所蔵状況の表示がエラーになるサービス障害が発生しました(復旧済)

2022年12月22日22時30分頃から12月23日8時15分までのおよそ10時間のあいだ、カーリルの検索結果(各図書館の所蔵情報)の表示がエラーとなるサービス障害が発生しました。この障害は、現在は復旧しています。影響のあった方々にはご迷惑をおかけしました。

なお、この障害は、カーリル図書館APIで発生したため、カーリル図書館APIを利用したアプリケーションなどにおいても同様の障害が発生しました。カーリルが提供する業務用の横断検索API「Unitrad API」や、学校図書館支援プログラムへの影響はありません。

障害期間中の所蔵確認の推移(カーリルAPIアクセス状況)

時系列

  • 22日16時ごろ タスクワーカー基盤のアップデートを実施
  • 22日20時ごろから処理能力が減少(タイムアウトの増加)
  • 22日22時30分に処理が停止
  • 23日8時5分 調査を開始
  • 23日8時15分 復旧を完了
  • 障害時間は9時間45分

障害の原因と対応

カーリルでは、23日にカーリル図書館APIの処理基盤(タスクワーカー)の大幅なアップデートを予定していました。この準備作業のため、22日の夕方から新しいバージョンへのアップデートの準備を実施しました。

このとき、誤って翌日に配信される予定のプログラムの一部が配信(デプロイ)されました。このプログラムは時間差をおいて順次複数あるタスクワーカーに適用されていきました。新しいプログラムは翌日以降の設定変更を前提としたものであったためエラーが発生しました。順次タスクワーカーの処理が停止したことにより処理能力が減少し、最終的にサービス障害が発生しました。

予定していた設定変更とプログラムを配信したことにより復旧しました。なお本障害は運用上で発生したものでありセキュリティ上の問題はありません。

アラートシステムの一部では障害を検知していたものの、適切に社内に通知されていなかったため、障害時間が長くなり、大変ご迷惑をおかけいたしました。カーリルでは、より安定的なサービス提供できるよう対策を進めてまいります。

カーリルにつながりにくいサービス障害が発生しました(復旧済)

8月15日、8時52分頃からカーリルへの接続が遅かったり、つながりにくくなるなどのサービス障害が発生しています。カーリルでは、複数のデータセンターを組み合わせてサービスを運用していますが、データセンターをつなぐネットワーク通信速度が低下しているため、従来より遅かったり、エラーとなる場合があります。

カーリルでは、問題のある通信経路を回避するオペレーションを実施しており、すでに多くのサービスは復旧しました。ただし、一部の障害は継続しています。 ユーザーの皆様にはご迷惑をおかけしておりますが、安定稼働まで今しばらくお待ちいただきますようお願いします。→復旧しました

8月16日8時40分追記
ネットワークの問題が解消されたため、正常運用に切り替えました。
すべてのサービスが復旧しました。

影響範囲(8月15日18時現在のまとめ) →復旧しました

サービス名状況
カーリル(ウェブサービス)経路変更により復旧→復旧しました
検索速度が低下 →復旧しました
カーリル図書館APIデータセンターを切り替えて運用を再開
業務向け図書館API(Unitrad API)稼働中(検索速度が低下) →復旧しました
openBD稼働中(GCPで運用しているため外部からのアクセスに問題がある可能性あり) →復旧しました
学校図書館支援プログラム検索速度が低下 →復旧しました

Internet Explorer 11への消極的対応について

カーリルでは、2021年8月以降に順次 Internet Explorer 11 (IE 11) のサポートを終了することを決定しました。IE11を引き続き利用することができますが、一部の機能が制限されたり、他のブラウザと見た目が違うことがあるかもしれません。これをIE11への消極的対応といいます。ご不便をおかけしますが、早急に新しいブラウザに移行していただくようお願いいたします。カーリル利用者のうち約5.9%がこの影響を受ける見込みです。

IE11のサポート終了スケジュール


カーリルでは、より幅広い利用者に使っていただけるよう、古いブラウザにも積極的に対応してきました。しかし、IE11はマイクロソフトのクラウドサービスでもサポートの終了がアナウンスされており、多くのウェブサービスが2021年中にサポートを終了する予定です。これにより、カーリル以外の多くのウェブサービスの利用が制限されます。

問題が複雑なのは、現時点でIE11を利用している皆様の多くが、自らの意思ではブラウザを選択できない環境にあることです。私たちが以前IE6のサポートを終了した際には、図書館内の公開端末や、学校内に設置されたコンピュータからカーリルにアクセスできなくなったという問い合わせを数多くいただきました。特に図書館においては、予算の制約により、古いコンピュータを使い続ける以外に方法がないという事例もありましたが、多くは、新しいブラウザが利用できる環境であるにもかかわらず、端末管理システムや図書館システムの動作環境の制限(図書館側の一方的な事情)により、古いバージョンのブラウザの利用を強制されているという相談でした。

