Internet Explorer 6への消極的対応について

カーリルでは、先週一つの決断をしました。

それは、最新のHTML規格と互換性の低いブラウザである、Internet Explorer 6(以下、IE6)への積極的サポートを終了することです。

これまでカーリルでは、より幅広い利用者に使っていただけるよう、古いブラウザに積極的に対応してきました。今後は、IE6を引き続き利用することもできますが、機能が制限されたり、他のブラウザと見た目が違うことがあるかもしれません。これをIE6への消極的対応といいます。

カーリル利用者のうち約2.5%がこの影響を受ける見込みです。

これにより、カーリルでは新しい機能の開発により多くの時間を割くことができるようになり、テスト時間の削減によりリリースサイクルも高速化されます。また、最新のブラウザで提供される機能を応用して新しいサービスも展開できるようになります。

一部の利用者の皆様には、ご不便をおかけしますが、より新しいブラウザにアップグレードすることで、不具合は解消されます。ご理解をよろしくおねがいします。

新しいブラウザにアップデート

『マニフェスト 本の未来』 ~出版のメカニズムはどう変革していくのか~

ある調査によると、電子書籍の利用率は約2割だそうです。
日本では、電子書籍が紙の本に取って代わるにはもう少し時間が必要そうですが、電子書籍や電子書籍を読むための端末はどんどん増えてきています。
2013年2月20日発売のマニフェスト 本の未来では、書籍のデジタルへの移行が出版のメカニズム自体を大きく変革するということ、デジタル化が完了した時に何が起こるのかが、具体的に語られています。あなたの考える本の未来と似ているところはあるでしょうか。

実はこの本の17章、「作家たちのコミュニティ」の翻訳をカーリルの吉本が担当させて頂きました。発売を記念して、こちらの書籍(紙の本)を3名様にプレゼントいたします。

本の未来を語って、『本の未来』を手に入れよう。

★プレゼント★

書籍『マニフェスト 本の未来』(ボイジャー) 3名様
応募期間:2013年2月20日(水)-2013年2月28日(木)
応募方法:専用フォームよりご応募ください。 終了しました
当選発表:当選者の方にカーリルよりご連絡します。

