「カーリルスポット」を早速体験! 東京栄養食糧専門学校を訪問しました

学校図書館や企業図書館でカーリルが使える新サービス「カーリルスポット」を早速導入頂いたと聞き、取材に伺いました!

今回訪問したのは、東京栄養食糧専門学校図書・学習センター。
食のスペシャリストを育成する専門学校の図書室です。
東京栄養食糧専門学校の正門
図書室は地下一階、入って右手が書棚のある図書室、左手が閲覧室です。
閲覧室の入り口には、蔵書検索用端末が2台置かれており、ここでカーリルスポットの検索ができます。
閲覧室入口の検索用端末
カーリルスポットでお目当ての本を検索!
東京栄養食糧専門学校図書・学習センターでは、自館の他に、世田谷区立図書館東京農業大学学術情報センター東京都立図書館国立国会図書館が検索対象になっています。
自館に蔵書が無い場合や貸出中の場合は、簡単に他の図書館の蔵書状況を知ることができ、すぐに借りに行くことも可能です。
カーリルスポットで検索!
館内に蔵書がある場合には、図書室に移動します。
蔵書は約22,000冊。食や栄養に関する資料が豊富

天井に届きそうな書棚に、本がぎっしり詰まっています。

限られた空間で、いかにたくさんの本を提供できるか工夫しているとのこと。

書架の整理をする司書の岩村さん
中には退官された先生の貴重な寄贈書や、第一期生の教科書、授業のノートなども。
貴重な寄贈書
栄養や食品に関する専門書は、分類記号がとっても細かい!
分類記号は小数点以下3桁まである

東京栄養食糧専門学校図書・学習センターは、在学生だけでなく、卒業生の利用もとっても多いそう。食品学・栄養学の資料は公共の図書館では最新の資料を揃えているところが少ないため、職に就いてからも調べものをしたいときは母校に戻ってくるのだということです。

今回、カーリルスポットを導入したことで、自館と外部の図書館の蔵書を一括検索できるようになり、また書影も見ることができるようになりました。本を見つける楽しさを学生さんたちにも知ってほしいです。と、司書の岩村さんが話してくださいました。

内部と外部をつなぐカーリルスポット、たくさんの方に利用頂けたら嬉しいです。

※東京栄養食糧専門学校図書・学習センターを利用できるのは、学校関係者のみです。今回は取材のために特別に訪問・撮影の許可を頂きました。無断での訪問等はご遠慮ください。
(杉山@カーリル

<関連リンク>
カーリルが学校図書館で使える。新サービス「カーリルスポット」はじまります!|カーリルのブログ
東京栄養食糧専門学校図書・学習センター

図書館に参加しよう。本と人をつなげるしおり「kumori」

本を読んで、たくさんの人に伝えたいと思ったことはありませんか?

その思いを形にしたのが、本と人をつなげるしおり「kumori」(クモリ)です。
kumoriの生みの親、渡辺ゆきのさんにお話を伺いました。

--kumoriは、参加型のしおりです


kumoriは本の紹介やメッセージを伝えられる、参加型のしおりです。自分の大切な本をkumoriにのせて紹介したり、他の人の大切な本と出会ったりすることができます。

kumoriの表面には、応募してくれた人からの4行10字の伝えたいメッセージやニックネーム、本のタイトルと著者名、本のイメージにあったアイコンがのっています。裏面には詳しい本の紹介文と作品情報、kumori実施図書館の所蔵情報がのっています。
「kumori」という名前は、しおりと音が似ていること、「くもがぷかぷかゆらゆら色々なところへ流れるように、色々な本を色々な人に届けたい」という願いからつけました。
参加者の本への想いを広く伝えるため、ひとつひとつのしおりのデザインを大切にしています。

kumoriは全て私が手作業で作ります。本にはさむものなので、濡れても染みないインクを使うようにしています。大切な本が汚れてしまうと悲しいですよね。

--kumoriには誰でも参加できます

kumoriに参加する方法は2種類あります。
1.kumoriのウェブサイトの応募フォームから応募
2.応募用紙に記入し、図書館に設置されているkumoriのポストへ入れる(*)
どちらかの方法で応募用紙を送ると、kumoriが作られます。出来上がったkumoriは、図書館にて配布されます。応募してくださった方には、手渡しまたは郵送でお届けします。

--kumoriを始めたきっかけは、卒業論文


千葉大学の教育学部で生涯教育を専攻しており、「図書館」という生涯教育の場を舞台に卒業論文を書きたいと考えました。テーマは色々と迷ったのですが、図書館に行くことで新しい発見がある「発見的図書館」を作るためにどうしたらいいのか、どんなイベントができるのかを研究することにしました。

