用者、地域の方等が利用する場合は、受付で利用申込をして頂きます。色々な方がいらっしゃって楽しいですよ。特に夏季休暇期間中は、文京区、板橋区、北区にお住まいの方にも開放しているので、開館時間前に15人程並んで待っていらっしゃる場合もあります。開館直後は対応におおわらわです(笑)

受付は図書館の1階で、多くの方が利用する通路に近いので、道や場所を聞かれることも多いです。例えば、飲み物はどこで買えるかとか、建物の場所とか。図書館が入っている2号館は、教授の研究室が上階にあって、そこを尋ねる学生に研究室の場所を聞かれることもあります。

また、受付近くには掲示板があって、ポスターを貼る担当もしています。新しいイベントの情報をいち早く知ることができたり、珍しい展覧会を見つけたりすると、おっ! と思います。これも楽しいですね。

一番楽しいのは、新着図書を出す業務です。実際本に触れることもできますし、最新の情報も入手できます。こんな本があるんだ、と思いながら本を並べるのがとても楽しいですね。

楽しいのは、書架整理

児玉さん:私は地下1階のメインカウンターで、貸出・返却や、文献検索のお手伝い、レファレンス等を行っています。いわゆる「図書館で働く」と言って思い浮かぶような仕事です。一番多いのは貸出・返却で、予約本を探してお渡しするのも業務のひとつです。

メインカウンターには、利用者の方が本の場所を聞きにいらっしゃることが多いです。お年を召した利用者の方は「PC操作なんてできない!」と、入館してまず最初にカウンター直行、ということもよくあります(笑)「この本はどこにありますか?」と。もちろん、使ってみたいという方には検索端末の操作方法をご案内することもあります。学生は自分で必要な本を検索して見つけて探しに行ってますね。

そんなに多くはないですが、レファレンスを利用した方にうまくご案内できると、お互い満足できて嬉しいですね。テーマによっては得手不得手があるので難しい場合もありますが。「どうやって本を探したらよいか」という場合には、パスファインダーという、特定の情報を得るために図書館が提供できる関連資料のリストをご案内することもあります。結構便利ですよ。

それ以外も含めた全ての業務の中では、配架と書架整理が好きです。やはり本が好きなので、本と向き合いながら書架を整えていくと静かで落ち着いた気持ちになれます。楽しいですよ。

楽しいのは、学生の研究のお手伝い

大竹さん:私たちは少し特殊に思われるかもしれません。担当が学習PC室「まなぴ」なので、いわゆる「図書館の仕事」と言って想像するものとは違うことをしています。本を扱うことは殆どなく、学生さんのPC操作のお手伝いや、必要な情報にたどりつくための手助けをしています。

司書資格を持っているんですが、実際その知識を活用するような場面はあまりないように見えるかも…。PC操作の案内は、本以外にも、色々なデータベースやウェブサイト等で情報を得ることも「知へのアクセス」という意味でも、図書館の大切な業務だと思っています。

PC室の業務は、学生にPCソフトの操作方法を教えたり、レポート作成に必要な情報をデータベースで探す方法を教えたりすることです。卒業研究のために統計ソフトの使い方を教えてほしいと言われ、詳しくなかったので一緒に勉強しながら教えることもありました。「統計ソフトの使い方を調べるのも研究のうち」と、それも含めてご案内しました。

佐藤さん:私は実は学生をしながら図書館で働いています。学生の立場だと、レポート提出間際になって泣きそうなところで手伝ってくれるととても助かるという気持ちはよくわかります。が、ぎりぎりで参考資料が貸し出されていて無いときもあるので、自分も含めてですが、できれば余裕を持って取り組むようにしたいですね(笑)

大竹さん:働き始めて意外だったのは、現代の大学生はPC操作なんて簡単にできるだろうと思っていたら、意外と基本的な操作を知らない学生が多かったことです。でも意欲があってすぐに慣れて覚えてくれますよ。

