Library of the Year 2010 大賞を受賞
11月26日にパシフィコ横浜において開催された第12回図書館総合展の一環として行われた最終選考会において、カーリルがLibrary of the Year 2010の大賞を受賞しました。
Nota Inc.が2010年3月にリリースした「カーリル」(http://calil.jp/)は、図書館へのニーズの高まりをとらえて下記の3点を実現したものであり、公開以来多くのユーザーに利用されています。
1. 利用者を第一に考えた使いやすいシステムの構築
カーリルは、従来の図書館システムの抱える多くの問題点を解決し、利用者に分かりやすく、日本全国の図書館を共通のインタフェースで検索できる日本最大級の図書館蔵書検索システムをつくりました。
2. 図書館業界以外でも話題になり図書館検索サイトの認知を広めた
図書館に無い本であっても検索できるようにしたことなど、さまざまな便利な機能を搭載し、これまでの図書館システムの枠を超えて、図書館業界に留まらず大きな話題となりました。
3. 図書館の蔵書情報を統合する公共性の高いインフラの整備 (図書館API)
従来のシステムは、一部の企業が独占的に開発しており、図書館員や市民が自由に新しい機能を開発できる体制にはなっていませんでした。カーリルの図書館 APIを活用することにより、今では誰もが簡単に開発に参加できるようになり、わずか8ヶ月の間に、日本各地で200を超える図書館関連サービスが開発されました。
折しも、カーリルのサービス開始と同時期に、図書館のホームページにプログラムによりアクセスした方が逮捕されるという大変残念な事件がありました。この事件をきっかけとして、従来の図書館システムのずさんな管理体制や、巨額で不明瞭な費用や契約の問題、図書館の認識不足なども関心を引くこととなり、社会的にも問題が浮き彫りになっています。
このような中でカーリルがウェブサービスとして初めて「Library of the Year」を受賞したことは、図書館の転換点を象徴した出来事であり、図書館や書籍のあり方が劇的に変わっていく中で、カーリルが提唱している「みんなで創る図書館」という取り組みが図書館業界に受け入れられたものと自負しております。
特に、自由に利用できる書誌情報へのニーズは高まっており、早急な実現が望まれています。今後とも現状のサービスに満足することなく、図書館の未来を見据え、図書館界をリードする提案をしてまいります。
【Library of the Yearについて】
NPO知的資源イニシアティブの選考を担当するグループ(座長:慶応義塾大学教授 糸賀雅児)が中心となり、図書館など全国の知的情報資源に関わる機関を対象として授与する賞で、2006 年に始まりました。
http://www.iri-net.org/loy/
【Nota Inc.について】
所在地:10 S. 3rd St. Floor 3 San Jose, CA 95113 米国
代表/CEO : 洛西 一周 設立:2007年12月
Email: contact@calil.jp
http://notaland.com/company