図書館に参加しよう。本と人をつなげるしおり「kumori」

本を読んで、たくさんの人に伝えたいと思ったことはありませんか?

その思いを形にしたのが、本と人をつなげるしおり「kumori」(クモリ)です。
kumoriの生みの親、渡辺ゆきのさんにお話を伺いました。

--kumoriは、参加型のしおりです


kumoriは本の紹介やメッセージを伝えられる、参加型のしおりです。自分の大切な本をkumoriにのせて紹介したり、他の人の大切な本と出会ったりすることができます。

kumoriの表面には、応募してくれた人からの4行10字の伝えたいメッセージやニックネーム、本のタイトルと著者名、本のイメージにあったアイコンがのっています。裏面には詳しい本の紹介文と作品情報、kumori実施図書館の所蔵情報がのっています。
「kumori」という名前は、しおりと音が似ていること、「くもがぷかぷかゆらゆら色々なところへ流れるように、色々な本を色々な人に届けたい」という願いからつけました。
参加者の本への想いを広く伝えるため、ひとつひとつのしおりのデザインを大切にしています。

kumoriは全て私が手作業で作ります。本にはさむものなので、濡れても染みないインクを使うようにしています。大切な本が汚れてしまうと悲しいですよね。

--kumoriには誰でも参加できます

kumoriに参加する方法は2種類あります。
1.kumoriのウェブサイトの応募フォームから応募
2.応募用紙に記入し、図書館に設置されているkumoriのポストへ入れる(*)
どちらかの方法で応募用紙を送ると、kumoriが作られます。出来上がったkumoriは、図書館にて配布されます。応募してくださった方には、手渡しまたは郵送でお届けします。

--kumoriを始めたきっかけは、卒業論文


千葉大学の教育学部で生涯教育を専攻しており、「図書館」という生涯教育の場を舞台に卒業論文を書きたいと考えました。テーマは色々と迷ったのですが、図書館に行くことで新しい発見がある「発見的図書館」を作るためにどうしたらいいのか、どんなイベントができるのかを研究することにしました。

図書館が魅力的であれば、多くの人が集まります。私が考える魅力的な図書館は、自分の世界を広げてくれるような本との出会いがある図書館です。
また、今の図書館は利用者が主体的に働きかけるような仕組みがないので、利用者がもっと参加できる参加型の仕組みができないかと考えました。
本との出会い(本の紹介)+参加型+しおり=kumoriが出来上がりました。

kumoriポスト。
メッセージや本の感想を投稿できる。

--最初は千葉大学附属図書館と千葉市立図書館で実施。口コミでkumoriの輪がどんどん広がっていく

最初は卒業研究の一環ということで、千葉大学附属図書館千葉市立中央図書館に協力をお願いし、実施して頂けることになりました。その後、偶然お会いした高校時代の恩師に話したことをきっかけに、成東高校図書館で実施しました。また、図書館員の部活動(Lifo)図書館情報学若手の会(ALIS)でkumoriの発表を聞いてくださった図書館員さんや学生さんとの出会いから、たくさんの図書館でkumoriを実現することができました。図書館員さんがkumoriに応募してくださり、その図書館でkumoriが始まったこともありました。

これまでにkumoriの実施にご協力頂いた図書館は全部で11館、現在も6館で実施中です(*)。応募総数は180通、できたしおりは150種類くらいです。小学生から60代の方まで、幅広い年代の方に参加頂いています。最近では小学生や中学生の応募が増えました。

今までに作られたkumori。
アイコンのデザインも毎回すべて新しい。

--kumoriを手にして嬉しそうにしている子どもの姿を見ると、やっていてよかったと思う

実は、kumoriのしおりを作っていて辛い時もあります。応募頂いたイメージのアイコンのデザインがうまくできなくて悩むときや、お渡しするまでに時間がかかってしまって自分が情けなくなることもあります。

でも、kumoriのポストに応募用紙が入っているのを見つけた時、応募を頂いたときはとても嬉しいです。図書館で、kumoriを選んで嬉しそうに走っていく男の子や女の子の姿を見かけたときも、やっていてよかったなと思う瞬間です。
kumori作者の渡辺ゆきのさん。