本や図書館の未来はどうなっていくのだろうか。

プレゼントにご応募頂いた際、本や図書館の未来がどうなっていくのかの予想をお伺いしました。一部抜粋してご紹介します。あなたの考える未来像はいかがでしょうか。(2013.3.1追記)
“誰もが本を書き、誰も図書館を開くようになると思います。”
“紙の本はなくならないと思います。電子書籍とうまく棲み分けていくのでは。図書館の未来は、今の公民館の役目も背負って行くのではと思います。”
“なんのかんの言って一覧性に優れる紙の本は必ず残る。複雑な権利問題があるので、国内での電子書籍のほんとうの普及にはまだまだかかる。
単なるベストセラー貸本屋状態の公共図書館が多いが、専門性や大人・こども両方の地域住民の教育への貢献を考えていかないと、地方自治体の予算削減とともに淘汰されていくかも。”
”   大きな変化はないと思います。
・・・と、いうか。
(変わってもらいたくない。)”
“いまでもすでに始まっていますが、すべての公共図書館の資料が電子化されて、
データで簡単に貸借できるといいですね。
今の図書館は体が健康な人以外、利用しにくい仕組みです。
病気で家から出るのが困難な人、入院中の人こそ、本や資料が必要な時があります。
それから、電子資料がもっと増えるといい。”
“デジタルコンテンツの流通が爆発的に紙の本の流通を上回るでしょうね。
それが「本」と呼ばれるかどうかは分かりませんが、紙の本が担っていたものがシフトしていくのは間違いなく。
紙の本はクラシックなものとして確実に残る。
図書館は……果たして変われるでしょうか?”
“紙媒体がなくなることはないと思いますが、
販売や所有の仕方はどんどん変化していくと思います。
個人的には、
紙の書籍を購入すると、同じタイトルの電子書籍データも合わせて所有できるようになると嬉しいです。購入者のみに、DLキーを発行するような形で。
図書館には、過去・現在の膨大な書籍のデータベースをもっと充実させるような取り組みをしていただけると嬉しいですね。蔵書している、いないを問わず。目次や、ちょい読みなどのサービスがあると、読書欲をより掻き立てられます。あとはレファレンス。”
“本のモノとしての魅力が磨かれて、図書館は公園や動物園のように愉快な場所になっていくと思います。”
“本は、電子書籍と紙媒体の書籍がすみわけして共存していくと思う。そして、図書館は大きな力のある図書館は、生き残るのだろうが、小さい力のない図書館は、衰退していくと思う。”
“本は、博物館の展示品のようにしてのこる。
図書館は、存在するであろうが、縮小していく。”
“図書館ほど電子書籍と親和性の高いものもないかもしれない。
物理的な本は場所もとる。汚損の可能性も高い。
そうそう簡単には移行しないだろうが、電子書籍も少しずつ
増えていくと思う。”
“紙媒体の本は絶対に無くならないと思いますが、電子書籍も再生機が普及するとコンテンツが増えると思います。図書館で無料で借りて読めることは便利なので無くならないと思います。”
“電子書籍化が進み、紙媒体の価格が今よりも上がるのではないかと思います。
重要書物や歴史書など記録として残す必要のあるものは紙に。
情報の新しさや早さを求めるものは電子書籍に、ともっとはっきり選別される様な気もします。
電子書籍化に伴い、データのやり取りが主となる為図書館という建物が少なくなって行きそうで心配です。
もしくは、利用者が図書館へ行かなくとも図書館の本のデータはコピーガードのようなものが付いてデータを貸し出す(◯本の◯ページを◯日間など細かく)ようになり地方の図書館でも都市の図書館でもどこでも同じようなレベルでの提供が出来る様になるのかなとも思います。”
“希望を込めて。
ひとつの紙の本と電子の本(電子書籍)が両方出版される。
電子書籍はより電子メールの埋め込みなど、暗号化を伴わないより緩やかなDRMへと移行していく。
図書館は電子書籍の貸し出しを行う。一冊の本が貸し出される上限が設定されているので、誰もが借りられるわけではないが、今までより豊富な蔵書が可能になる。
有料で一定額を払うとすべての本が読み放題になるサービスを提供する企業がでてくる。
どちらにしても、より多くの本に出会える機会が増える社会が来て欲しいと願っています。”
“今後本の出版数は減ってゆくのかもしれません。だから、紙の本に関しては、今までに出版されたものを文化財として保存してゆくことが、図書館の役割の中心となっていくのではないでしょうか。”