このような状況を踏まえて、カーリルでは(以前のIEサポート終了と比べて)ゆっくりとIE11のサポートを終了していくことにしました。最低限の検索機能については2023年1月末までサポートを継続します。そのほかのカーリルの機能(読みたいリストやカーリルレシピなど)は、 2021年8月以降は消極的対応に方針を切り替えます。また、2021年8月以降に提供する新たなサービスではIE11に対応しません。

図書館のシステム担当者の方へ

情報へのアクセスを制約することになるため、図書館の公開端末や業務端末での「IE11の強制」はただちに廃止するべきです。公共図書館における一般的な調達サイクルである60か月後には、すでにIE11のサポートそのものが終了するため、新しい端末やシステムを導入する場合にはIE11を利用するべきではありません。カーリルでは、図書館業務向けのAPIを提供しています。残念ながら、このサービスのユーザーは特にIE11が多い傾向にあるため、さらに長い消極的対応期間を設定しました。ただし、2023年1月以降に新たに提供する提供先に対しては、IE11へのサポートは提供しません。

サポートを終了予定の具体的機能(随時更新・2021年11月26日最終更新)

  • カーリルレシピの編集機能
    機能改善に伴いサポートの維持が困難であるため2021年8月以降サポート終了予定→2021年11月26日以降はIE11では編集できなくなりました
  • カーリルローカル
    最新版ブラウザでの速度向上を図るため、2021年11月26日以降にWindows10より古いバージョンのOSで動作するIE11では動作しなくなりました

一部図書館でセキュリティエラーが発生する現象について

表示されるセキュリティエラーの例

最新ブラウザによる脆弱な暗号化プロトコルのサポート終了に伴い、セキュリティの設定が不適切となっている図書館においてブラウザからの警告画面(セキュリティエラー)が表示されるようになりました。この影響を受けた多くの図書館では、設定変更によりすでに問題が解消されているものの、一部の図書館ではセキュリティエラーが継続しています。

警告表示を無視するようアナウンスしている図書館もありますが、警告の意味を正確に理解しないまま回避することは危険です。このメッセージが表示されるユーザーの方は、図書館に対して問題の解決を要請してください。

図書館のシステム担当者およびシステム会社の方へ

9月7日時点で、カーリルが連携する以下の図書館についてはセキュリティ設定上の問題があることを把握しています。

  1. 福島県立図書館
  2. 岩手県北上市
  3. 京都府向日市
  4. 埼玉県吉見町
  5. 山梨県富士河口湖町
  6. 静岡県西伊豆町
  7. 沖縄県北中城村

本調査は、カーリルのログデータからエラー情報を集約したものであり、すべてのケースにおいて確認できているものではありません。このメッセージは図書館システムの設定において、安全な暗号化プロトコル(一般的にはTLS1.2)が有効化されていないために発生します。各暗号化プロトコルの安全性については、以下のガイドライン「プロトコルバージョンでの安全性の違い」をご参照ください。

参考資料

「TLS暗号設定ガイドライン」第3.0版

第20回図書館総合展に出展します

カーリルは10月30日から開催される、日本最大の図書館の展示会「図書館総合展」に出展します。今年は、ミニブック「いまやっていることリスト#1」を作りました!ブース番号86を探してカーリルブースにお立ち寄りください。

カーリルブースの見どころ

高速書影撮影を体験してみよう

カーリルが8月に発表した、汎用的な書影撮影システム「Open Book Camera v1」の実機デモを行います。実際の撮影を体験できます。また、システムの組み込みや機械学習を活用する方法について直接エンジニアが質問に答えます。

Unitrad APIで新しいサービスを実現しよう

カーリルの各種APIを活用したサービスがたくさん誕生しています。カーリルの提供する無償のAPI及び、図書館業務用の高速APIの活用例を紹介します。具体的な導入事例を紹介しながら、未来の図書館サービスを考えます。
★関連情報 Unitrad APIの運用を開始します。

カーリルオンラインショップ【期間限定】

カーリルが2016年の図書館総合展で販売したオリジナルマグカップに、新しいデザインが登場!マグカップの大きさや形は前回と同じなので並べてお使いいただけます。今回もカーリルの本社がある岐阜県内の陶器メーカーにご協力いただきました!図書館総合展に来られなくても大丈夫。期間限定でオリジナルグッズのショップを開設しました。

カーリルオリジナルマグカップ2018(ディスカバリー)

図書館総合展は、誰でも無料で入場できます。ぜひ足をお運びください。

日時: 2018年10月30日 (火) – 2018年11月1日 (木)
会場:パシフィコ横浜
公式HP http://www.libraryfair.jp/

今日は準備中

10月28日は、ブースの説明をしています。状況は随時掲載します!(10時48分更新)