できることは全部する―「図書館サポートフォーラム賞」を取材しました

ユニークな図書館活動を表彰する「図書館サポートフォーラム賞」の授賞式にお伺いしました。

「周囲の人に支えられてやってきた。ブログ、twitter、facebookの他、エル・ライブラリーとsaveMLAKのコラボTシャツを着て大阪マラソンに出るなど、ありとあらゆる広報活動をやってきた。助けられるだけではなく、できる限り助け、支え合うことが理想。」

と語るのは今回受賞した大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)の谷合佳代子館長。
近年、母体である財団法人大阪社会運動協会への大阪府・大阪市からの補助金全額廃止という事態にもかかわらず、公益財団法人化を果たし、労働専門図書館の活動を継続。その姿勢と図書館経営の維持の功績について、その意義が高く評価されました。

「今年は新しいことを3つ始めます。大人の学習の場としてのラーニングコモンズ。病気の人を支えるNPOの資料を集めて情報発信。大阪毎日新聞の明治、大正、昭和初期の社会労働関係の新聞記事索引。お金がないから、人手がないからと言ってできないのではなく、できることは全部する。これからも頑張ります。」 と抱負を語りました。

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もう一件の受賞者は岩瀬文庫ボランティアの皆さん。
愛知県西尾市にある岩瀬文庫は、日本初の古書のミュージアム。この非常にユニークな公立博物館を支援するボランティアの活動の意義が高く評価されました。

「岩瀬文庫は、市民にとっては元々猿を見に行く場所。しかし、ボランティアとしては蔵書を見てほしい。そのため、毎年10月に行われる西尾本まつりとタイアップして色々な企画を実行してきた。来年はボランティア結成10年目を迎える。このような節目の年に向けて素晴らしい励ましを頂いて感謝しています。」とのことでした。

全国で、図書館や本に関わる様々な活動をしている人がいます。
カーリルも、そんな方々と一緒に図書館を盛り上げて行きたいと思います!

(杉山@カーリル

<関連リンク>
図書館サポートフォーラム
大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)
【速報】図書館サポートフォーラム賞授賞式|エル・ライブラリー
西尾市岩瀬文庫
岩瀬文庫ボランティアが第15回図書館サポートフォーラム賞を受賞しました!

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