“紙の本は残るはずです。個人的には電子書籍よりも紙の本を応援したいと思っています。デジタルデバイドが存在することを忘れてほしくないと思います。
図書館は、「成長する有機体」ですので、電子書籍にも積極的に対応していくべきだと思います。しかし、「本の倉庫」というイメージが定着しそうで嫌だなとも思います。
本が知的文化遺産として名をはせる時代がくるかもしれません。”
“電子書籍は場所をとらないという観点からも、今後も増え続けると思う。
ただし、紙書籍はやはり保存年数が長いことや読む媒体を選ばないことからもなくなることはないと思う。もしかしたら、紙資源の書籍は高級品になるかもしれない。
図書館は知識の宝庫として残しておくべき遺産だと考える。”
“紙冊子は究極的に、文字や図、写真といった情報の媒体…ゆりかごにすぎない。万人に広く情報を提供、教育を啓蒙するために、その媒体はすべからく入手、伝達しやすいものでなければならない。
実は自分は紙冊子が売れなくなると仕事がなくなる職にあるのだが、それでも人類の発展のために、紙冊子は消えるべき運命にあると思う。もちろん完全に消えるには数十年はかかるであろうし、文化財としてもっと長く残るとは予想されるが、それはもはや現在の紙冊子の主たる役割とは異なる。
図書館は、現在電子書籍と呼ばれているようなデータを貸し出しするだけの仮想空間-ネット上のサイトとなり、地域住民が集まったり勉強したりする建物は公民館などに代わって、その役目を終える。しかしそれは人類史上「発展的解消」と呼んで差し支えない。悲観的になる必要は全くないと考えている。”
“書籍は、緩やかながらも電子への移行が進んで、紙の書籍はニッチコンテンツになっていくのではないかと思います。
図書館は、「本を貸す」という本来の役割より、勉強やミーティングなどの「場」としての役割が大きくなっていくのではないかと思います。”
“現在就職活動中で、図書館や、出版関係に就職したいと考えています。
その関係で、本についてこの頃よく考えます。
本は、電子書籍化の流れが進んでいます。
図書館においては、ますます多様になるメディアに対応していく必要に迫られていると思います。
どのようにすれば的確なサービスを提供できるのか、考えていかなければならない、と思っています。”
“紙媒体の本は次第にデジタルデータに取ってかわられると思う。
ただし、本という物理的な物体が私たちの生活から消え去ることはないと考えている。コンピュータによる文書作成が必須スキルとなった現代でも、ボールペンや筆で紙に文字を書くという行為が私たちの生活の一部であり続けていることを考えても、デジタルデータが本という物理媒体を完全に駆逐することはありそうもない。むしろ、紙とデジタルをシームレスに結び付ける技術が発達していくのではないかと思う。
また、ブログやニュースなどに対する「本」という情報の単位としての概念は、これから先も長く残り続けるだろう。「本」を始めとする情報を蓄積し保存し、市民に提供する場としての図書館の重要性は今後高まっていくと思う。”
“図書館は知識の宝庫です。ですが、現在の地方図書館の在り方には疑問を感じます。私は大学の図書館と地元の図書館の両方を利用していますが、大学の図書館は小説から学術的なものまで総合的に網羅しているのは当然として、自治体のほうの図書館は、財政削減のあおりを受けて購入書籍が減っているにもかかわらず、小説の購入冊数が、たとえば一タイトルあたり十冊を超えることもあるのに、学術書となると、途端に買い渋ったり、よその提携図書館から借りてくるなどの扱いとなり、落差が激しいです。
すなわち、図書館で小説を借りられるのはいいことですが、同様に学術書も充実されなければ、知的なものや学術関係を求めている人が、自治体の図書館に行く理由をなくすことになり、そのぶん図書館利用者数が減り、結果として図書館自身が自らの首を絞めることになりかねません。
図書館の貸出冊数等の需給バランスも重視しなければならないでしょうが、一方でそちらばかり見て、まんべんなくある一時期にしか購入できない貴重な学術書もまた同様に購入されるようになること、そうしなければ、図書館に未来はないと思います。”
“電子書籍が広まれば広まるほど、人びとは同じ読書体験を共有する場を求める、印刷や紙による表現方法について希少価値が出て芸術となる。若い世代は、電子書籍と紙媒体とを難なく共有していく。
そして戦後流行った酸性紙は滅び、零細な出版社は潰れていき自然淘汰されていく中で残っていく出版社は、消費者に媚びることではなく、消費者が求める存在へと変貌していくのではないか。”

