多読で英語嫌いを克服できるかも?! 東京・学校図書館スタンプラリー2013レポート


「たどく」という英語学習法があるということを耳にするようになりました。
漢字で書くと「多読」です。

調べてみたところ、多読学習法とは、自分の力で読めるレベルの本をたくさん読むことによって、自然に英語力が身につく方法だそうです。あまり勉強している感じじゃないのが、何となくよさそうですね。

現在開催中の「東京 学校図書館スタンプラリー」参加校の都立稔ヶ丘高校図書室で、司書教諭による英語多読の講習会があると聞いて、興味しんしんで参加してきました。

多読のルールは簡単!

多読三原則は、
 1.辞書は引かない
 2.わからないところは飛ばす
 3.つまらなければやめる。





普通の英語の授業では、わからない単語は辞書を引き、全てわかるまで皆で読み込んでいきますよね。これを精読と言います。でも多読はその逆で、興味を持ち続けることが大切なのだとか。

日本語の本が面白くなかったら読むのをやめるのと同じように、英語の本も途中でやめてOK。

わからない単語が出てきても、いちいち辞書を引かずに読み飛ばします。むしろ辞書は引いちゃダメで、見なかったことにするのが正解だそう。

多読を始めた頃に読むのは絵本なので、見ていればなんとなーく、意味がわかるようになっています。百聞は一見にしかず、ですね。

また、重要な単語であれば、その後も何度も出てくるうちに覚えるし、イラストと単語をセットで覚えておくと、文字だけの難しい本に挑戦した時にもスラスラ読めるんだとか。

例えばこちらの『A Cat in the Tree』、簡単な絵本なのですが、見慣れない単語が出てきます。
“Wilma’s dad was stuck.”
ウィルマのお父さんは、一体どうしたのでしょうか。
木に登った猫を助けようとして、木に登ったお父さん。イラストから推測するに、どうやら、足を踏み外して身動きが取れなくなってしまったようです。
“stuck”は「身動きが取れない状態」のことだということが、なんとなくわかるようになりました。

外国の文化に親しむうちに、いつの間にか英語が身についている

「かくれんぼ」「つなひき」「かさぶた」「風見鶏」・・・。

これらの単語、英語で何と言うかわかりますか? 稔ヶ丘高校で多読をした生徒さんは、パッと答えられるのだそうです。英語は得意ではないのに、こんな単語がいつの間にかわかるようになっているのも、日常使う生きた英語をたくさん読んでいるから。

本文には全く文字が入っていない、『The Library』のような本もあります。

図書館のカウンターで顔をしかめるお父さん、実は延滞の罰金を払っているところ。日本の図書館でお金を払うことはまずないので、イギリスで本を借りるときは気をつけないといけませんね。

こうして多読をしていくと
 ・英語の世界が豊かになる
 ・外国の文化や慣習を知ることができる
 ・英文を読むのが楽しくなる

・・・かもしれないそうです。昔受けた英語の授業は大変だったけど、わかるところだけ読めばいいなんて、多読っていいですね。

興味がわくものから、どんどん読んでみる

稔ヶ丘高校の図書室のレファレンスルームは、部屋全体が多読コーナーになっていて、どこから読み始めようか迷ってしまうほどです。公立図書館でも、ここまで揃えているところは多くないのではないでしょうか。

多読講座が終わると、見学に来ていた中学生も、早速本を手にとって読んでいました。

スタンダードな英語の絵本の他にも、こちらの図書室には色々なタイプの本があります。

ディズニーシリーズは、一通り読み終わると、最後に簡単なクイズが出題されます。(英語圏での)国語のドリルのような感じかな?

ジブリもありました。
こちらは映画を元にした漫画形式でフルカラーです。ストーリーはわかっているから、少しくらい知らない単語が出てきてもへっちゃらですね。ただ、個人的には全部大文字で書かれていて読みづらいですが。。

図書室を見て学校を決めたくなるかも?

カラフルな本を見ていたら、多読したい気持ちがむくむくとわきあがってきました。

自分の通っていた高校の図書室にこんなコーナーがあって、多読の授業があったら、絶対英語得意になってただろうに!(受験英語除く。)

今回参加していた中学生は、「友達に誘われて参加した。図書室だけで高校を決めることは無いが、本は好きだし、朝読書で読む本は図書室で選んでいる。面白かった。」と言っていました。

学校図書館スタンプラリーを回りながらの学校見学、やっぱり面白いですね。来年はどんな企画が飛び出すのか、楽しみにしています。

(杉山@カーリル

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