「カーリルスポット」を早速体験! 東京栄養食糧専門学校を訪問しました

学校図書館や企業図書館でカーリルが使える新サービス「カーリルスポット」を早速導入頂いたと聞き、取材に伺いました!

今回訪問したのは、東京栄養食糧専門学校図書・学習センター。
食のスペシャリストを育成する専門学校の図書室です。
東京栄養食糧専門学校の正門
図書室は地下一階、入って右手が書棚のある図書室、左手が閲覧室です。
閲覧室の入り口には、蔵書検索用端末が2台置かれており、ここでカーリルスポットの検索ができます。
閲覧室入口の検索用端末
カーリルスポットでお目当ての本を検索!
東京栄養食糧専門学校図書・学習センターでは、自館の他に、世田谷区立図書館東京農業大学学術情報センター東京都立図書館国立国会図書館が検索対象になっています。
自館に蔵書が無い場合や貸出中の場合は、簡単に他の図書館の蔵書状況を知ることができ、すぐに借りに行くことも可能です。
カーリルスポットで検索!
館内に蔵書がある場合には、図書室に移動します。
蔵書は約22,000冊。食や栄養に関する資料が豊富

天井に届きそうな書棚に、本がぎっしり詰まっています。

限られた空間で、いかにたくさんの本を提供できるか工夫しているとのこと。

書架の整理をする司書の岩村さん
中には退官された先生の貴重な寄贈書や、第一期生の教科書、授業のノートなども。
貴重な寄贈書
栄養や食品に関する専門書は、分類記号がとっても細かい!
分類記号は小数点以下3桁まである

東京栄養食糧専門学校図書・学習センターは、在学生だけでなく、卒業生の利用もとっても多いそう。食品学・栄養学の資料は公共の図書館では最新の資料を揃えているところが少ないため、職に就いてからも調べものをしたいときは母校に戻ってくるのだということです。

今回、カーリルスポットを導入したことで、自館と外部の図書館の蔵書を一括検索できるようになり、また書影も見ることができるようになりました。本を見つける楽しさを学生さんたちにも知ってほしいです。と、司書の岩村さんが話してくださいました。

内部と外部をつなぐカーリルスポット、たくさんの方に利用頂けたら嬉しいです。

※東京栄養食糧専門学校図書・学習センターを利用できるのは、学校関係者のみです。今回は取材のために特別に訪問・撮影の許可を頂きました。無断での訪問等はご遠慮ください。
(杉山@カーリル

<関連リンク>
カーリルが学校図書館で使える。新サービス「カーリルスポット」はじまります!|カーリルのブログ
東京栄養食糧専門学校図書・学習センター

図書館に参加しよう。本と人をつなげるしおり「kumori」

本を読んで、たくさんの人に伝えたいと思ったことはありませんか?

その思いを形にしたのが、本と人をつなげるしおり「kumori」(クモリ)です。
kumoriの生みの親、渡辺ゆきのさんにお話を伺いました。

--kumoriは、参加型のしおりです


kumoriは本の紹介やメッセージを伝えられる、参加型のしおりです。自分の大切な本をkumoriにのせて紹介したり、他の人の大切な本と出会ったりすることができます。

kumoriの表面には、応募してくれた人からの4行10字の伝えたいメッセージやニックネーム、本のタイトルと著者名、本のイメージにあったアイコンがのっています。裏面には詳しい本の紹介文と作品情報、kumori実施図書館の所蔵情報がのっています。
「kumori」という名前は、しおりと音が似ていること、「くもがぷかぷかゆらゆら色々なところへ流れるように、色々な本を色々な人に届けたい」という願いからつけました。
参加者の本への想いを広く伝えるため、ひとつひとつのしおりのデザインを大切にしています。

kumoriは全て私が手作業で作ります。本にはさむものなので、濡れても染みないインクを使うようにしています。大切な本が汚れてしまうと悲しいですよね。

--kumoriには誰でも参加できます

kumoriに参加する方法は2種類あります。
1.kumoriのウェブサイトの応募フォームから応募
2.応募用紙に記入し、図書館に設置されているkumoriのポストへ入れる(*)
どちらかの方法で応募用紙を送ると、kumoriが作られます。出来上がったkumoriは、図書館にて配布されます。応募してくださった方には、手渡しまたは郵送でお届けします。

--kumoriを始めたきっかけは、卒業論文


千葉大学の教育学部で生涯教育を専攻しており、「図書館」という生涯教育の場を舞台に卒業論文を書きたいと考えました。テーマは色々と迷ったのですが、図書館に行くことで新しい発見がある「発見的図書館」を作るためにどうしたらいいのか、どんなイベントができるのかを研究することにしました。