--kumoriをきっかけに図書館でのデザインの仕事が舞い込む

kumoriがきっかけで、デザインのお仕事を頂けるようになりました。
北新宿図書館の「私のこころに残る1冊」という企画で、昨年「むしぼん」というキャラクターが誕生しました。キャラクターのデザイン、ポスターや帯のデザインを担当しています。今年は応募総数154通、展示冊数142冊でした。展示した全ての本に、テーマに合わせて6色の帯とコメント用紙を付けました。
また、北新宿図書館でもkumoriを実施しているので、小学校へ出張授業に行って、3・4年生にkumoriを紹介しました。本や図書館が好きになるきっかけになってくれたら嬉しいです。

北新宿図書館で展示された「私のこころに残る1冊」

他には、東日本大震災直後に結成された、図書館、美術館や博物館、文書館、公民館の被災情報支援プロジェクト「saveMLAK」では、ロゴデザインの依頼を受け、MLAK(ムラック)くんが誕生しました。この活動については、11月20日からの図書館総合展ポスターセッションで、saveMLAKについて発表する予定です。

マスコットキャラクターMLAK(ムラック)くん

それから、仕事ではありませんがしおりに短歌をのせた「chikumo(ちくも)」というキャラクターを、短歌を詠む竹林さんと一緒に作りました。今年初めて文学フリマに参加して、50部完売しました。

ちくもの冊子。短歌とイメージイラストが裏表に印刷されている。
紐を外して1枚ずつ取り出せばしおりとしても利用可能。

--将来は、kumori文庫をつくりたい

これまでkumoriを続けることができたのは、あたたかく応援してくださるみなさんのおかげです。とても感謝しています。kumoriのような小さな企画でも、kumoriがきっかけで図書館を好きになってもらえたらとても幸せです。
たくさんの方がkumoriに参加してくださっているので、実は、kumori文庫をつくりたいと考えています。kumoriで取り上げられた本を、kumoriと一緒に紹介できたら嬉しいと思って、今少しずつ本を集めているところです。kumori文庫ができたら、ぜひ遊びに来てください。

  *  *  *
 ●プレゼント●

kumori×10枚、応募用紙、むしぼんのしおり、kumoriカラーしおり、saveMLAKステッカーのセットを1名様にプレゼントします。普段図書館まで足を運ばないと手に入らないkumori、カラーのものは配布していないレアしおり。めったにないチャンスです!
 >>>ご応募はこちらからどうぞ。締め切りました(締切:2012年11月30日)


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渡辺ゆきの(わたなべゆきの)
本と人をつなげるしおり「kumori」の生みの親、制作者。
大学を卒業後、フリーのデザイナーとして活動中。
好きなことは、読書と雲観察。
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(*)現在kumoriを実施中の図書館:
千葉市立中央図書館
東邦大学習志野メディアセンター
・千葉大学教育学部附属中学校図書館
新宿区立北新宿図書館
・四街道市立旭中学校図書館
板橋区立赤塚図書館

これまでkumoriを実施していた図書館(終了):
お茶の水女子大学附属図書館
千葉大学附属図書館
筑波大学情報学図書館
千里金蘭大学付属図書館
・千葉県立成東高等学校図書館

(杉山@カーリル

<関連リンク>
kumori 本と人をつなげるしおり
kumoriセットプレゼント応募フォーム 締め切りました
図書館員の部活動 Lifo
図書館情報学若手の会 ALIS
saveMLAK
図書館の最新テクノロジーが集結「図書館総合展」に出展します|カーリルのブログ
第14回図書館総合展

スマホで図書館を便利にする大実験。「多治見市図書館活性化トライアル」の実施について

多治見市図書館に遊びに行こう!

図書館蔵書検索サイト「カーリル」は、多治見市図書館(岐阜県)及びNTTドコモと協力し「多治見市図書館活性化トライアル」を実施します。

カーリルでは、昨年11月にスマートフォン版カーリルを開始以来、モバイル端末からの利用が5倍以上に拡大しました。また本年4月から、NTTドコモの情報配信サービス「iコンシェル」とも連携しています。

カーリルでは、これらの取り組みを図書館の利用者に紹介するとともに、多治見市図書館と連携して、画期的な新サービスを試験提供します。

NTTドコモの協力によりタブレット端末の体験ブースを設置し、スマートフォンをお持ちでないユーザーでもタブレット端末を使ってカーリルを体験することができます。

共同でトライアルを実施する、多治見市図書館・カーリル・NTTドコモではこれらの実証実験により、図書館サービスの新しい可能性を模索します。

【期日】 2012年11月1日(木)~11月30日(金)
      火~金10:00~20:00 土日祝10:00~18:00
【会場】 多治見市図書館本館2階
【協力】 多治見市図書館 株式会社エヌ・ティ・ティドコモ東海支社

※新サービスの概要については準備が整い次第発表します。
※トライアルの内容は期間中に段階的に拡大する予定です。
※取材については、詳しく説明ができる機会を設けますので、是非カーリルまでお問い合わせください。

カーリルが学校図書館で使える。新サービス「カーリルスポット」はじまります!

