カーリルをご利用のみなさまへのお願い

カーリルにしばらくアクセスしていないユーザーは2021年1月1日以降にログアウトしたり図書館の設定がリセットされる可能性があります。設定を維持するために、12月中にカーリルにアクセスしてください。お手数をおけしますが、ご協力をよろしくお願いします。

なぜ問題が発生するの?

この問題はブラウザに保存された「クッキー」の有効期限切れにより発生します。カーリルは2010年にサービスを開始しました。このとき、「クッキー」の有効期限は10年後の2020年12月31日にハードコーディング(プログラムに直接記述)されました。私たちは、今年の3月にこの問題に気が付きましたが、アップデートの適用が遅れたため、多くのユーザーが影響を受けることになりました。

カーリルの対応は?

この問題に対応するためセッション管理メカニズム(ログイン状態や図書館の設定を安全に保存する仕組み)をアップデートしました。これにより、将来のセキュリティリスクも軽減されます。

どうしたらいいの?

カーリルをご利用のユーザーは、12月中にカーリルにアクセスしてください。最新のセッション管理メカニズムに自動的に移行され、「クッキー」の有効期限も延長されます。

12月中にアクセスしなかった場合はどうなるの?

アカウントが削除されることはありませんのでご安心ください。図書館の設定はログインすることで復元されますが、ログインせずに利用している場合には、改めて図書館の設定が必要となります。お手数をおかけすることをお詫びいたします。


ユーザーの皆様にはお手数をおかけしますが、引き続き、安定的なサービス提供に努めてまいりますので、ご協力を宜しくお願いします。

図書館総合展_ONLINEへのご参加ありがとうございました

11月末までの会期で開催された、国内最大の図書館に関する展示会「図書館総合展」では、多くのご参加をいただき誠にありがとうございました。

オンラインでの展示会開催は、私たちにとっても初めての取り組みであり、新しい体験をすることができました。今回出来たこと、出来なかったことをしっかり整理して、次に繋げていきたいと思っています。ご感想などもお寄せいただければ嬉しいです。カーリルでは、フォーラムの録画配信も行っていますので、ぜひご覧ください。また、カーリルブース ONLINEでは多数の方にお申込みいただきましてありがとうございました。

カーリルでは、引き続き、「図書館をもっと楽しく!」をテーマに技術開発に取り組んでいきます。

数字で振り返る図書館総合展_ONLINE

  • イベントの申し込み 798名(のべ1213件)
  • アーカイブ動画の再生回数 768回
  • ニュースレターの登録数 724名
  • カーリル Happy Shopの注文件数(無料配布も含む)450件
  • カーリルブース ONLINE(zoomミーティング)の件数 16件
  • 期間中に配布した、「カーリル いまやっていることリスト#3」 1480部

Web-OPAC(蔵書検索システム)の評価手法を検討するワーキンググループを立ち上げます

カーリルと次世代の図書館システムを開発する「Project Next-L」では、OPAC(蔵書検索システム)の評価手法を検討するワーキンググループを立ち上げます。このワーキンググループでは、図書館向けの蔵書検索システムの評価手法について実践的な検討と可視化ツールの開発を進めます。

各図書館が提供しているWeb-OPACの品質は、図書館が作成した書誌データと検索システムの設計や実装に依存するため、客観的な評価が難しいのが現状です。また、ミドルウェアのアップデートにより、内部仕様が変更された結果、一部の書誌が検索できなくなるなどの運用障害もたびたび発生しています。

ワーキンググループでは、評価用の書誌データセットと、クエリおよび正解データを整備することにより、検索システムの「評価」と「テスト」の自動化に取り組みます。また、これまで感覚的だったシステム間での検索結果の違いを可視化することで、容易に比較できるようにします。

当面は、カーリルが開発する「COVID-19 : 学校図書館支援プログラム」向けの検索システムと、「Next-L Enju」の検索結果を用いて評価ツールの設計を進める予定です。カーリルでは、開発した評価ツールを開発過程の自動プロセスに組み込むことで、製品の性能を継続的に維持、向上することを目指しています。

長期的にはこれらのデータセットや評価ツールが、システム調達時の性能評価の指標として活用されることに期待しています。このプロジェクトは、オープンソースプロジェクトとして進められるため、誰でも開発に参加することができます。グループでのコミュニケーションは、Code4Lib JAPANのSlackチャンネル「#opac」にて進めます。このプロジェクトに興味があるシステム開発企業や図書館の方はぜひご参加ください。

「カーリルブースオンライン」を開始します!