図書館が魅力的であれば、多くの人が集まります。私が考える魅力的な図書館は、自分の世界を広げてくれるような本との出会いがある図書館です。
また、今の図書館は利用者が主体的に働きかけるような仕組みがないので、利用者がもっと参加できる参加型の仕組みができないかと考えました。
本との出会い(本の紹介)+参加型+しおり=kumoriが出来上がりました。

kumoriポスト。
メッセージや本の感想を投稿できる。

--最初は千葉大学附属図書館と千葉市立図書館で実施。口コミでkumoriの輪がどんどん広がっていく

最初は卒業研究の一環ということで、千葉大学附属図書館千葉市立中央図書館に協力をお願いし、実施して頂けることになりました。その後、偶然お会いした高校時代の恩師に話したことをきっかけに、成東高校図書館で実施しました。また、図書館員の部活動(Lifo)図書館情報学若手の会(ALIS)でkumoriの発表を聞いてくださった図書館員さんや学生さんとの出会いから、たくさんの図書館でkumoriを実現することができました。図書館員さんがkumoriに応募してくださり、その図書館でkumoriが始まったこともありました。

これまでにkumoriの実施にご協力頂いた図書館は全部で11館、現在も6館で実施中です(*)。応募総数は180通、できたしおりは150種類くらいです。小学生から60代の方まで、幅広い年代の方に参加頂いています。最近では小学生や中学生の応募が増えました。

今までに作られたkumori。
アイコンのデザインも毎回すべて新しい。

--kumoriを手にして嬉しそうにしている子どもの姿を見ると、やっていてよかったと思う

実は、kumoriのしおりを作っていて辛い時もあります。応募頂いたイメージのアイコンのデザインがうまくできなくて悩むときや、お渡しするまでに時間がかかってしまって自分が情けなくなることもあります。

でも、kumoriのポストに応募用紙が入っているのを見つけた時、応募を頂いたときはとても嬉しいです。図書館で、kumoriを選んで嬉しそうに走っていく男の子や女の子の姿を見かけたときも、やっていてよかったなと思う瞬間です。
kumori作者の渡辺ゆきのさん。

--kumoriをきっかけに図書館でのデザインの仕事が舞い込む

kumoriがきっかけで、デザインのお仕事を頂けるようになりました。
北新宿図書館の「私のこころに残る1冊」という企画で、昨年「むしぼん」というキャラクターが誕生しました。キャラクターのデザイン、ポスターや帯のデザインを担当しています。今年は応募総数154通、展示冊数142冊でした。展示した全ての本に、テーマに合わせて6色の帯とコメント用紙を付けました。
また、北新宿図書館でもkumoriを実施しているので、小学校へ出張授業に行って、3・4年生にkumoriを紹介しました。本や図書館が好きになるきっかけになってくれたら嬉しいです。

北新宿図書館で展示された「私のこころに残る1冊」

他には、東日本大震災直後に結成された、図書館、美術館や博物館、文書館、公民館の被災情報支援プロジェクト「saveMLAK」では、ロゴデザインの依頼を受け、MLAK(ムラック)くんが誕生しました。この活動については、11月20日からの図書館総合展ポスターセッションで、saveMLAKについて発表する予定です。

マスコットキャラクターMLAK(ムラック)くん

それから、仕事ではありませんがしおりに短歌をのせた「chikumo(ちくも)」というキャラクターを、短歌を詠む竹林さんと一緒に作りました。今年初めて文学フリマに参加して、50部完売しました。

ちくもの冊子。短歌とイメージイラストが裏表に印刷されている。
紐を外して1枚ずつ取り出せばしおりとしても利用可能。

--将来は、kumori文庫をつくりたい

これまでkumoriを続けることができたのは、あたたかく応援してくださるみなさんのおかげです。とても感謝しています。kumoriのような小さな企画でも、kumoriがきっかけで図書館を好きになってもらえたらとても幸せです。
たくさんの方がkumoriに参加してくださっているので、実は、kumori文庫をつくりたいと考えています。kumoriで取り上げられた本を、kumoriと一緒に紹介できたら嬉しいと思って、今少しずつ本を集めているところです。kumori文庫ができたら、ぜひ遊びに来てください。

  *  *  *
 ●プレゼント●

kumori×10枚、応募用紙、むしぼんのしおり、kumoriカラーしおり、saveMLAKステッカーのセットを1名様にプレゼントします。普段図書館まで足を運ばないと手に入らないkumori、カラーのものは配布していないレアしおり。めったにないチャンスです!
 >>>ご応募はこちらからどうぞ。締め切りました(締切:2012年11月30日)


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渡辺ゆきの(わたなべゆきの)
本と人をつなげるしおり「kumori」の生みの親、制作者。
大学を卒業後、フリーのデザイナーとして活動中。
好きなことは、読書と雲観察。
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(*)現在kumoriを実施中の図書館:
千葉市立中央図書館
東邦大学習志野メディアセンター
・千葉大学教育学部附属中学校図書館
新宿区立北新宿図書館
・四街道市立旭中学校図書館
板橋区立赤塚図書館