カーリルスポットはサービスを終了しました。学校図書館向けの検索サービスとして、カーリルでは現在「カーリル学校図書館支援プログラム」を提供しております。
最新情報は、専用サポートサイトをご参照ください。(2022年9月8日掲載)

日本最大の図書館蔵書検索サイト「カーリル」は、学校図書館や、企業図書館向けのシステム連携サービス「カーリルスポット」の提供を開始しました。
カーリルスポットの導入により、現在対応している6,200館以上の図書館に加えて、小中学校や高校、企業内の図書館でもカーリルの充実した検索機能を利用できます。既存の図書館システムとの連携により、手軽に導入できる仕組みを提供します。

サービスの特徴

  • カーリルスポットはインターネットに公開していないOPAC(非公開OPAC)との連携機能です
  • 校内・社内LANに接続されたパソコンやスマートフォンから利用できます
  • 生徒や従業員の利用が多い近隣の公共図書館や、大学図書館の本をあわせて検索・案内できます
  • 本の表紙画像や各種ウェブサービスのレビューなどをあわせて表示できます
  • 図書館システムとシームレスに連携し、追加の負担なく導入できます

カーリルスポット対応図書館システムについて

カーリルスポットAPIに対応した図書館システム

※カーリルスポットの利用料金は無料です。
※導入について詳しくは、カーリルまたは図書館システムの提供元までお問い合わせください。

図書館の最新テクノロジーが集結「図書館総合展」に出展します

カーリル図書館総合展に出展します!


図書館総合展公式サイトより。カーリルがウェブのデザインを担当しました!)

カーリル図書館総合展に出展するのは、今年で3回目。
皆様の応援のおかげです、ありがとうございます!

図書館総合展とは 、図書館を使う人、図書館で働く人、図書館に関わる仕事をしている人達が、“図書館の今後”について考え、「新たなパートナーシップ」を築いていく場です。当日会場では、図書館にまつわる様々なフォーラムやプレゼンテーション、多様な団体によるポスターセッション、そして企業による最新の技術や動向が伺えるブース出展など、様々な企画が行われます。
図書館総合展公式サイトより)

■第14回図書館総合展■
 期間:2012年11月20日(火)〜22日(木)
 会場:パシフィコ横浜
 入場料:無料
 図書館に興味のある方なら、どなたでもご来場頂けます。

⇒ご希望の方に、カーリルから無料招待券をお送りします。
 こちらからお申し込みください。

今回の図書館総合展では、カーリルの新サービス新製品を発表します。
また、ブースに来て頂いた方にはちょっとしたプレゼントをご用意する予定です。
一緒に新しい図書館の未来を考えませんか?

ご希望の方には、カーリルから無料招待券をお送りします。(招待券なしでも無料で入場できます。)
皆様のご来場お待ちしています。

(杉山@カーリル
<関連リンク>

第14回図書館総合展(公式サイト)
図書館総合展無料招待券申込フォーム

山手線一周、図書館カードを作る旅に挑戦!

カーリルの杉山です。図書館って、誰でも気軽に無料で利用できるもの。
でも利用できることを知らない人って多いなーと、最近思ったのです。
調べてみたところ、山手線沿線の区では、都内在住者なら誰でも利用者カードを作ることができそうです。そこで、東京23区内在住のワタクシ、勇んで山手線を一周する計画を立ててみました。

題して「山手線一周、図書館カードを作る旅」!

勝手ルール

勝手に決めたルールは以下の通り。

  • 山手線が通っている区を全て回る(計11区)
  • 山手線以外の電車は使わない
  • 図書館で利用者カードを作ったら、館内を一通り見て回る(合計30分くらいで)

用意は周到に

そして準備したものはこちら。

  • カメラ…回った図書館の証拠写真を残します
  • 23区の地図…ちょっと古いしアナログですが、信頼感あり
  • 身分証(運転免許証)…カードを作る際に現住所が確認できるものが必要です
  • スケジュール表…事前にルートを決めて、かかる時間もチェック! 8時間強と見積もり