大変なこともありますが、やはり学生と一緒に考えながら、学生の目指すところにたどりつけると嬉しいし、楽しいですね。

(杉山@カーリル

【PR】大学や大学図書館に特化した人材サービス会社キャリアパワー

今回は大学図書館の現場でお話を伺いましたが、皆さんの想像していた図書館の仕事と比べてどうでしたか。
ご紹介した4名は、キャリアパワーで図書館のお仕事を見つけた方々です。エプロンにはおそろいのカーリルコラボバッジが光ります。大学図書館にお越しの際は、ぜひエプロンにも注目してみてくださいね。
図書館で働く人をサポートする株式会社キャリアパワー。どんな会社なのか、営業開発担当の山下さんにお話を伺いました。

山下さん:弊社は人材サービス業として、30年程前に京都で事業をスタートしました。大学や大学図書館の人材派遣や業務委託に特化しています。

人材派遣と業務委託は指揮命令系統が異なり、派遣の場合は図書館の職員が、委託の場合は弊社が指揮をすることになります。法律に関わる部分で複雑なことも多いので、要望があれば大学職員向けの研修も行います。こうしてコンプライアンスに力を入れ、業務の区切りを明確にしています。

図書館業務は大変専門性の高い仕事です。目録の整理から、ILL、学習・教育支援等、専門知識が要求される業務がたくさんあります。専門性を持った方に、ぜひその力を生かしていただきたいと考えています。

弊社は色々な方に門戸を広げています。初心者、若い人、挑戦したい人、ぜひキャリアパワーで一緒に働きましょう。新卒や、未経験で始める方も多いですよ。最初は現場に入る前の研修で、図書館業務のノウハウや、知的財産に関する知識も学んで頂きます。その後現場に入ってからは先輩についてOJTで業務を覚えていきます。経験を積んで、ステップアップしていくことも可能です。

すでにたくさんの方が大学や大学図書館で働いています。やはり本が好きな方が多く、本に囲まれた職場はとても楽しいそうです。

現在は司書の有資格者のみの受付ですが、今後は司書資格取得支援もしていきたいと考えております。ぜひ一緒に図書館で働きましょう。

<関連リンク>

ブログやサイトと図書館を簡単に連携! 「カーリルウィジェット」が正式スタート

ブログやウェブサイトと図書館を簡単に連携できる新サービス「カーリルウィジェット」をスタートしました。

カーリルウィジェットを設置すると、お気に入り図書館の蔵書状況が表示されます。カーリルを開かなくても蔵書状況がわかるので、とっても便利!

カーリルで開く

誰でも無料で利用できます

カーリルウィジェットは、誰でも無料で利用できます。

カーリルにログインして、ウィジェットのページで利用登録をしてください。その場ですぐに使えます。

 >>>さっそくカーリルウィジェットを使ってみる

ブログに設置するとこんな感じに

ベータテスターの皆さんには、こんな風に使って頂いています。ご協力ありがとうございました。

あいるらんどまにあ!

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本のこまど

こもちあっこのブログ

◇Redmagic http://redmagic.cc/blog/
◇よしなしごと http://otani0083.hatenablog.com/entry/2013/08/10/010745
◇Cafeで読書会@古賀 http://kogayomi.ldblog.jp/

・・・などなど。

みなさんもぜひ、ご自分のブログやウェブサイトにカーリルウィジェットを設置してみてくださいね。

(杉山@カーリル
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・途中でわからなくなってしまったら:こちらからお問い合わせください

ビブリオバトルで子どもの図書館利用率アップ?! 子どもたちが考える読書の楽しみ方

7月の下旬、全国の小学生を対象とした「読書と体験の子どもキャンプ」が行われました。

93名の小学生たちがこのキャンプで、国際子ども図書館の見学等の読書に関する活動とともに、野外炊飯活動を体験しました。

中でも注目は2日目の2つのワークショップです。今話題の「ビブリオバトル」に続き、10班にわかれてグループディスカッションを行いました。

ディスカッションでは、本をどこで読むか、誰と読むか等、様々な視点での白熱した議論が交わされました。

どこで、誰と、どうやって読書すると楽しいのか

グループディスカッションのテーマは、「読書の楽しみを広げよう」。
一人ではなく、周りの人と一緒に本を囲むことで、より一層楽しめると考える子どもが多かったようです。ただ読むだけではなく、読んだ感想を共有したり、本を読んだらスタンプがもらえたり。。
地域の人や家族、小さい子どもやお年寄りと読書をするというアイデアもありました。
街の中に本棚を作って、読んだら本の裏にコメントを書いて交流するのも面白そうですね。ちょっとブッククロッシングに似てるかも。