これまでkumoriを実施していた図書館(終了):
お茶の水女子大学附属図書館
千葉大学附属図書館
筑波大学情報学図書館
千里金蘭大学付属図書館
・千葉県立成東高等学校図書館

(杉山@カーリル

<関連リンク>
kumori 本と人をつなげるしおり
kumoriセットプレゼント応募フォーム 締め切りました
図書館員の部活動 Lifo
図書館情報学若手の会 ALIS
saveMLAK
図書館の最新テクノロジーが集結「図書館総合展」に出展します|カーリルのブログ
第14回図書館総合展

山手線一周、図書館カードを作る旅に挑戦!

カーリルの杉山です。図書館って、誰でも気軽に無料で利用できるもの。
でも利用できることを知らない人って多いなーと、最近思ったのです。
調べてみたところ、山手線沿線の区では、都内在住者なら誰でも利用者カードを作ることができそうです。そこで、東京23区内在住のワタクシ、勇んで山手線を一周する計画を立ててみました。

題して「山手線一周、図書館カードを作る旅」!

勝手ルール

勝手に決めたルールは以下の通り。

  • 山手線が通っている区を全て回る(計11区)
  • 山手線以外の電車は使わない
  • 図書館で利用者カードを作ったら、館内を一通り見て回る(合計30分くらいで)

用意は周到に

そして準備したものはこちら。

  • カメラ…回った図書館の証拠写真を残します
  • 23区の地図…ちょっと古いしアナログですが、信頼感あり
  • 身分証(運転免許証)…カードを作る際に現住所が確認できるものが必要です
  • スケジュール表…事前にルートを決めて、かかる時間もチェック! 8時間強と見積もり

歩きやすい格好で、いざ出発です!
果たしてスケジュール通りに一周できるのでしょうか。

 *  *  *

◆9:00 中央区立京橋図書館

23区内の図書館は多くのところが9時開館。
9時前には、既に開館を待つ人たちの姿が見られました。
 

京橋図書館は、区役所と隣接しています。
後ろに見える高い建物が中央区役所。同じ敷地内なので間違える人が多いのかな。
市役所から図書館に入ろうとしたのは私です。

入り口には図書館の案内がありました。
 
建物に入って右手に、貸出・返却カウンターがあり、利用者カードはすぐに作ることができました。
図書館の中央にレファレンスデスクがあり、階段で書庫に降りられるようになっているようです。入ってみたい。。下の階には、一般の人も入れる地域資料室もありました。
朝早いこともあって、混んではいませんでしたが、小さいお子さん連れのお母さんや定年退職したくらいの年の方が多かったです。
 


カードを作って館内を一回りしたら、次に向けて出発です。
有楽町駅までは、徒歩13分の距離。

 
有楽町駅に到着。いよいよ山手線に乗って出発です。

今回はここから北上して、反時計回りに一周する計画を立てています。

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2駅進んで神田駅。

 
図書館までは駅からたった4分なのですが、進んでいる方向がわからなくなって早速迷いかける。
タバコ屋のおばちゃんに道を聞いたらすぐそこでした。
 

◆10:13 千代田区立神田まちかど図書館

神田まちかど図書館は、小学校と隣接しています。太鼓を練習する音が聞こえました。
図書館の一角に学校図書室があり、一般の利用者も学校図書室の本を借りることができるそうです。面白いつくりですね。

こちらも時間が早いためか、定年退職したくらいの方が多くいらっしゃいました。

利用者カードも無事に作れました。
 
カードだけ作って帰るつもりだったのですが、DVDの棚で気になるタイトルを発見。思わず借りてしまいました。全部の図書館でやっていたら荷物が大変なことになるよー。
 
図書館入口の向かい側にはお稲荷さんが祭られていました。徳川時代の初めころに伏見稲荷の御分霊として移された由緒ある神社だとか。
 
 

↓  ↓  ↓

神田駅から更に北上し、今度は日暮里で下車します。

駅から徒歩10分。
わかりやすい目印がなく、曲がる道を間違えそうになって人に道を聞きながら歩きます。

 
この辺りはお寺が多く、そこら中に霊園があります。お散歩してる方もちらほら。
コンビニでもお参り用の花を買うことができます。

 

◆11:00 台東区立谷中コミュニティセンター図書室

この建物の2階部分が図書室です。
写真の右手には大きな広場があり、こどもたちが走り回っていました。
 
入り口には新刊の案内が。
横長のワンフロアに本棚が並び、窓から爽やかな風が入ってきてとっても気持ち良い空間でした。
私が生まれる前に刊行された大きな画集や、下町の魅力を紹介する雑誌『谷根千』など、ゆっくり読みふけりたい本がたくさん。
 
この谷中コミュニティセンター、平成24年11月から建替え工事のため2年間休止するそうです。行ってみたい方は、お早めにどうぞ。

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次の図書館へは、電車を使わずにそのまま歩きます。徒歩20分。 
 
よみせ通りを通ります。上の地図でいうと、右に曲がった辺りから。

途中、谷中ぎんざを通り過ぎます。そっちの商店街もブラブラしたい。

延命地蔵さま。長寿を祈ろうと思いましたが、延命とは違うのかな?