歩きやすい格好で、いざ出発です!
果たしてスケジュール通りに一周できるのでしょうか。

 *  *  *

◆9:00 中央区立京橋図書館

23区内の図書館は多くのところが9時開館。
9時前には、既に開館を待つ人たちの姿が見られました。
 

京橋図書館は、区役所と隣接しています。
後ろに見える高い建物が中央区役所。同じ敷地内なので間違える人が多いのかな。
市役所から図書館に入ろうとしたのは私です。

入り口には図書館の案内がありました。
 
建物に入って右手に、貸出・返却カウンターがあり、利用者カードはすぐに作ることができました。
図書館の中央にレファレンスデスクがあり、階段で書庫に降りられるようになっているようです。入ってみたい。。下の階には、一般の人も入れる地域資料室もありました。
朝早いこともあって、混んではいませんでしたが、小さいお子さん連れのお母さんや定年退職したくらいの年の方が多かったです。
 


カードを作って館内を一回りしたら、次に向けて出発です。
有楽町駅までは、徒歩13分の距離。

 
有楽町駅に到着。いよいよ山手線に乗って出発です。

今回はここから北上して、反時計回りに一周する計画を立てています。

 ↓  ↓  ↓

2駅進んで神田駅。

 
図書館までは駅からたった4分なのですが、進んでいる方向がわからなくなって早速迷いかける。
タバコ屋のおばちゃんに道を聞いたらすぐそこでした。
 

◆10:13 千代田区立神田まちかど図書館

神田まちかど図書館は、小学校と隣接しています。太鼓を練習する音が聞こえました。
図書館の一角に学校図書室があり、一般の利用者も学校図書室の本を借りることができるそうです。面白いつくりですね。

こちらも時間が早いためか、定年退職したくらいの方が多くいらっしゃいました。

利用者カードも無事に作れました。
 
カードだけ作って帰るつもりだったのですが、DVDの棚で気になるタイトルを発見。思わず借りてしまいました。全部の図書館でやっていたら荷物が大変なことになるよー。
 
図書館入口の向かい側にはお稲荷さんが祭られていました。徳川時代の初めころに伏見稲荷の御分霊として移された由緒ある神社だとか。
 
 

↓  ↓  ↓

神田駅から更に北上し、今度は日暮里で下車します。

駅から徒歩10分。
わかりやすい目印がなく、曲がる道を間違えそうになって人に道を聞きながら歩きます。

 
この辺りはお寺が多く、そこら中に霊園があります。お散歩してる方もちらほら。
コンビニでもお参り用の花を買うことができます。

 

◆11:00 台東区立谷中コミュニティセンター図書室

この建物の2階部分が図書室です。
写真の右手には大きな広場があり、こどもたちが走り回っていました。
 
入り口には新刊の案内が。
横長のワンフロアに本棚が並び、窓から爽やかな風が入ってきてとっても気持ち良い空間でした。
私が生まれる前に刊行された大きな画集や、下町の魅力を紹介する雑誌『谷根千』など、ゆっくり読みふけりたい本がたくさん。
 
この谷中コミュニティセンター、平成24年11月から建替え工事のため2年間休止するそうです。行ってみたい方は、お早めにどうぞ。

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次の図書館へは、電車を使わずにそのまま歩きます。徒歩20分。 
 
よみせ通りを通ります。上の地図でいうと、右に曲がった辺りから。

途中、谷中ぎんざを通り過ぎます。そっちの商店街もブラブラしたい。

延命地蔵さま。長寿を祈ろうと思いましたが、延命とは違うのかな?

 
 

◆11:54 北区立田端図書館

田端図書館前には、区のコミュニティーバスが止まります。
 


入り口には区民センターの情報コーナーがありました。
図書館は建物の2階で、エレベーターも利用できます。
コンパクトにまとまってはいるものの、雑誌の種類も多く、明るく清潔で過ごしやすそうな印象を受けました。児童書コーナーの机にはメダカの泳ぐ水槽があり、爽やか。

利用者カードは11ぴきのねこのイラスト入り。かわいい!

