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カーリルが文学フリマに参加。未来の作家さんに会ってきました
6月12日(日)、第12回文学フリマが開催されました。
文学フリマはプロ・アマを問わず誰もが書き手・読み手として参加できる文学のイベントです。今回は出店者数約500ブースと、多くの書き手が集まりました。
早稲田文学さんのブースにカーリル”HappyBag”も仲間入り
カーリルのフライヤーと、カーリル・レシピも載っているWBも配布。皆さんゲットできたでしょうか?
当日はあいにくの曇り空でしたが、開場前からたくさんの人が列を作っていました。
「文学」というと堅いイメージがありますが、出店者も参加者も老若男女様々。
入場無料で気軽に参加できるのも魅力ですね。
今回は震災チャリティとして、早稲田文学編集室さんでは2つのイベントを企画。
一つはオークション。
対談に参加した女性作家たちのサインも入った阿部和重氏の近刊『和子の部屋』の予約権や「早稲田文学2」「早稲田文学3」刊行時の著者・関係者サイン入りパネル、朝吹真理子氏の座右の銘入り色紙が出品されました。
もう一つはチャリティサイン会。
会場での『早稲田文学』購入者全員に、豪華な作家陣が直接サインしてくれるというものです。
朝吹真理子氏、阿部和重氏、川上未映子氏、中村文則氏、中森明夫氏、松田青子氏、村田沙耶香氏、市川真人氏に加え、当日飛び入りで青木淳悟氏も参加なさって大いに盛り上がりました。
サイン会は大好評で、お笑いコンビ「ピース」の又吉さんも列に並んでサインをもらってらっしゃいました。私ももちろんサイン頂きました♪
会場には、たくさんの大学生も書き手として参加していました。
次代の文学を担う世代が元気なのは嬉しいですね。
彼らのブースにもお邪魔してきました。
例 1)団体名 2)普段の主な活動 | ||
1)早稲田文芸会 2)創作 |
1)武蔵野大学文学研究部 2)創作、文学散歩 |
1)大正大学文芸同好会 2)創作 |
1)東京工業大学文芸部 2)一行リレー小説 |
1)電気通信大学文芸・文学総合研究会 2)読書会、創作・批評会 |
1)中央大学文学会 2)創作、研究会、文化祭で作家を呼んでの講演会 |
1)国士舘大学文芸部 2)創作、批評 |
1)筑波文学の会 2)創作 |
1)筑波大学ミステリー研究会 2)批評会、上映会、創作 |
1)ロスチャイルズ!! 明治学院大学第二文芸部 2)批評会、創作 |
1)慶應ペンクラブ 2)創作、総会、合宿 |
1)早稲田大学教育学部国語国文学会創作部会 2)小説・文芸創作、発表会、勉強会 |
1)明治大学ミステリ研究会 2)ミステリの読書会、創作、他大との交流会 |
1)東京大学文学研究会 2)読書会、テーマを決めた文章会 |
1)早稲田大学児童文学研究会 2)文芸、評論、絵本、詩、読み聞かせのパートに分かれて活動 |
1)早稲田大学文芸創作会ことのは 2)読書会、合評会 |
1)成城大学文学研究会 2)勉強会、読書会、合宿 |
1)筑波大文妄 2)普段はアマチュア無線部 |
1)東京学芸大学現代文化研究会 2)サブカルチャー評論 |
1)東京理科大学読書クラブ 2)課題本を決めた読書会、創作活動 |
1)北九州書房(北九州市立大学OB) 2)創作 |
1)慶應義塾大学SF研究会 2)テーマを決めて読書会 |
1)学習院大学表象文化研究会 2)自主ゼミ、他大学との勉強会、論文作成 |
1)法政文芸(学術団体) 2)法政大学文学部日本文学科の有志で文芸誌を作成 |
1)慶應三田文學塾生会 2)読書会、創作セミナー、品評会 1)立教大学文芸思想研究会 2)読書会、勉強会、作品の批評会 |
1)東京理科大学野田文芸サークルClock 2)創作、創作の批評会 |
1)立教大学ポストモダン研究会 2)読書会、冊子作り |
1)名古屋大学SF研究会 2)読書会 |
1)東京農工大学文芸部 2)読書会、創作・批評会 |
1)白百合女子大学文芸部 2)文学談義、映画鑑賞会 |
書き手の方にお話を伺ったり、色々な文学に触れたり、1日中楽しく過ごすことができるイベントでした。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
次回の文学フリマは11月3日(木・祝)です。
書き手として表現したい方、新しい文学との出会いを期待する方も、ぜひ足をお運びください。(杉山)
<関連リンク>
・文学フリマ
・早稲田文学編集室
・[カリブロ]カーリルと早稲田文学のコラボが決定!