 
 

◆11:54 北区立田端図書館

田端図書館前には、区のコミュニティーバスが止まります。
 


入り口には区民センターの情報コーナーがありました。
図書館は建物の2階で、エレベーターも利用できます。
コンパクトにまとまってはいるものの、雑誌の種類も多く、明るく清潔で過ごしやすそうな印象を受けました。児童書コーナーの机にはメダカの泳ぐ水槽があり、爽やか。

利用者カードは11ぴきのねこのイラスト入り。かわいい!

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次はお隣文京区へ行くのですが、大きな道路を挟んですぐの距離。ご近所の方は、2館利用できて便利ですね。

 
図書館を出て正面の細い道を進みます。

道路の向かい側に赤レンガの建物が見えて来ます。この裏側が図書館(最初迷った)。
元は都電事務所と車庫だったそうで、隣の講演には都電車両がありました。

 

◆12:20 文京区立本駒込図書館

 この時点で、予定より10分遅れ。でもまだまだ焦りません。

本駒込図書館は、広ーいワンフロア内に色んな資料がゆったりと並べられていました。
入ってすぐの特集コーナーには、文京区図書館を使った調べる学習コンクールの入賞作品が展示されていたり、児童コーナーには「こまちゃんへの手紙(*)」と回答がまとめてあったり、ゆっくり見たくなるものがたくさん。

*こまちゃん:多分本駒込図書館のゆるキャラ。子どもたちからの手紙に返事を書いたりしている模様。

 森鴎外生誕150年事業も色々あるようです。気になる。

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次の図書館へも歩いて行きます。山手線は駅同士の間隔も短いし、歩ける範囲に色々あるんですね。

ここも商店街のようなところを通って行きます。

先日焦がしてしまったフライパンの、気になるセールを横目にどんどん歩きます。既にちょっと疲れて来ました。

駒込駅に到着! 線路下のトンネルをくぐって進みます。

 

◆13:02 豊島区立駒込図書館

図書館への入り口がわからず、敷地をぐるっと回ってみたらありました。こちらも赤レンガの建物ですね。

入り口付近には自転車がいっぱい。人気の程が伺えますね。

ちょうど昼休みの時間帯ということもあってか、利用者が多く、ビジネスマン風の人が目立ちました。お昼休みに図書館にふらっと立ち寄れるなんてうらやましい!
YA(ヤングアダルト)コーナーには、中学生手書きの本のおすすめコメントの掲示があり、入り口近くには都区内の様々な行事や施設のパンフレットコーナーもありました。
ちょっと都内の様子を知りたいときに重宝しそうですね。

この時点でワタクシ、計画表にお昼休憩を入れ忘れたことに気づきました。
空腹のまま一周することも考えたのですが、日頃の運動不足が災いし、若干疲れが出てきたので昼食をとることに(公園でパンをかじる)。大幅なタイムロス発生。

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次にやってきたのは新大久保駅。韓流の町ですね。

 
駅前には韓流タウンの案内図があり、お兄さんがパンフレットを配っていました。

駅からは徒歩9分。ほぼ真っ直ぐだし、すぐに着くだろうと思っていたら、人が多くてなかなか進めない。。お昼過ぎでちょうど人通りが多い時間だったのでしょうか。

 
何やら飲食店のようなお店の前に集う人々。この辺りが一番混雑してました。
 
 

◆14:02 新宿区立大久保図書館

韓流通りの喧噪を抜けた辺りで、左に曲がるとすぐのところに大久保図書館はありました。到着時点で予定を50分程オーバー。ちょっと焦る。
 
建物は図書館と地域センターが併設されています。

場所柄、館内の案内板には日本語・韓国語・中国語を併記しているものがあり、韓国語や中国語の雑誌や書籍のコーナーが充実していました。
すごくちっちゃい手塚治虫全集がガラスケースに展示されており、時間があれば全巻読破したいところでしたが、ただでさえ時間がおしているので断念。

 
 

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続いてやってきたのは、若者の街・原宿。 
 
無謀にも、竹下通りを通るルートを選択。韓流タウンで人ごみに懲りたつもりですが、今更予定のルート変更は致しません。
 
いざ、竹下通りへ突入。でも平日で思ったほど人が多くなくて、意外とスルスル歩けました。

 

◆14:43 渋谷区立中央図書館

平成22年5月にリニューアルオープンしたそうで、新しくてきれいな建物です。
こちらは1〜4階が図書館、5階は会議室などのスペースになっています。
さすが中央図書館、広い!