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次はお隣文京区へ行くのですが、大きな道路を挟んですぐの距離。ご近所の方は、2館利用できて便利ですね。

 
図書館を出て正面の細い道を進みます。

道路の向かい側に赤レンガの建物が見えて来ます。この裏側が図書館(最初迷った)。
元は都電事務所と車庫だったそうで、隣の講演には都電車両がありました。

 

◆12:20 文京区立本駒込図書館

 この時点で、予定より10分遅れ。でもまだまだ焦りません。

本駒込図書館は、広ーいワンフロア内に色んな資料がゆったりと並べられていました。
入ってすぐの特集コーナーには、文京区図書館を使った調べる学習コンクールの入賞作品が展示されていたり、児童コーナーには「こまちゃんへの手紙(*)」と回答がまとめてあったり、ゆっくり見たくなるものがたくさん。

*こまちゃん:多分本駒込図書館のゆるキャラ。子どもたちからの手紙に返事を書いたりしている模様。

 森鴎外生誕150年事業も色々あるようです。気になる。

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次の図書館へも歩いて行きます。山手線は駅同士の間隔も短いし、歩ける範囲に色々あるんですね。

ここも商店街のようなところを通って行きます。

先日焦がしてしまったフライパンの、気になるセールを横目にどんどん歩きます。既にちょっと疲れて来ました。

駒込駅に到着! 線路下のトンネルをくぐって進みます。

 

◆13:02 豊島区立駒込図書館

図書館への入り口がわからず、敷地をぐるっと回ってみたらありました。こちらも赤レンガの建物ですね。

入り口付近には自転車がいっぱい。人気の程が伺えますね。

ちょうど昼休みの時間帯ということもあってか、利用者が多く、ビジネスマン風の人が目立ちました。お昼休みに図書館にふらっと立ち寄れるなんてうらやましい!
YA(ヤングアダルト)コーナーには、中学生手書きの本のおすすめコメントの掲示があり、入り口近くには都区内の様々な行事や施設のパンフレットコーナーもありました。
ちょっと都内の様子を知りたいときに重宝しそうですね。

この時点でワタクシ、計画表にお昼休憩を入れ忘れたことに気づきました。
空腹のまま一周することも考えたのですが、日頃の運動不足が災いし、若干疲れが出てきたので昼食をとることに(公園でパンをかじる)。大幅なタイムロス発生。

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次にやってきたのは新大久保駅。韓流の町ですね。

 
駅前には韓流タウンの案内図があり、お兄さんがパンフレットを配っていました。

駅からは徒歩9分。ほぼ真っ直ぐだし、すぐに着くだろうと思っていたら、人が多くてなかなか進めない。。お昼過ぎでちょうど人通りが多い時間だったのでしょうか。

 
何やら飲食店のようなお店の前に集う人々。この辺りが一番混雑してました。
 
 

◆14:02 新宿区立大久保図書館

韓流通りの喧噪を抜けた辺りで、左に曲がるとすぐのところに大久保図書館はありました。到着時点で予定を50分程オーバー。ちょっと焦る。
 
建物は図書館と地域センターが併設されています。

場所柄、館内の案内板には日本語・韓国語・中国語を併記しているものがあり、韓国語や中国語の雑誌や書籍のコーナーが充実していました。
すごくちっちゃい手塚治虫全集がガラスケースに展示されており、時間があれば全巻読破したいところでしたが、ただでさえ時間がおしているので断念。

 
 

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続いてやってきたのは、若者の街・原宿。 
 
無謀にも、竹下通りを通るルートを選択。韓流タウンで人ごみに懲りたつもりですが、今更予定のルート変更は致しません。
 
いざ、竹下通りへ突入。でも平日で思ったほど人が多くなくて、意外とスルスル歩けました。

 

◆14:43 渋谷区立中央図書館

平成22年5月にリニューアルオープンしたそうで、新しくてきれいな建物です。
こちらは1〜4階が図書館、5階は会議室などのスペースになっています。
さすが中央図書館、広い!

入館すると、 右手の児童コーナーでちょうど「よみきかせ会」が始まるところ。
幼稚園くらいまでの子どもとお母さんたちが『はらぺこあおむし』の朗読を真剣に聞いていました。

2階に上がってすぐのところにはファッションの特設コーナーが。場所柄でしょうか。
それから、教科書コーナーもありました。小学校から高校までの教科書がずらりと並んでおり、見比べてみても面白そうです。

 
自動貸出機があるとのことだったので、一冊借りてみました。自動貸出機、初めて使ったけど、簡単! カウンターが混んでいるときにも便利ですね。
今度はこの本を読んで、すごい虫を探す旅に出てみようかしら。
 

 1階にある喫茶室には、飲料の自販機と、手作りお菓子の販売コーナーがあります。
休憩している時間はなかったので、買って帰りました。調べものなどで長時間滞在したいときに、飲食できる場所があるのは助かりますね。

 

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原宿駅から3駅進み、目黒駅にやって来ました。ところで目黒駅って品川区にあるらしいですね。なんだか騙された気分。

目的地は駅から徒歩12分。川沿いを歩くのは気持ち良さそうです。

権之助坂の途中にある和食屋さんらしきところ。水槽でふぐが泳いでいます。

目黒川。春は川沿いにずっと植えられている桜がとってもきれいなんだそうです。

 

◆15:53 目黒区立目黒区民センター図書館

川沿いの道から区民センターの敷地に入る場所がわからずうろうろし、結局大回りして到着(知らぬ間に通り過ぎていた模様)。予定から1時間遅れです。方向音痴万歳!