元々本が好きな子どもたちです。図書館をもっと楽しく充実させたい! という意見もたくさんありました。
また、ほとんどの班に共通していたのが、一つ目のワークショップで行ったビブリオバトルをもっと広げたいということです。やってみたらとても楽しかったそうで、帰ったら友達ともやってみたいと思うようになったとのこと。
最近は図書館でビブリオバトルを実施するところが増えていますね。この組み合わせ、とっても相性がいいと考えた子どもも多かったようで、様々なアイデアが出されました。
子どもたちに大人気のビブリオバトルとはどんなものでしょうか。

ビブリオバトルとは

ビブリオバトルは、「知的書評合戦」と銘打ったゲームです。老若男女問わず、特別な技術が無くても誰でも気軽に参加できるのが魅力ですね。

「ビブリオバトルは誰でも(小学生から大人まで)開催できる本の紹介コミュニケーションゲームです.
「人を通して本を知る.本を通して人を知る」をキャッチコピーに日本全国に広がっています!」

【公式ルール】
1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.
2.順番に一人5分間で本を紹介する.
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う.
4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする.

このキャンプのビブリオバトルは、少しルールを変更した特別版でした。

通常はその場で語るのがビブリオバトルの暗黙のルールですが、今回、小学生にはそれぞれのおすすめ本について、事前に200文字の紹介文を書く課題が出されたそうです。考えたことを文章にすのもなかなか難しいものです。

ただし、実際にビブリオバトルをする時はもちろん発表原稿なし。プレゼンテーション3分+質疑応答2分のプチバトルでしたが、3分でも時間が余ってしまう子もいたとか。今回は1班10人程度と人数も多く、会ったばかりの人に囲まれての発表は、やっぱりちょっと緊張してしまいますね。

今の小学生がどんな本に興味を持っているのか、気になりませんか? 当時の私には手が出せなかっただろう難しい本もエントリーされています。
各班で選ばれたチャンプ本は、こちらの本のレシピにまとめました

ビブリオバトルがとにかく楽しかった!

やってみたら楽しかったビブリオバトル、自分の身近に取り入れたいという思いは、「読書の楽しみを広げよう」のワークショップにも表れていました。

友達と一緒にビブリオバトルをすることで、読書も友達の輪も広がっていくというアイデア。

家庭でビブリオバトルを取り入れると、お互いの考えていることもわかり、コミュニケーションも図れそうです。

図書館の改善案も出ました。話をしたり、ビブリオバトルしたり出来る場所を作ることで、もっと図書館に行きたくなるとのこと。声を出せると友達との交流も出来ますね。

ビブリオバトルをする場所を「ビブリ場」と名づける班もありました。ビブリオバトルをすることは「ビブる」と言うそうです。たまたま一人が噛んでしまったことがヒントになったとか。図書館に「ビブリ場」を作って、たくさんの人とビブリオバトルをしたいということです。図書館の方々、ぜひ前向きにご検討ください。

図書館がビブリ場になる日はもうすぐそこ

ビブリオバトルの発案者でワークショップ講師の谷口さんも、子どもたちのビブリオバトルを興味深くご覧になったようです。

元々、ビブリオバトルは谷口さん自信が誰かに本を紹介してほしいと思って始めたものだそう。偶然で新しい本との出会いを提供するという意味では、ビブリオバトルと図書館に共通したものがあるような気がします。

実際、ビブリオバトルを実施する図書館が増えています。図書館に行くとその場ですぐに参加できる「ビブリ場」ができる日も近いかもしれませんね。

(杉山@カーリル

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<関連リンク>
知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト
小学生のビブリオバトルでチャンプ本に選ばれたのはこれだ!
全国の小学生100人が考えた「夢の図書館」がすごい
青少年教育情報センター
国立青少年教育振興機構
文字・活字文化推進機構