入館すると、 右手の児童コーナーでちょうど「よみきかせ会」が始まるところ。
幼稚園くらいまでの子どもとお母さんたちが『はらぺこあおむし』の朗読を真剣に聞いていました。

2階に上がってすぐのところにはファッションの特設コーナーが。場所柄でしょうか。
それから、教科書コーナーもありました。小学校から高校までの教科書がずらりと並んでおり、見比べてみても面白そうです。

 
自動貸出機があるとのことだったので、一冊借りてみました。自動貸出機、初めて使ったけど、簡単! カウンターが混んでいるときにも便利ですね。
今度はこの本を読んで、すごい虫を探す旅に出てみようかしら。
 

 1階にある喫茶室には、飲料の自販機と、手作りお菓子の販売コーナーがあります。
休憩している時間はなかったので、買って帰りました。調べものなどで長時間滞在したいときに、飲食できる場所があるのは助かりますね。

 

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原宿駅から3駅進み、目黒駅にやって来ました。ところで目黒駅って品川区にあるらしいですね。なんだか騙された気分。

目的地は駅から徒歩12分。川沿いを歩くのは気持ち良さそうです。

権之助坂の途中にある和食屋さんらしきところ。水槽でふぐが泳いでいます。

目黒川。春は川沿いにずっと植えられている桜がとってもきれいなんだそうです。

 

◆15:53 目黒区立目黒区民センター図書館

川沿いの道から区民センターの敷地に入る場所がわからずうろうろし、結局大回りして到着(知らぬ間に通り過ぎていた模様)。予定から1時間遅れです。方向音痴万歳!

こちらの図書館、フロアが変わったつくりですね。

中央にカウンターがあり周囲が書架なのですが、書架は中2階や半地下みたいになっていて、ちょっと迷路っぽいです。小さい子どもだったら探検したくなる感じ。本用のエレベーターがありました。

目黒区の利用者カードにはさんまくんがいます。以前お邪魔した八雲中央図書館では、テーブルもさんまの形になっていました。

 
 

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次に訪れたのは大崎駅。
残るはあと2館、日も傾いて来て少しずつ涼しくなってきました。
 
南口の方は開発が進んでいて、大きなオフィスビルが並び、通路が整備されています。ビジネスマンがいっぱい。

せっかくなので、整備された通路を通ってみようと思ったら、またしても迷う。
道行く人が親切だったのに救われました。

 

◆16:41 品川区立大崎図書館

大崎図書館は坂の上にありました。
階段を上る手前にブックポストがあるのが嬉しい。

1階は入って左手に児童コーナー、真っ直ぐ進めば一般書があります。奥に行く程天井が高くなっていて、開放感があって気持ちがいいです。
 
2階は”ビジネス支援図書館”。
見たこともないような業界紙や会報などが壁一面にぎっしり詰まっています。インターネットのデータベースも色々使えるようです。

保存期限が過ぎた書籍を配布していたので、携帯用はんだごてを持ち歩くほど溶接作業が好きな@ryuuji_yへのお土産に、一冊頂きました。

 
 

↓  ↓  ↓

 
そしてついに、最後の駅にやって参りました! 田町!
 
図書館までは駅から徒歩4分と近いですね。

駅から続く歩道を使えば、大通りで信号待ちをする必要はありません。

 

◆17:23 港区立三田図書館

三田図書館、多くの利用者でにぎわっていました。ちょうど仕事が終わる時間帯だからか、特にサラリーマン風の方が多かったように思います。
2階に裁判の判例集を集めた棚があり、どれだけ多くの裁判が行われているのかとびっくり。3階は自習室とラウンジ。ラウンジでは飲食できるようです。

4階は郷土資料館になっていて、クジラの骨にさわれるとか。開いてたら見てみたかった!
こちらは図書館の入り口にあったガソリン計量機。パッと見は電灯っぽいですよね。旧赤坂区役所でつかわれていたものだとか。

ラスト、港区立図書館の利用者カード!

 
 *  *  *
 

まとめ!

こうして、18時頃ようやく山手線一周図書館利用者カードを作る旅は終わりました。
所要時間約9時間。長かった!
 