カーリル、文学フリマに参加します
文学フリマ
図書館でお酒が飲める?! ”図書館Bar”に行ってみた☆
図書館では静かに。
図書館は飲食禁止です。
周りの方の迷惑にならないよう行動しましょう。
楽しい時間はあっという間に過ぎていくもので、気づけば何時間も経って外は真っ暗になっていました。
まったり過ごす皆さん
今回はあいにくの雨で参加者が少なかったですが、多い時は20名をこえて座れないほどの人気の”図書館Bar”、次回開催は6月25日(土)の予定とのこと。
「大学読書人大賞」公開討論会に行ってきました
5月15日(日)、今年の大賞を決定する「大学読書人大賞」公開討論会が行われました。
大学読書人大賞とは、活字好きの若者による、活字好きの若者のための年に一度の本のお祭りです。
日本に200以上ある文学賞の中でも、一般読者によって選ばれるのはこの「大学読書人大賞」だけ。
大賞がどのようにして決定されるのか、カーリルも参加してきました。
まずは受付。
運営は全て実行委員の大学生の手によって行われています。
受付を入ると大学読書人大賞最終候補作が並んでいます。
会場では多くの大学生が討論会に注目しています。
討論会は、推薦者からのプレゼンテーションの後、登壇者全員での討論が行われます。
以下、推薦書と推薦文、簡単な討論の内容をご紹介します。
推薦書『インシテミル』
推薦文「クウキヨンデミル」by 明治大学ミステリ研究会 綱島大樹さん
本書はクローズドサークルを扱った本格ミステリであるが、ここでは〈暗鬼館〉事件の根底に深く関わっている「空気」について述べたいと思う。
空気は読むものなのか、否、つくるものなのだ。
では空気を作るとは一体どういうことなのか。
と、「空気」についての様々な意見が交わされました。
推薦書『虐殺器官』
推薦文「私達は虐殺をする」by 慶應義塾大学三田文学塾生会 斎藤妙子さん
本当に大切な人を守りたいと思った時、あなたはどうするだろうか?
家族は大切で守るべきものなのか、そもそも家族なんてどうでもいいという人だっているのではないのか。
会場からも質問が飛び出しました。
いきなり過激な話かもしれないが、ぜひ想像してみてほしい。もし私たちが死ぬ時、長いようで短い人生の道のりを歩んできて、そのうえで抱えてきた様々な問題は、事切れる前に綺麗に決着がついて、ハッピーエンドで終われるのだろうか。
発表者はこの作品をリアルだととらえているが、自分には身近に感じられない。
ノンフィクションの方がよほど身に迫る思いがするのではないか。
「リアルさ」とは何かについて討論されました。
推薦書『これからの正義の話をしよう』
推薦文「いざ起て読書人よ」by 関西学院大学文芸部 前田龍成さん
哲学は全ての学問の基礎である。哲学なくして万学は成り立たず、万学に派生せぬ哲学は屋根と床を作らぬ家に等しい。
はたして筆者の言う「正義」とは本当に正しいのだろうか。
受け取り方について議論が盛り上がりました。
推薦書『砂漠』
推薦文「砂漠に出る前に」by 法政大学もの書き同盟 黒木真菜さん
社会人がからからに乾いた砂漠にいるなら、大学生はみずみずしいオアシスにいる、というわけではない。
自分たちが送っている大学生活を、本書を通して再度疑似体験する必要はあるのだろうか。
大学生活の過ごし方と意義についてそれぞれの見解が示されました。
推薦書『天地明察』
推薦文「暦を作った男、渋川春海とその息吹」by 関西大学現代文学研究部 和田晴子さん
渋川春海と聞いて、ピンとくる人はいるだろうか。ちなみに私はすぐに誰だかわかった。たしかあの、一行の男だ。
主人公の渋川春海についてもっと色々なエピソードを聞かせてほしいという声が上がりました。
推薦者の熱い思いが伝わり、会場も渋川春海に魅了されたようでした。
大賞の最終決定は、プレゼンターが自分以外の作品に得点を付け、最高得点を獲得した作品が大学読書人大賞となります。
今年の最高得点は、主人公の魅力に焦点を当てた『天地明察』に決定しました!
討論会のコーディネータをなさったフリーライターの永江朗(@nagaeakira)さんからは、大賞に東日本大震災で被災された冲方丁さんの作品が選ばれたのには意味があるように思う。
また大学生がこのように多くの作品を多面的な読み方をしているのがわかって嬉しい。
これからも若者の読書が広がっていくことを願う、という講評がありました。
大賞の推薦者、和田さんにお話を聞きました。
普段本を読まない私の推薦で大賞が決まったなんて信じられません。
嬉しいです。
多くの方に主人公渋川春海の魅力を知ってほしいです。ということでした。
普段はサークルで小説を書くのがメインで、本は月に3~4冊しか読まないのだとか。
主人公への愛が皆に伝わったのではないでしょうか。
最後に、実行委員長の大西蘭子さんと副委員長の新田柊平さんからお話を聞きました。
大学読書人大賞を通して多くの人に会えたり、公開討論会を楽しんでもらえるのが嬉しいしやりがいを感じます。
時に実行委員の業務が大変なこともありますが、これからも文学好きな若者にもっと参加してもらって、大賞の質を高めていきたいです。
それから、ゴホン教授(写真)もよろしくお願いします!
6月には、大賞作の著者・冲方丁さんを招いての授賞式と交流会も予定されているとのこと。
めったにない機会、楽しみですね。
大学読書人大賞は開かれた文学賞です。
今まで大学読書人大賞をご存じなかった大学生の皆さん、2012年度の選書にぜひ参加してみませんか?
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カーリル・レシピ 2011大学読書人大賞
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