図書館が魅力的であれば、多くの人が集まります。私が考える魅力的な図書館は、自分の世界を広げてくれるような本との出会いがある図書館です。
また、今の図書館は利用者が主体的に働きかけるような仕組みがないので、利用者がもっと参加できる参加型の仕組みができないかと考えました。
本との出会い(本の紹介)+参加型+しおり=kumoriが出来上がりました。

kumoriポスト。
メッセージや本の感想を投稿できる。

--最初は千葉大学附属図書館と千葉市立図書館で実施。口コミでkumoriの輪がどんどん広がっていく

最初は卒業研究の一環ということで、千葉大学附属図書館千葉市立中央図書館に協力をお願いし、実施して頂けることになりました。その後、偶然お会いした高校時代の恩師に話したことをきっかけに、成東高校図書館で実施しました。また、図書館員の部活動(Lifo)図書館情報学若手の会(ALIS)でkumoriの発表を聞いてくださった図書館員さんや学生さんとの出会いから、たくさんの図書館でkumoriを実現することができました。図書館員さんがkumoriに応募してくださり、その図書館でkumoriが始まったこともありました。

これまでにkumoriの実施にご協力頂いた図書館は全部で11館、現在も6館で実施中です(*)。応募総数は180通、できたしおりは150種類くらいです。小学生から60代の方まで、幅広い年代の方に参加頂いています。最近では小学生や中学生の応募が増えました。

今までに作られたkumori。
アイコンのデザインも毎回すべて新しい。

--kumoriを手にして嬉しそうにしている子どもの姿を見ると、やっていてよかったと思う

実は、kumoriのしおりを作っていて辛い時もあります。応募頂いたイメージのアイコンのデザインがうまくできなくて悩むときや、お渡しするまでに時間がかかってしまって自分が情けなくなることもあります。

でも、kumoriのポストに応募用紙が入っているのを見つけた時、応募を頂いたときはとても嬉しいです。図書館で、kumoriを選んで嬉しそうに走っていく男の子や女の子の姿を見かけたときも、やっていてよかったなと思う瞬間です。
kumori作者の渡辺ゆきのさん。

--kumoriをきっかけに図書館でのデザインの仕事が舞い込む

kumoriがきっかけで、デザインのお仕事を頂けるようになりました。
北新宿図書館の「私のこころに残る1冊」という企画で、昨年「むしぼん」というキャラクターが誕生しました。キャラクターのデザイン、ポスターや帯のデザインを担当しています。今年は応募総数154通、展示冊数142冊でした。展示した全ての本に、テーマに合わせて6色の帯とコメント用紙を付けました。
また、北新宿図書館でもkumoriを実施しているので、小学校へ出張授業に行って、3・4年生にkumoriを紹介しました。本や図書館が好きになるきっかけになってくれたら嬉しいです。

北新宿図書館で展示された「私のこころに残る1冊」

他には、東日本大震災直後に結成された、図書館、美術館や博物館、文書館、公民館の被災情報支援プロジェクト「saveMLAK」では、ロゴデザインの依頼を受け、MLAK(ムラック)くんが誕生しました。この活動については、11月20日からの図書館総合展ポスターセッションで、saveMLAKについて発表する予定です。

マスコットキャラクターMLAK(ムラック)くん

それから、仕事ではありませんがしおりに短歌をのせた「chikumo(ちくも)」というキャラクターを、短歌を詠む竹林さんと一緒に作りました。今年初めて文学フリマに参加して、50部完売しました。

ちくもの冊子。短歌とイメージイラストが裏表に印刷されている。
紐を外して1枚ずつ取り出せばしおりとしても利用可能。

--将来は、kumori文庫をつくりたい

これまでkumoriを続けることができたのは、あたたかく応援してくださるみなさんのおかげです。とても感謝しています。kumoriのような小さな企画でも、kumoriがきっかけで図書館を好きになってもらえたらとても幸せです。
たくさんの方がkumoriに参加してくださっているので、実は、kumori文庫をつくりたいと考えています。kumoriで取り上げられた本を、kumoriと一緒に紹介できたら嬉しいと思って、今少しずつ本を集めているところです。kumori文庫ができたら、ぜひ遊びに来てください。

  *  *  *
 ●プレゼント●

kumori×10枚、応募用紙、むしぼんのしおり、kumoriカラーしおり、saveMLAKステッカーのセットを1名様にプレゼントします。普段図書館まで足を運ばないと手に入らないkumori、カラーのものは配布していないレアしおり。めったにないチャンスです!
 >>>ご応募はこちらからどうぞ。締め切りました(締切:2012年11月30日)


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渡辺ゆきの(わたなべゆきの)
本と人をつなげるしおり「kumori」の生みの親、制作者。
大学を卒業後、フリーのデザイナーとして活動中。
好きなことは、読書と雲観察。
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(*)現在kumoriを実施中の図書館:
千葉市立中央図書館
東邦大学習志野メディアセンター
・千葉大学教育学部附属中学校図書館
新宿区立北新宿図書館
・四街道市立旭中学校図書館
板橋区立赤塚図書館

これまでkumoriを実施していた図書館(終了):
お茶の水女子大学附属図書館
千葉大学附属図書館
筑波大学情報学図書館
千里金蘭大学付属図書館
・千葉県立成東高等学校図書館

(杉山@カーリル

<関連リンク>
kumori 本と人をつなげるしおり
kumoriセットプレゼント応募フォーム 締め切りました
図書館員の部活動 Lifo
図書館情報学若手の会 ALIS
saveMLAK
図書館の最新テクノロジーが集結「図書館総合展」に出展します|カーリルのブログ
第14回図書館総合展

スマホで図書館を便利にする大実験。「多治見市図書館活性化トライアル」の実施について

多治見市図書館に遊びに行こう!