カーリルでは、図書館総合展期間中に、zoomなどのオンラインミーティングツールを使って、直接相談を受け付ける「カーリルブースオンライン」を開始します。「会場で、カーリルのひとにちょっと聞いてみよう」をオンラインで実現します。

  • カーリルの横断検索サービスを図書館で活用したい
  • 図書館の検索サービスをもっと便利にしたい
  • 図書館システムをもっとよくする方法を相談したい
  • 自社で開発する図書館システムとの連携を強化したい
  • ほかの図書館での活用事例を教えてほしい
  • 学校図書館支援プログラムで聞きたいことがある
  • システムの設計に客観的なアドバイスが欲しい
  • ハッピーショップの商品をもっと詳しく見てみたい

などなど、図書館総合展に参加いただいている皆様からの質問に直接お答えします。事前予約が必要ですが、枠が空いていれば直前(1時間前)まで予約することができます。事前に聞きたいことや、テーマをお知らせいただければ資料やデモ環境なども可能な範囲でご用意いたします。

図書館の方だけではなく、出展企業からの営業や、API連携などの相談も大歓迎。

図書館総合展のスタートに先駆けて、2020年10月30日からスタートします!ぜひご活用ください。

お申込みはこちら(TimeRex)からお願いします。

また、ブーストップページ右下にある「チャットで質問」もご利用いただけます。

「こうとけんさく」の運用を開始しました

日本最大の図書館蔵書検索サイト「カーリル」を運営する株式会社カーリル(所在地・岐阜県中津川市、代表取締役・吉本龍司)は、埼玉県内の高等学校と特別支援学校に勤める教職員・学校司書で構成している研究団体「埼玉県高等学校図書館研究会」と2020年6月12日に「連携・協力に関する協定」を締結し、図書館の新たなサービスに関する技術開発について連携を進めてまいりました。

その最初の成果として、新しい蔵書検索システム「こうとけんさく」の正式運用を、2020年10月22日から開始しました。本システムの稼働により、高校間資料相互貸借の一層の充実による手厚い授業支援や生徒教職員の読書ニーズへの迅速な対応など、埼玉県内高校図書館のサービス水準向上が期待されます。

「こうとけんさく」は、インターネットを活用して埼玉県内の高等学校図書館の蔵書を横断的に検索するシステムであり、発表時点で、141校310万冊を超える蔵書の検索が可能です。本システムは一般には公開されませんが、カーリルでは、このサービスの運用により得られた汎用的な知見や効率的な運用方法などについて広く公開していく方針です。

検索画面例(一部の所蔵のみ表示しています)

書誌を統合しない総合目録

このサービスは、カーリル提供する業務用の横断検索API「Unitrad API」と、「COVID-19 : 学校図書館支援プログラム」でも活用されている簡易的な蔵書検索技術を組み合わせて構築されました。学校図書館が総合目録(複数の図書館の資料を統合的に検索すること)を運用する場合、各学校からデータを集めて統合したうえで、ひとつのWeb-OPACに登録する方法が一般的でした。このような場合には、資料コード(資料に貼付されたバーコード)や書誌コード、あるいは書誌データそのものの運用を全体で調整したり、統一する必要があります。そのため、導入にあたっての合意形成が負担となったり、システムが大規模化することにより、高コストになることがありました。

カーリルでは、これらの課題を解決するために、マイクロサービスアーキテクチャを採用しました。データを集めることは変わりませんが、各図書館の蔵書データを事前に統合せず、内部的に学校ごとに個別の検索サービスを立ち上げたうえで、検索時には横断検索の結果をリアルタイムに統合します。この設計は一見無駄が多いように見えますが、並列性が向上し、複数のサーバーで分散して処理することができるため、高速に検索できます。

埼玉県立図書館などWeb-OPACを一般公開している図書館は、そのままWeb-OPACとの横断検索として動作するため、データを受け渡したり内部的な検索サービスの立ち上げる必要はありません。今後は、学校図書館でもWeb-OPACの公開が進むことも考えられますが、そのような変化にも柔軟に対応することができるようになりました。

データ更新は、内部的には新しい検索サービスを立ちあげ、横断検索先を切り替えるオペレーションにより実現しています。これによりいつでもデータ更新できるようになり、もちろんダウンタイムはありません。運用性の検証はこれからとなりますが、運用コストの大幅な削減を見込んでいます。

★本リリース作成にあたっては、埼玉県高等学校図書館研究会の発表を引用・抜粋させていただきました。あわせてご確認ください。

埼玉県高等学校図書館研究会からのお知らせ

★関連イベントのご案内
学校図書館の検索のイマ!(パート2)
2020-11-05(木) 10:30

モバイルバージョンを終了