カードを並べてみると壮観です。
 

私が回った以外にも、沿線にはたくさんの図書館があります。順番や館を変えて、チャレンジしてみても面白いかもしれません。(紹介した図書館の中には、都内在住でなくても利用者カードが作れるところもたくさんあります! こちらでチェックしてみてください。

今回は紹介しませんでしたが、山手線の内側には国立国会図書館や東京都立中央図書館もあります。誰でも利用可能ですので、未体験の方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

それから、都立多摩図書館では10月14日(日)に、編集者で書評家でもある松田哲夫氏の講演会「書籍の明日(あした)、雑誌の明日(あした)」が行われるそうです。ご興味のある方、どうぞご参加ください。

(杉山@カーリル

 

(2012/10/4追記)
荒川区も山手線が通っているというご指摘を頂きました。おっしゃる通りです。大変失礼しました。。そしてもちろん、誰でも図書館カードを作れます!
荒川区立図書館も組み込むのであれば、日暮里駅下車後、外側へ向かって荒川区立日暮里図書館でカードを作って、そのまま日暮里駅を横切って台東区立谷中コミュニティセンター図書室に行く日程を組むかな。計画にプラス46分。4つの図書館を歩いて回ることになりそうです。

<関連リンク>
東京都の図書館一覧
山手線沿線図書館めぐりの旅スケジュール表
あなたがカードを作れる図書館をチェック!|東京図書館制覇!

今までにない新しい図書館が渋谷にオープン! 本棚をシェアし、人とつながるシェアライブラリー

2012年5月、渋谷に新しい図書館がオープンします。
その名も”co-ba library”。
図書館蔵書検索サイト「カーリル」としては注目せずにはいられません。

「co-ba library」は、作家別でも、ジャンル別でもなく、時系列別のどれでもない。本の提供者別に個性的な本棚が並ぶ、みんなでつくっていく「図書館」です。

どうやら私たちの知っている図書館とはちょっと違うようです。
新しい図書館というだけでもワクワクなのに、何かが始まるという期待でドキドキ。

早速、co-ba library設立の背景から構想まで、図書館を運営する株式会社ツクルバの中村真広さん(27)にお話を伺いました。

 *  *  *  *  *

-カフェのオープンに関わったことが、ツクルバ設立のきっかけに

ツクルバの運営メンバーは元々知り合いではあったのですが、それぞれ別の仕事をしていました。僕は元々不動産ディベロッパーを経てミュージアムデザインの会社勤務。ただ、面白いことしたいねという話はつねにしていて。そんな時、ちょっとしたきっかけで、池袋にカフェをオープンする仕事に携われることになったんです。立ち上げから関わって作り上げてみたら、やっぱり面白い。枠組みから「場」をつくっていくこと。これがやりたいことなんだなと思って、本格的に取り組んでいこうという話になりました。この経験が、ツクルバを設立するきっかけになりました。

-空間とコミュニティをデザインする

ツクルバは不動産・建築出身の2人で設立した会社なんです。不動産的な枠組みから空間までを設計して、世の中にまだないものを作り出していきたい、と思っていました。しかし、場所を用意して、はい終わりでは、今までの不動産業とあまり変わりがない。そこで、「コミュニティ」をデザインしていくことが必須だと感じるようになりました。「空間とコミュニティを同時に設計していく」会社なんです。その手始めとしてコワーキングスペース「co-ba」をつくりました。

-ソーシャルメディアを利用してコミュニティを作り上げていく

このco-ba、実は内装の設計はもちろん、施工も自分たちで手がけました。入居前からCAMPFIRE()やFacebookでコミュニティを作りながら空間づくりを進めていったんです。ソーシャルメディアを使いながら空間をつくっていくというのは、既存の開発業者にノウハウがない。そこを我々若い世代がやっていこうと。そういうところも含めて全て手作りで、施工の際には、せっかくオーナーさんがきれいにしてくれていた内装をバリバリ剥がして、その上に板を貼ったりもしたんです(笑)

-コワーキングスペースとしての「co-ba」

co-baはコワーキングスペースです。コワーキングスペースというのは、ただの場所ではなく、そこを利用する人が相互交流をしたり刺激をもらったりしながら、自分の持っているスキルが誰かの「スペシャル」になるような、情報やスキルの交換ができる場所だと考えています。co-baは固定席と自由席があって、今奥で議論している人たちがいる辺りは固定席です。自由席は、午後の3時頃から来て作業する人が多いですね。co-baは壁が一面黒板になっているので、ここに自由に書き込んで自分をアピールしたりもできる。それから、co-baのポイントは一続きになった机です。自分でもフリーでやっていた時期があるんですが、一人で作業しているととにかく思考が偏ったり、気持ちが落ちてしまいがち。そこで、人と話をしなくても、頑張っている人の側でやっているとか、議論の声が聞こえるというのがモチベーションにつながると思ったんです。

-co-baのコミュニティを可視化したいと思った

co-baを運営していく中で、コミュニティが広がっていき、たくさんの方に話をする機会ができました。しかし、co-baにはどんな人がいるのかという質問に対しては「IT系の人が多い」「デザイナーやライター」などといった無味乾燥な表現になってしまう。もっと人の体温が感じられる属性の表現がないかと考えていた時に、本棚が目についたんです。co-baの利用者の皆さんが持ってきてくださった本を並べてあるのですが、それぞれの元の持ち主を予想すると大体当っている。似たような趣味の人もわかってくる。人となりが本棚に表れるということに気付いたんです。