図書館蔵書検索サイト「カーリル」は、多治見市図書館(岐阜県)及びNTTドコモと協力し「多治見市図書館活性化トライアル」を実施します。

カーリルでは、昨年11月にスマートフォン版カーリルを開始以来、モバイル端末からの利用が5倍以上に拡大しました。また本年4月から、NTTドコモの情報配信サービス「iコンシェル」とも連携しています。

カーリルでは、これらの取り組みを図書館の利用者に紹介するとともに、多治見市図書館と連携して、画期的な新サービスを試験提供します。

NTTドコモの協力によりタブレット端末の体験ブースを設置し、スマートフォンをお持ちでないユーザーでもタブレット端末を使ってカーリルを体験することができます。

共同でトライアルを実施する、多治見市図書館・カーリル・NTTドコモではこれらの実証実験により、図書館サービスの新しい可能性を模索します。

【期日】 2012年11月1日(木)~11月30日(金)
      火~金10:00~20:00 土日祝10:00~18:00
【会場】 多治見市図書館本館2階
【協力】 多治見市図書館 株式会社エヌ・ティ・ティドコモ東海支社

※新サービスの概要については準備が整い次第発表します。
※トライアルの内容は期間中に段階的に拡大する予定です。
※取材については、詳しく説明ができる機会を設けますので、是非カーリルまでお問い合わせください。

カーリルが学校図書館で使える。新サービス「カーリルスポット」はじまります!

カーリルスポットはサービスを終了しました。学校図書館向けの検索サービスとして、カーリルでは現在「カーリル学校図書館支援プログラム」を提供しております。
最新情報は、専用サポートサイトをご参照ください。(2022年9月8日掲載)

日本最大の図書館蔵書検索サイト「カーリル」は、学校図書館や、企業図書館向けのシステム連携サービス「カーリルスポット」の提供を開始しました。
カーリルスポットの導入により、現在対応している6,200館以上の図書館に加えて、小中学校や高校、企業内の図書館でもカーリルの充実した検索機能を利用できます。既存の図書館システムとの連携により、手軽に導入できる仕組みを提供します。

サービスの特徴

  • カーリルスポットはインターネットに公開していないOPAC(非公開OPAC)との連携機能です
  • 校内・社内LANに接続されたパソコンやスマートフォンから利用できます
  • 生徒や従業員の利用が多い近隣の公共図書館や、大学図書館の本をあわせて検索・案内できます
  • 本の表紙画像や各種ウェブサービスのレビューなどをあわせて表示できます
  • 図書館システムとシームレスに連携し、追加の負担なく導入できます

カーリルスポット対応図書館システムについて

カーリルスポットAPIに対応した図書館システム

※カーリルスポットの利用料金は無料です。
※導入について詳しくは、カーリルまたは図書館システムの提供元までお問い合わせください。

図書館の最新テクノロジーが集結「図書館総合展」に出展します

カーリル図書館総合展に出展します!


図書館総合展公式サイトより。カーリルがウェブのデザインを担当しました!)

カーリル図書館総合展に出展するのは、今年で3回目。
皆様の応援のおかげです、ありがとうございます!

図書館総合展とは 、図書館を使う人、図書館で働く人、図書館に関わる仕事をしている人達が、“図書館の今後”について考え、「新たなパートナーシップ」を築いていく場です。当日会場では、図書館にまつわる様々なフォーラムやプレゼンテーション、多様な団体によるポスターセッション、そして企業による最新の技術や動向が伺えるブース出展など、様々な企画が行われます。
図書館総合展公式サイトより)

■第14回図書館総合展■
 期間:2012年11月20日(火)〜22日(木)
 会場:パシフィコ横浜
 入場料:無料
 図書館に興味のある方なら、どなたでもご来場頂けます。

⇒ご希望の方に、カーリルから無料招待券をお送りします。
 こちらからお申し込みください。

今回の図書館総合展では、カーリルの新サービス新製品を発表します。
また、ブースに来て頂いた方にはちょっとしたプレゼントをご用意する予定です。
一緒に新しい図書館の未来を考えませんか?

ご希望の方には、カーリルから無料招待券をお送りします。(招待券なしでも無料で入場できます。)
皆様のご来場お待ちしています。

(杉山@カーリル
<関連リンク>

第14回図書館総合展(公式サイト)
図書館総合展無料招待券申込フォーム

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