こちらの図書館、フロアが変わったつくりですね。

中央にカウンターがあり周囲が書架なのですが、書架は中2階や半地下みたいになっていて、ちょっと迷路っぽいです。小さい子どもだったら探検したくなる感じ。本用のエレベーターがありました。

目黒区の利用者カードにはさんまくんがいます。以前お邪魔した八雲中央図書館では、テーブルもさんまの形になっていました。

 
 

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次に訪れたのは大崎駅。
残るはあと2館、日も傾いて来て少しずつ涼しくなってきました。
 
南口の方は開発が進んでいて、大きなオフィスビルが並び、通路が整備されています。ビジネスマンがいっぱい。

せっかくなので、整備された通路を通ってみようと思ったら、またしても迷う。
道行く人が親切だったのに救われました。

 

◆16:41 品川区立大崎図書館

大崎図書館は坂の上にありました。
階段を上る手前にブックポストがあるのが嬉しい。

1階は入って左手に児童コーナー、真っ直ぐ進めば一般書があります。奥に行く程天井が高くなっていて、開放感があって気持ちがいいです。
 
2階は”ビジネス支援図書館”。
見たこともないような業界紙や会報などが壁一面にぎっしり詰まっています。インターネットのデータベースも色々使えるようです。

保存期限が過ぎた書籍を配布していたので、携帯用はんだごてを持ち歩くほど溶接作業が好きな@ryuuji_yへのお土産に、一冊頂きました。

 
 

↓  ↓  ↓

 
そしてついに、最後の駅にやって参りました! 田町!
 
図書館までは駅から徒歩4分と近いですね。

駅から続く歩道を使えば、大通りで信号待ちをする必要はありません。

 

◆17:23 港区立三田図書館

三田図書館、多くの利用者でにぎわっていました。ちょうど仕事が終わる時間帯だからか、特にサラリーマン風の方が多かったように思います。
2階に裁判の判例集を集めた棚があり、どれだけ多くの裁判が行われているのかとびっくり。3階は自習室とラウンジ。ラウンジでは飲食できるようです。

4階は郷土資料館になっていて、クジラの骨にさわれるとか。開いてたら見てみたかった!
こちらは図書館の入り口にあったガソリン計量機。パッと見は電灯っぽいですよね。旧赤坂区役所でつかわれていたものだとか。

ラスト、港区立図書館の利用者カード!

 
 *  *  *
 

まとめ!

こうして、18時頃ようやく山手線一周図書館利用者カードを作る旅は終わりました。
所要時間約9時間。長かった!
 
カードを並べてみると壮観です。
 

私が回った以外にも、沿線にはたくさんの図書館があります。順番や館を変えて、チャレンジしてみても面白いかもしれません。(紹介した図書館の中には、都内在住でなくても利用者カードが作れるところもたくさんあります! こちらでチェックしてみてください。

今回は紹介しませんでしたが、山手線の内側には国立国会図書館や東京都立中央図書館もあります。誰でも利用可能ですので、未体験の方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

それから、都立多摩図書館では10月14日(日)に、編集者で書評家でもある松田哲夫氏の講演会「書籍の明日(あした)、雑誌の明日(あした)」が行われるそうです。ご興味のある方、どうぞご参加ください。

(杉山@カーリル

 

(2012/10/4追記)
荒川区も山手線が通っているというご指摘を頂きました。おっしゃる通りです。大変失礼しました。。そしてもちろん、誰でも図書館カードを作れます!
荒川区立図書館も組み込むのであれば、日暮里駅下車後、外側へ向かって荒川区立日暮里図書館でカードを作って、そのまま日暮里駅を横切って台東区立谷中コミュニティセンター図書室に行く日程を組むかな。計画にプラス46分。4つの図書館を歩いて回ることになりそうです。

<関連リンク>
東京都の図書館一覧
山手線沿線図書館めぐりの旅スケジュール表
あなたがカードを作れる図書館をチェック!|東京図書館制覇!