-コミュニティ内の交流のきっかけとしての本棚

co-baの入居者が増えていく中で、入居者同士だけではなかなか自然と知り合えないという状況が出てきました。日本人は、アグレッシブに人と接していこうという人がそこまで多くない。そう考えていた時に、入り口のところに並んだ本が目につきました。これを見て、提供者別に並ぶ本棚があったら、交流のきっかけにもなるし面白いのでは、と思いつきました。例えば「この人とは趣味が合いそうだ」とか「この人のことよく知らないけど、今回の仕事でどうしてもこの本の内容が必要だ」とか、本棚の提供者の属性が可視化されると思ったんです。本棚の集合体を作れば、結果的にco-ba自体の可視化、コミュニティの価値が可視化されます。そんな思いがあって、co-ba libraryを作りたいと考えるようになりました。

-図書館を通じてオープンなコミュニティにしたい

きっかけはもう一つあります。co-baは会員制のスペースで、エントランスにも鍵がかかっているので、ふらっと立ち寄るにはちょっと閉鎖的だと感じていました。もちろんコミュニティとして閉鎖的にすべき部分もあるので、これは仕方ないことではあるのですが。しかし、僕らはもっと街に開かれた場所をつくりたいとも思っていたんです。人の色が混じってグラデーションになるような空間が理想だなって。そこで、もうちょっと気軽に来られる場所として、街に向かって開かれたlibraryがぴったりだと思ったんです。

-ふらっと立ち寄って、自由に使うことができる空間

今日作業したいなとか、資料が必要だとか、インターネットを利用しながらゆっくりしたいとか、誰かとしゃべりたいとか、そういうときにふらっと立ち寄って、利用してもらえるような場所にしようと考えています。co-ba入居者のtwitterを見て、その人の本棚を覗いてみたいなんていうのもアリです。予約も何もいりません。カフェのような感じで使ってもらえます。もちろん会員になってもらってもいいですし、一日だけの利用も大歓迎です。

-co-ba libraryでは誰でも自分の本棚を持てる

このlibraryでは、co-ba shibuyaの既存会員の人が作る本棚の他に、library会員の本棚を作りたいと考えています。libraryはコワーキングスペースのco-ba会員とは別の層が使ってくれると思ってるんですよ。単純に本が好きで、マイ本棚を持てるならやってみようかなという、本好きの人。あとは、本棚を持たないまでも、眠っている本を提供したいという人も出てくるのではないかと考えています。その人たちに提供してもらった本は「パブリック本棚」に置いても面白いんじゃないでしょうか。無所属みたいな感じで。

-色々な世代の人たちに多様な本棚を作ってほしい

co-baには20~30代くらいの若い人が多いのですが、libraryには年配の方にぜひ本棚を持ってほしいと思っています。「若い人に読んでほしい」「起業の際にはこれを読んでおけ」「ターニングポイントの時に読んでいた本」なんていうテーマで選んでもらえたら嬉しいですね。100名くらいが本棚を持つことを想定しているので、本当に様々な「色」が出てくると思います。実用的な本でもいいし、永遠の名作でもいいし。本棚にタイトルをつけると面白くなるかもしれませんね。

-親子連れがやお年寄りが安心して利用できる場所としても

図書館というと、静かにしないといけないイメージがあるんですが、co-ba libraryはあちらで雑談をしている人がいて、こちらでは親子連れが絵本の読み聞かせをしているという、にぎやかな空間であってもいいと考えています。子どもからお年寄りまでが集まれて、コワーキングスペースと同じように、そこから新しい何かが生まれていったら嬉しいですね。

-利用受付開始は4月中旬~下旬予定

co-ba libraryの利用受付(会員登録)開始は4月中旬~下旬頃開始を予定しています。CAMPFIRE()でも支援者募集中です。ここだと利用チケットを安く買えるので、ご興味のある方はぜひ。利用料金はまだ決定ではありませんが、1日のみの利用2,000円程度~や、月額会員の設定などを想定しています。

 ⇒4月15日(日)から利用申し込み受付開始!
  プランや料金など詳しくはco-baウェブサイトをご覧ください。(4/13追記)

-「図書館」って言ってしまっていいんでしょうか

実は、立ち上げてから図書館について勉強していて、「これって『図書館』って言ってしまって大丈夫だろうか」と思い始めたんです。図書館界隈の方に怒られちゃうかなと(笑) 今図書館学の本をたくさん集めて勉強しています。詳しい方にお話を聞きたいですね。