(杉山@カーリル
<関連リンク>

ちょっと先の「本の未来」、電子と紙で発売します(読みどころ)

『マニフェスト 本の未来』プレゼントに応募する! 締め切りました

スマホで図書館を便利にする大実験。「多治見市図書館活性化トライアル」の実施について

多治見市図書館に遊びに行こう!

図書館蔵書検索サイト「カーリル」は、多治見市図書館(岐阜県)及びNTTドコモと協力し「多治見市図書館活性化トライアル」を実施します。

カーリルでは、昨年11月にスマートフォン版カーリルを開始以来、モバイル端末からの利用が5倍以上に拡大しました。また本年4月から、NTTドコモの情報配信サービス「iコンシェル」とも連携しています。

カーリルでは、これらの取り組みを図書館の利用者に紹介するとともに、多治見市図書館と連携して、画期的な新サービスを試験提供します。

NTTドコモの協力によりタブレット端末の体験ブースを設置し、スマートフォンをお持ちでないユーザーでもタブレット端末を使ってカーリルを体験することができます。

共同でトライアルを実施する、多治見市図書館・カーリル・NTTドコモではこれらの実証実験により、図書館サービスの新しい可能性を模索します。

【期日】 2012年11月1日(木)~11月30日(金)
      火~金10:00~20:00 土日祝10:00~18:00
【会場】 多治見市図書館本館2階
【協力】 多治見市図書館 株式会社エヌ・ティ・ティドコモ東海支社

※新サービスの概要については準備が整い次第発表します。
※トライアルの内容は期間中に段階的に拡大する予定です。
※取材については、詳しく説明ができる機会を設けますので、是非カーリルまでお問い合わせください。

カーリルが学校図書館で使える。新サービス「カーリルスポット」はじまります!

カーリルスポットはサービスを終了しました。学校図書館向けの検索サービスとして、カーリルでは現在「カーリル学校図書館支援プログラム」を提供しております。
最新情報は、専用サポートサイトをご参照ください。(2022年9月8日掲載)

日本最大の図書館蔵書検索サイト「カーリル」は、学校図書館や、企業図書館向けのシステム連携サービス「カーリルスポット」の提供を開始しました。
カーリルスポットの導入により、現在対応している6,200館以上の図書館に加えて、小中学校や高校、企業内の図書館でもカーリルの充実した検索機能を利用できます。既存の図書館システムとの連携により、手軽に導入できる仕組みを提供します。

サービスの特徴

  • カーリルスポットはインターネットに公開していないOPAC(非公開OPAC)との連携機能です
  • 校内・社内LANに接続されたパソコンやスマートフォンから利用できます
  • 生徒や従業員の利用が多い近隣の公共図書館や、大学図書館の本をあわせて検索・案内できます
  • 本の表紙画像や各種ウェブサービスのレビューなどをあわせて表示できます
  • 図書館システムとシームレスに連携し、追加の負担なく導入できます

カーリルスポット対応図書館システムについて

カーリルスポットAPIに対応した図書館システム

※カーリルスポットの利用料金は無料です。
※導入について詳しくは、カーリルまたは図書館システムの提供元までお問い合わせください。

図書館の最新テクノロジーが集結「図書館総合展」に出展します

カーリル図書館総合展に出展します!


図書館総合展公式サイトより。カーリルがウェブのデザインを担当しました!)

カーリル図書館総合展に出展するのは、今年で3回目。
皆様の応援のおかげです、ありがとうございます!

図書館総合展とは 、図書館を使う人、図書館で働く人、図書館に関わる仕事をしている人達が、“図書館の今後”について考え、「新たなパートナーシップ」を築いていく場です。当日会場では、図書館にまつわる様々なフォーラムやプレゼンテーション、多様な団体によるポスターセッション、そして企業による最新の技術や動向が伺えるブース出展など、様々な企画が行われます。
図書館総合展公式サイトより)

■第14回図書館総合展■
 期間:2012年11月20日(火)〜22日(木)
 会場:パシフィコ横浜
 入場料:無料
 図書館に興味のある方なら、どなたでもご来場頂けます。

⇒ご希望の方に、カーリルから無料招待券をお送りします。
 こちらからお申し込みください。

今回の図書館総合展では、カーリルの新サービス新製品を発表します。
また、ブースに来て頂いた方にはちょっとしたプレゼントをご用意する予定です。
一緒に新しい図書館の未来を考えませんか?

ご希望の方には、カーリルから無料招待券をお送りします。(招待券なしでも無料で入場できます。)
皆様のご来場お待ちしています。

(杉山@カーリル
<関連リンク>

第14回図書館総合展(公式サイト)
図書館総合展無料招待券申込フォーム