-時代とともに移り変わっていく図書館をつくる

これから本がどんどん電子化されていき、図書館はストックとしての空間というだけでは役割を果たさなくなるでしょう。実空間として何をしていくか、何を求められていくのかを考えることが大切になってくると思います。例えば人によってキュレーションされた本が並んでいて、自分の趣味嗜好とは違うジャンルに触れることでノイズを吸収していく。人にひもづいた情報が並んでいて、その情報がどんどん移り変わっていくようなものが必要になってくるんじゃないでしょうか。5年後、10年後のco-ba libraryはメンバーが変わって、ラインナップもガラッと変わっているはずです。そういうフローの図書館、時代に合わせて変わっていく本棚が並んでいる図書館ができたら面白いと思っています。そういうノイズが面白いと思ってくださる方、ぜひ遊びに来てください。お待ちしています。


(左:代表取締役CEO 村上浩輝さん 右:代表取締役CCO 中村真広さん)

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co-ba libraryを、街に開かれたコミュニティにしたいと熱く語ってくださった中村さん。
どんな図書館ができあがるのでしょうか。

利用受付の開始はWebサイトでも告知されますが、興味があって絶対に利用するぞという方にはCAMPFIRE()での支援がオススメ。利用券がもらえる上、蔵書に名前が刻まれるなど一緒にコミュニティを築く気分が味わえます。

また、図書館内装工事の様子の24時間中継も始まりました。
毎日チェックして進捗具合を確認するのも楽しいかもしれません。
中継はこちらでご覧になれます。

co-ba libraryのオープニングレセプションは5月13日(日)の予定。
利用できる日が待ち遠しいですね。カーリルも応援しています!

()CAMPFIRE … クリエイターのアイデアを実現するための創作費用を、共感した人々から少額で募れるウェブサイト。co-ba libraryもここで設立資金の一部支援を募っている。

<関連リンク>
株式会社ツクルバ
co-ba library
CAMPFIREでco-ba libraryを応援する!
co-baとco-ba libraryの利用プランを見る

図書館好きにはたまらない! 図書館めぐりのススメ

先月末、図書館好きには嬉しい一冊の本が出版されました。
”近場でなくともわざわざ訪れたくなる図書館”をテーマに、30の図書館を紹介している『TOKYO図書館紀行』です。

図書館の”場”としての魅力を伝えるこの本について、版元である玄光社の勝山さんにお話を伺いました。

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-企画当初は周辺情報も盛り込むつもりでした

『TOKYO図書館紀行』を作ろうと思ったのは、図書印刷クリエイティブセンター&モッシュブックス(編集プロダクション)からの提案がはじまりです。

企画当初はグルメやアート、カルチャーなど図書館の周辺情報も盛り込み、新しい東京散策のひとつとして「図書館へ行こう」を提案する予定でした。

つまり読者ターゲットを「本好き」だけでなく「散策好き」にも拡げ、部数を稼ごうと考えたわけです。

でも、そういった内容にすると図書館自体の魅力が薄れのではないか、その図書館の周辺にどんな素敵なお店があるのか等が図書館を選ぶ基準になってしまうのではないかと。

-「知」の拠点としての図書館に人が集まり始めた

リーマンショックが変えたアメリカの消費を描く「スペンドシフト」というルポがあります。その中でアメリカでは自己防衛のための「学び」が盛んになり、身近な「知」の拠点である大学や図書館に人が集まりはじめ、「アメリカ人はモノよりも知識を蓄えようとしている」と著者は言っています。

一方、日本ではインターネット、携帯電話、スマートフォンなどの普及により活字離れが進み、一部のベストセラーを除き、出版界は地盤沈下を起こしています。

そういった背景から『TOKYO図書館紀行』を企画した次第です。

-本を売る立場の出版社が図書館を紹介することに葛藤も

企画提案を受けた際に、本を売ることがビジネスである出版社が、基本的に無料で本を閲覧できる「図書館」を紹介するのはどうなのか? また、本を売ってもらっている書店に対して「図書館」を薦める本が受け入れられるのか? と感じたことは事実です。

ただ活字離れがすすんでいる昨今、本を買わなくてもいいから活字に触れていてほしい、インクや紙のにおいで脳をシゲキしてほしいという願いから『TOKYO図書館紀行』を出版することに決めました。

-今後も「知」を求めるシリーズを刊行していく

今後も「TOKYO INTELLIGENT TRIP」を冠に、東京近郊の「知」を求める内容のシリーズを3ヶ月に1冊刊行する予定です。

次回は7月刊行で「TOKYO研究所紀行」を予定しております。

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「インターネットや携帯電話だけでなく、たまには紙とインクのにおいで脳を刺激してほしいですね」と、出版社としての願いも込められたこの『TOKYO図書館紀行』、図書館好きならずとも一度は手に取ってみてほしい、素敵な仕上がりです。

散歩のお供に、TOKYO観光のガイドブックとしてぜひ一度ご覧ください。


近くの図書館にあるかカーリルで検索!